JASRAC「に」文句を言うべきなのか、JASRAC「を頼ることに」文句を言うべきなのか
JASRACはクソって話は幾度となく上がるけど、その一方で 「適切に著作者の権利保護と利用料徴収を代行するシステムを作ろう」 という声は上がってこないので、今後もJASRAC安泰だなという感じがする。
2017-11-11 11:28:08レコード会社にとって、JASRACの一元管理システムはとても楽な存在。 もしレコード会社が自前でやるとなると、楽曲の二次利用者との交渉や利用料の規定と徴収といった、 「本業でないこと」に金銭と時間と人員をつぎ込むことになる。 またトラブルが発生した場合、責任や損失はレコード会社が負う。
2017-11-11 11:31:56JASRACは、そういった負担やリスクを軽減しつつ、とりあえず契約しておけば自動で手続できる。 だからレコード会社にとっては、マージン率が高くとも権利管理を任せた方が得となる。 JASRACとしても、毎年コンスタントに契約楽曲の数を増やしてくれるレコード会社は上客と言える。
2017-11-11 11:34:39しかしながら、得をしているのはこの2者のみ。 楽曲利用者や作曲者にとって、JASRACは面倒な相手である。 どんなずさんな対応をされていても、権利の窓口はここしかない。 サービス比較して選べる対象もなく、ほぼ強制的に取引しなければならなくなる。 配当だって、作曲者まで上手く行き渡らない。
2017-11-11 11:38:10レコード会社とJASRACという2者間においては、非常にシンプルで明確な取引になっているのに、 それぞれと取引する第三者にとっては実態の見えない契約となってしまう。 ここがJASRACによる権利管理システムの問題点であり、利害の摩擦が生じる箇所となっている。
2017-11-11 11:39:53ここまで言うと「じゃあ作曲者個人がJASRACと取引すればよいのでは?」と思うかもしれない。 しかし、JASRAC担当者は会社間取引の応対が主で、個人単位の契約に慣れていると言い難い。 収益性や楽曲数の面からも、個人は法人より軽く扱われる部類だろう。 小口取引に適した管理団体ではないのだ。
2017-11-11 11:43:16この問題は、個人契約を主とする権利管理システムと、運営する団体を新たに作ることで解決するしかないのではないだろうか。 現体制のJASRACに改善を求めても、すでに最適化されており変えようがない。 適切な規模と取引対象を見据えた団体を新たに設立することでしか、受け皿は用意できないだろう。
2017-11-11 11:46:44権利を貪られると嘆いても、JASRACはそれ前提のシステムで法人間取引をしているわけで、 そこに何らかの配慮や改善を期待しても無駄というもの。 小口で権利料徴収するとして、「どういう方式で」「どの程度の割合徴収し」「どれだけ権利者に還元するか」を新たに規定し、実装していくほかないだろう。
2017-11-11 11:51:07もちろん、その小口取引特化の団体だって限界点はあるので、上手く使い分けが進んでこそ、望ましい権利運用が実現できると言える。 現実を貶しながらも既存体制に期待し過ぎている人が多いのは、本当にどうにかしないといけない。
2017-11-11 11:55:05