はんちょ〜さんのフォロワー擬人化百合その2

狂気は終わらない
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はんちょ〜 @Hantipede

◆従◆      ◆者◆ ◆女◆      ◆体◆ ◆百◆      ◆合◆

2017-11-06 21:53:29
はんちょ〜 @Hantipede

「クククこのハイパームテキ卵が何をぶつけられようが割れるなどアバーッ!?」KABOOOOOOM!!ALAS!平穏な街の昼下がり、とある特殊喫茶店『東風屋』の屋外席で携帯端末をいじっていた鶏卵頭部女子高生の頭部が突如破裂!「ダッテメッコラ卵コラー!人の店で何割れてんオラー!」怒声!

2017-11-06 21:57:40
はんちょ〜 @Hantipede

出てきた店主もまた若い少女だった。彼女の名はとーふや。目つきは悪く、長い前髪に隠された残り4つの目が威圧的に睨む!「ったく!」凄まじい剣幕!鶏卵頭部破砕女子高生の残された胴体を、通りの真ん中へ向かって蹴り転がす!「ヒャアー!上級鶏卵!」またも駆けつける狂乱死体回収人くくろ!日常!

2017-11-06 22:04:16
はんちょ〜 @Hantipede

「ウググググ」呻く頭部紛失女子高生!まだ息がある!だが、くくろは鉈を振り下ろした!「ヒャアー!鶏卵!」「アバーッ!?」左脚切断!「死体!」「アバーッ!」右脚切断!「回収!」「アバーッ!」右腕切断!「収容!」「アバーッ!」左腕切断!な、なんたる陰惨光景か!だが異を唱える者はいない。

2017-11-06 22:11:39
はんちょ〜 @Hantipede

「とーふやサァン!おかわりくれよ!」客から要望。だが、「知るか!豆腐くらい店ン中まで取りに来てよ!今日もクソみてえにクソなクソ引用来てイラついてるトコにこれだよ!もォっ!」そういってとーふやは中へ引っ込んでしまう。彼女の店は繁盛しているが、少しばかり不幸体質なので厄介事も多い。

2017-11-06 22:17:29
はんちょ〜 @Hantipede

「あー……大丈夫?一人で行ける?」客の少女は、相席相手に向き直って慮るように言った。「だ、大丈夫……です」眼鏡をかけた少しばかり陰性な雰囲気の少女・くろぐだは席から立ち上がった。元々、この喫茶店の名物である焼き豆腐の用意は客のセルフで仕様だ。「じゃあ、ちょっと、行ってきます」

2017-11-06 22:25:57
はんちょ〜 @Hantipede

くろぐだはパフェカップを片手に中へ入る。「ぅゎぁ…」店の中の雰囲気はなんというか、異様だ。建築様式自体は歴史を感じさせる古き良き木造家屋といったものなのだが、壁の各所に『Artsを信じろ』『うちのキアラを使え』『自重しろ穀潰し』などの威圧的文言の書かれた掛け軸が掛けられている。

2017-11-06 22:31:56
はんちょ〜 @Hantipede

「これだよね……」やがて彼女は棚の上に設置されたドリンクバーめいた機械の前に辿り着く。機械には張り紙で『焼き豆腐粉砕ゼリーパフェ』と書いてある。排出口と思しき場所の真下にカップをセットし、彼女はボタンを押した。……おおよそ食物には似つかわしくない音と共に、粉砕豆腐が射出される。

2017-11-06 22:40:43
はんちょ〜 @Hantipede

これぞ特殊喫茶『東風屋』の特色。メニューは全て焼き豆腐の派生品であり、この焼き豆腐粉砕ゼリーパフェも機械内部で豆腐を粉砕はするものの、給仕は客がセルフで行わなければならない。常連客は多いが、特異すぎるその仕様には不満をもつ者も多い。しばしば店主の元へクソリプやクソ引用として届く。

2017-11-06 22:47:35
はんちょ〜 @Hantipede

パフェの追加を済ませたくろぐだは、静かに自分の席へ戻ろうとする。「とーふやさん今日は機嫌悪そうでしたね」「クソ引用が来て卵が割れて店とっ散らかればそりゃそうでしょ」「まぁ、ここでガチャ引くとなんか金鯖よく来るし、豆腐もまぁ美味いしでいいんですが」常連からの評価は概ねこんなものだ。

2017-11-06 22:55:19
はんちょ〜 @Hantipede

と、そこへ『東風屋』2階の窓がガラッと開けられる。「テメェらァ!!なに人様のKP使ってガチャ引いてんだァ!」怒りの収まりきらないとーふやが顔を出して怒鳴る。「だってェ」「ここで引くとイイの当たるんですよ」「あたしのKPだぞ!うちの店の垢とアンタらの垢の通知連動させてやろうか!」

2017-11-06 23:03:15
はんちょ〜 @Hantipede

「FF外からの通知切りましょうよとーふやさん」「ヤなこった!あたしだってイイの引きたいもん!KP貯めたいもん!その為にうちの喫茶だってあんなクソ仕様にしたんだからな!」ブッダ!なんたる射幸欲求からくる妄念が生み出したマッチポンプか!「福袋でエロ菩薩が来たあたしの身にもなれバカ!」

2017-11-06 23:09:44
はんちょ〜 @Hantipede

「だからアンタらは引くな!あたしのKPなんだ!」「そんな殺生な!」「殺生院!?ブーッ!!」「うわッ」とーふやは客に向かってツバを吐いてから、窓をピシャリと閉めてしまった。「とーふやさん!今のワンモア!ワンモアプリーズ!」興奮した様子で皿を差し出す眼鏡美女!「やめないか駄目仙さん」

2017-11-06 23:15:32
はんちょ〜 @Hantipede

バチコーン!「ぎゃッ」物々しい首輪を喉に着けたゴスロリ少女が眼鏡美女の後頭部を殴り抜いた。「いったァーい…」「悪ふざけもほどほどにしてください」気を引く作戦は大成功した。こうした形でもクールな彼女が自分に構ってくれるのが心地よい。駄目仙人は嬉しそうにしてグラスの液状豆腐を呷った。

2017-11-06 23:22:24
はんちょ〜 @Hantipede

「…常々思ってはいたけど、すごい街だよねココ」「今更ぁ?」くろぐだの正直な感想に、同席相手の百景は可笑しさに笑みを零した。確かにこの街の住人は特異すぎる者達ばかりだ。レアキャラ欲しさにクソ喫茶を経営する店主。「シャァッ!」時間差コンティニューする鶏卵頭部女子高生。枚挙に暇がない。

2017-11-06 23:29:45
はんちょ〜 @Hantipede

「で、何だっけ」「えっ?あ、そ、その……私の、キャラ…といったらちょっとヘンな感じなんですけど」「薄味で困ってる、とか?諦めたら?この通り周りが濃すぎるでしょ」百景は“Buster”Tシャツの中に手を突っ込んでブラの下をボリボリと掻きながら、あっけらかんと答えた。言い分は正しい。

2017-11-06 23:36:44
はんちょ〜 @Hantipede

「あぅ……」「大体さぁ、この街の中でああいうトンチキ連中と張り合おうって方が無謀なんだよーくろぐださん」「でも、そう言う百景さんはあるじゃないですか、箔というか…」「あたしー?あたしはまぁ、その……本意じゃないっていうか、気に入られて無理やり入社っていうかさ……あの変態女社長…」

2017-11-06 23:42:28
はんちょ〜 @Hantipede

「まぁ、金払いは悪くないし技術は他じゃ見ないしで経営者としちゃ上出来なんじゃないの。企画が致命的に変態してるけど」「……私も……入れば……」「あーやめとけやめとけ。オススメしたくて言ったんじゃない。関わらないのが最善だよああいう手合いは」「そっか……」「………」会話が途切れる。

2017-11-06 23:49:41
はんちょ〜 @Hantipede

くろぐだも百景もあまりアクティブに物を喋る方ではなく、気を抜くとすぐこれだ。百景はなんとか振れる話題がないものか、携帯端末に目を落とした。「………おー、くろぐださん見てみコレ。れみさばちゃん大人気じゃん」「だね……すごいねこの反響……やっぱりキャラクター性かな」「…………」沈黙。

2017-11-06 23:53:50
はんちょ〜 @Hantipede

「ッだーもう!くろぐださん、一旦キャラの話は置く!置 い と く!」「は、はいっ!?」百景はテーブルの上で前ならえめいたジェスチャーをとってから、それを山なりに移動させる。「だから、あたしからのアドバイスはもう『気にしないこと』!これくらいだってば!天然モノには敵わねえ!」力説!

2017-11-06 23:59:53
はんちょ〜 @Hantipede

「ウオーッ!クソ暑い!」おもむろにBusterTシャツの裾に手を掛ける百景!「えっ、ちょっ、百景さん!?いくらズボラだからってさすがにソレは…」脱衣!顔を出したのは“Arts”Tシャツ!「まだ暑いわ!」「まだ下に着込んでるんですか!?」「ウオーッ!」脱衣!“Quick”Tシャツ!

2017-11-07 00:05:37
はんちょ〜 @Hantipede

「ハァー……分かった?」火照った身体を片手で仰いで風を送り、QuickTシャツの裾をパタパタとめくる百景。くろぐだはその隙だらけの彼女の有り様に、少しだけ、目を奪われた……。「………どうかした?」「っ、い、いえっ。仰る通りその……天然モノには……敵わないなぁと……」「………?」

2017-11-07 00:10:45
はんちょ〜 @Hantipede

そして日も傾いて、夕暮れ時。「やー悪いねくろぐださん。今日も部屋貸してもらっちゃって。あたし根無し草だったってのに社員寮も用意してくんねーんだからあのエロ女社長!」「いや、別に……一人じゃ、広いくらいだと思ってるし……」成人女性が一つ屋根の下、一つ部屋の中で同棲である。

2017-11-07 00:19:32
はんちょ〜 @Hantipede

「ベッドだってさぁ、わざわざあたしの分取り寄せてくれたんでしょ?地べたでいーのに地べたで」「百景さんには、日頃お世話になってるから」「そう?んじゃあ遠慮なく」ばふ、とベッドに倒れ込む百景。「はー、フッカフカの寝床があるって至福ー…」無防備。Tシャツの裾がめくれ、腹肉が見えている。

2017-11-07 00:29:56
はんちょ〜 @Hantipede

……それが見えた途端、身体が勝手に動いていた。気付いた時には、彼女は寝転がった百景の身体に覆い被さり、逃げ場を無くすようにして追い込んでいた。「……あの、くろぐださん?」「本当に、そうやっていつもズボラな恰好ばっかりしてますよね百景さんって。いつまで経ってもお嫁に行けませんよ?」

2017-11-07 00:35:36