【日本人が気づかない「再生エネルギー信仰」の不都合な真実 川口 マーン 惠美】について(2017.11.4作成)

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安田 陽 @YohYasuda

あと「日本は電線でつながる隣国を持たない」というのは電力のことをよく知らない人がよく知らないで使う常套句だからご注意を。日本は確かに孤立系統だが、たった一国で北米の1/4、欧州の1/3の規模を持つ巨大電力網。日本凄いぞ。国際連系線はあれば有利だが、なければ不利というわけではない。

2017-11-04 22:24:23
安田 陽 @YohYasuda

みんな、もっと日本の電力技術に自信を持とうよ。日本の電力システムは堅牢に設計されてて、もっと風力・太陽光を受け入れ可能です(国際的には25%程度までは余裕。日本は今たったの5%!)。「これ以上再エネが入ったら停電になる!」なんて言うのは自国の技術を信用してないってことと同じでは? twitter.com/YohYasuda/stat…

2017-11-04 22:34:19
安田 陽 @YohYasuda

@murayo_nahotomo @konotarogomame 実はアメリカも東西で同じ周波数ながら系統が分断されてます。北米大陸は全部で4つの系統があります。欧州は5つの系統に分断。デンマークも同じ周波数で西と東で系統が分かれてます。イギリスもグレートブリテン島と北アイルランドで分断。電力系統が分断されてるのは実は日本独自ではないのです。

2017-11-05 00:37:18
安田 陽 @YohYasuda

@uM4x5CoWqWy5dld @konotarogomame 国際連系線は戦略的互恵関係が築けるので安全保障上メリットがある、と言う考え方もありますよ…。まあ、情報の少ないうちから「常識」や「先入観」で性急に判断せず、複眼的視野で冷静にじっくり情報を収集し分析するのがインテリジェンスの基本、というところでしょうか。

2017-11-05 00:40:24
安田 陽 @YohYasuda

@jawayjaway 欧州の電力系統は5つの「同期系統」に分断され、約40の送電会社があります。北米は4つの同期系統に分かれ、有力な送電機関は10機関+小規模電力会社/公社乱立でカオス。それに比べると、日本の電力系統は3つの同期系統に10地域だから、実はあながち「ちまちま分割」でもなかったりします。

2017-11-05 00:49:09
安田 陽 @YohYasuda

ありがとうございます。今まさに、そういう本を書いてるところです。来年早々には出せるかなぁ…。乞うご期待!(…と、ちゃっかり宣伝、かつ自分へのプレッシャー出し) twitter.com/murayo_nahotom…

2017-11-05 00:59:20
なほとも @murayo_nahotomo

@YohYasuda @konotarogomame へ〜そうなんですか!勉強になりました。

2017-11-05 00:52:02
安田 陽 @YohYasuda

おっしゃる通りです。電力系統の規模(例えばピーク電力)から考えると、東京電力はフランス一国の半分、関西電力はドイツ一国の1/3、中部電力はイギリス一国の半分なので、日本の各電力会社は欧州の国家に匹敵する規模を持っているといえます。 twitter.com/amane___amaoto…

2017-11-05 01:38:00
雨音 @amane___amaoto

人口や経済規模からみても、日本を欧州の一国とは比較できませんね twitter.com/YohYasuda/stat…

2017-11-05 01:07:52

Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

土壇場で急に「40円」という高い買取価格になり、さらに認可後何年も経ってからの稼働を認める等の施策が取られたことが、現状の混乱を招いたと言えます。行政も収拾に動いてますが、道半ばです。itmedia.co.jp/smartjapan/art… meti.go.jp/committee/kenk…

2017-11-06 17:29:10
リンク スマートジャパン 発電していないFIT認定はどんどん取り消し、新制度が2017年4月に開始 (1/2) 第190回通常国会で「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(通称FIT法)等の一部を改正する法律」が成立した。これにより未稼働案件への取り締まりを強化する他、買取価格低減を狙った入札制の導入などが2017年4月から開始されることになる。 2 users 119
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

でもそれを言うために、川口氏の記事を引用するのはお勧めできません。「詭弁だらけじゃないか」で終了してしまいますので。togetter.com/li/1168205 手前味噌ですが、こちらのP44から日本の課題を解説してます。slideshare.net/KeiichiroSakur…

2017-11-06 17:32:09
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

(訂正再投)今時のパネル価格。pvxchange.com/priceindex/Def… 例えば20kWh/Wp/20年で割ると、日本での20年間稼働時の平均的発電コストに。 昔のコストはこの図から見当つくかと(縦軸は円/Wの間違い)。rist.or.jp/atomica/data/p…

2017-11-06 18:59:58
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

現在のもまだ他国より高めだけど、それより「認定後長期間未稼働だった案件」が飛び抜けて高い。「36円」とか、ドイツ比で3倍とか4倍に相当するので。どう考えても合理的じゃねぇ…のに、一度法令で明記してしまったもんだから迂闊に取り消しも出来ないという。

2017-11-06 23:37:26
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

先日の法改正で新たにそういうことは出来ないようになったけど、遡及適用までは出来ない。

2017-11-06 23:39:47
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

それでも先般の法改正は「投機目的の事業者をできる限り排除」することも目的としていて、これで首尾良くゴッソリと排除できることを期待、という状況。itmedia.co.jp/smartjapan/art…

2017-11-06 23:50:05
Keiichiro SAKURAI @kei_sakurai

ただこうした対応が支持されるには「本来もっと安く出来るはず」という情報が行き渡ってる必要があるわけで、それで(より条件が悪いはずの)ドイツですら火力並みになっている事を引き合いに出してます。…件の川口氏は、意地でも言及しないつもりかも知れませんがね。

2017-11-07 00:04:43

関連メモ

安田 陽 @YohYasuda

「都市問題」の今月号に解説論文を寄稿しました。 安田陽:「エネルギーの地産地消」は本当によいことなのか? 地産地消には「グッドな地産地消」と「バッドな地産地消」があるということを解説してます。 timr.or.jp/cgi-bin/toshi_…

2017-11-03 09:15:12
安田 陽 @YohYasuda

【論文より引用】 バッドな地産地消とはどのようなだろうか? 典型的なものをあげると、  1.地産地消を「鎖国」(流通遮断)だと勘違いするケース  2.どんぶり勘定な(費用便益分析を行わない)ケース  3.市場メカニズムを無視または軽視するケース に分類できよう。

2017-11-03 09:18:58
安田 陽 @YohYasuda

【もひとつ引用】できるだけ地元産がいいけれど、余ったらよそに売る、足りなかったよそから買う、というのが健全な商取引下における地産地消である。グッドな地産地消とは、すなわち「地産かつ輸出超過(貿易黒字)」なのだ。また、その取引は、電力市場を通じて行われることが望ましい。

2017-11-03 17:13:35

コラム連載 安田陽 エビデンスベースなエネルギー論争のために | 再生可能エネルギー 経済学講座 京都大学
http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/renewable_energy/occasionalpapers/occasionalpapersno39

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まとめ ドイツの再生可能エネルギーが行き詰まっているなどということはない 太陽光発電研究者のkei_sakuraiさんによる解説と資料紹介。 27779 pv 390 14 users 269