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Kohei Kawaguchi氏「「研究になぜ公金をつっこむのか」って意見があるみたいだから~」 2017年11月11日

「是非を議論するときは代替制度の非効率性についてよく考えましょう」 「「だからそういうのは無理ですよね?それが公金を研究活動につっこんでる理由です」という話です」
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Kohei Kawaguchi @mixingale
「研究になぜ公金をつっこむのか」って意見があるみたいだから研究活動の成果を公金を支払って一括利用する仕組みをやめて全部逐一利用料をとりたてる仕組みに変えてみたらいいんじゃない。まず数学者が地主並みに儲かることになるだろう。アンチコモンズの悲劇で利用料は恐ろしい額に達するだろう。

「アンチコモンズの悲劇」

Kohei Kawaguchi @mixingale
「アンチコモンズの悲劇」を知らない人がいると思うので解説しておきます。ある財を作るのに二種類の投入物A、Bが必須となっている時、投入物Aの売り手が価格を上げると投入物Bへの需要も減少しますが、Aの売り手はBの損失を気にしないため、Aの価格は効率的な水準より高くなってしまいます。
Kohei Kawaguchi @mixingale
この価格上昇効果は補完的な投入物を生産する独占的売り手の数が増えるほど累積的に大きくなります。ある財を生産するためには様々な研究成果を利用することが必要になるため、研究者に全ての成果物の独占的所有権を認めると、この効果によって、財の価格は効率的水準をはるかに上回る値になります。

Kohei Kawaguchi @mixingale
テイラーの定理を一回使うたびに10万円利用料をテイラー財団に支払う。そのうちテイラーの定理の教育的利用にも利用料が一回あたり1万円かかるようになる。
高橋雄一郎 @kamatatylaw
社会に貢献できる研究をした人は特許を取得してマネタイズを図ればいいのではないか。利用者負担を徹底すれば公金を投入しないですむだろう。それは無理っていうんだったら特許制度に改善の余地があるか、研究者が社会に貢献できる研究をしていないかのいずれか。後者なら公金を投入すべきでない。
Kohei Kawaguchi @mixingale
↓1)「利用者負担を徹底する」ためのモニタリングコスト、2)研究成果間の補完性によって発生するアンチコモンズの悲劇、を考慮にいれましょう。
高橋雄一郎 @kamatatylaw
モニタリングコストが当業界の利益の源泉なんだぜ。
Kohei Kawaguchi @mixingale
その通りで、弁理士の存在自体がモニタリングコストの存在を示唆しているでしょう。カバレッジをすべての研究活動の成果に広げたときにどれだけの追加のモニタリングコストが発生するか推して知るべきでしょうね。
シータ @Perfect_Insider
学術研究が「金になるか/役に立つか」という問題は、所有権(特許等含む)の認められる対象の制度設計と監視コストにかなり依存している。基礎研究であっても「他の研究者がその研究成果を参照するたびに使用料を払う」制度であれば、基礎研究でも十分に金になることになる。
シータ @Perfect_Insider
そして「利用した基礎研究のコスト」は次々と転化されていくので、基礎研究から応用に近づいて、最終的に実用になった際の科学的知見の利用コストは莫大なものになる。もちろんそんなことをしたら学問の発展の自殺だし社会も滅茶苦茶になるので誰もやらないわけだが。
シータ @Perfect_Insider
逆向きに考えてもよくて、もし食い逃げが合法な社会(食品に所有権が保証されない)ならば飲食店は「金にならない仕事」だし、誰も飲食店を経営できない。食い逃げを取り締まれない環境で、国が「国民への料理の提供は必要」と思ったら、公金で飲食店を支援するしかない。
Kohei Kawaguchi @mixingale
研究成果には正の外部性がある→1)それでは過小供給になるので補助金投入、2)全ての正の外部性が生まれる前に消し去りたい。そのために所有権を完備する。ただし監視コスト、研究成果の補完性からアンチコモンズの悲劇発生。1の是非を議論するときは代替制度の非効率性についてよく考えましょう。
Kohei Kawaguchi @mixingale
独禁法とか知財関係の分野って経済学者じゃない人の方が経済学者よりも競争がすべて、市場がすべて、みたいな俗流経済理論的なことをいいがちだったりする。

(蛇足)

yu. @yu_phd
@mixingale オープンソース全盛の現代においては説得力のないご意見です。 利用料を取る理論は使われないのでそのまま廃れます。似たような代替理論を出すことが難しくないことも多いです。 それを発明者が望むならばそれでいいですが、普通は社会で使われることで幸せを感じるのが研究者ではないでしょうか?
Kohei Kawaguchi @mixingale
@mywarstory 「だからそういうのは無理ですよね?それが公金を研究活動につっこんでる理由です」という話です。
yu. @yu_phd
@mixingale 無理だと思いません。 大半の数学者は公金がなくても、無償で理論を社会に提供し続けると思います。 なぜなら数学者の大半はお金が欲しくて数学をやっているのではなく、数学が好きだから数学をやっていると、私は思うからです。
Kohei Kawaguchi @mixingale
@mywarstory 数学者は研究者の一部でしかないので仮に数学者が金銭的対価の有無と関係なしに研究活動をつづけるという主張がかりに成立するにしても全体の主張は影響を受けません。数学者は研究者の例として挙げているだけだという主張の構造を認識してください。
yu. @yu_phd
@mixingale 論理的にはKawaguchiさんの主張が成り立たない反例を出したら、その主張はなりたたないと言えると思いますが、いかがでしょうか? 「全体の主張は影響を受けません」って、それってもはや言ったもん勝ちですよね? Ph.Dを持っている人からそういう言葉は聞きたくないです。
Kohei Kawaguchi @mixingale
@mywarstory ある研究領域に関して金銭的対価を求める研究者が存在すれば成立する主張をたてているのでそれを覆すにはすべての研究領域において研究者は金銭的な対価を求めないということをしめす必要があります。まったく難しい話はしていないのですがらおわかりいただけますか?

(補論)

uncorrelated @uncorrelated
社会科学のように主な利用者が政府の場合はどうなるのかと言う問題が。 twitter.com/kamatatylaw/st…
uncorrelated @uncorrelated
研究をしてみるまで役立つか分からないし、何年か経って研究成果が役立つようになるケースもあると言えばあるので、個々の研究者が研究費を回収するのはかなり困難になるから、多数の研究者が寄り集まって単年ではなく極めて長期的視点でリスクとベネフィットをプールする必要もあります。

コメント

こねこのゆっきー @vicy 2017年11月11日
みんなが儲かるからじゃね?
ジャンポケには角田 @dancecharmer98 2017年11月11日
「数学者の大半はお金が欲しくて数学をやっているのではなく、数学が好きだから数学をやっていると、私は思うからです」と言ってる人間のbioが "生涯暮らすのに十分な貯蓄を得たため34歳で退職" って…
KG-nobody @kgnobody 2017年11月11日
流石に飯食えないレベルまで給料減ったら数学者も辞めるんじゃない。趣味でやる人は残るかもしれんけど、レベルは落ちるよね。なんならありとあらゆる仕事への給料なくそうや。好きな人が続けるよ。
barubaru @barubaru14 2017年11月11日
数学者とかいうでかい守護。テイラー財団が儲かっても貴方に金が入るわけもなし。そして、何の権利があって他者に費用を請求しようというの?
iwashiryo @iwashiryo1 2017年11月11日
まとめを更新しました。
たけ @Eo554IijYfHOQqw 2017年11月11日
barubaru14 すごい・・・このまとめ本文をどう解釈してそのコメントを書く結論に至ったのか全然わからない・・・
ローストの肉 @ROM69787270 2017年11月11日
金にならない研究に金を出す企業なんていないんだから、公金でやらせるしかないでしょ
barubaru @barubaru14 2017年11月11日
Eo554IijYfHOQqw 「ある研究領域に関して金銭的対価を求める研究者が存在すれば成立する」主張だというからその主張はいかなる権利に基づいて正当化されるのか聞いているだけですが何か?さらに言えば、「数学者が金銭的対価を受け取る」と言うことを認めても受け取るのは個々の発見者であり「数学者」なる集団ではないというのも当然のことでしょう。
iwashiryo @iwashiryo1 2017年11月12日
まとめを更新しました。
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2017年11月12日
日本の企業で一番研究開発費を使っているトヨタでさえVWの2/3程度。 日本の企業は研究開発への投資が貧しいのではないか?という議論を抜きに国が研究に金を使うべきという話になるから納得感が無いのだと思います。
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