モンスターハンター2次創作 ~吹雪の覇者~ -骸の王と義憤の戦士- 最終話 想造

チラシの裏の継ぎ足しの最後
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クワトロゾンビ @QZombie

「――骸の王よ聞くがよい。撃竜槍とは、ハンターという一筋の光を支えるために創り上げた貫く矛であり、 命を守る盾である。牙を持たぬ人々の祈り、魂の輝きを指し示す道標だ。乗れ、ヴァルム!」 「応!」 やったろうじゃねえかこの野郎!!

2017-11-14 22:21:13
クワトロゾンビ @QZombie

「行けぇえええ!」 ズバァーーン! 俺を乗せて、激竜槍が放たれる。 キュオオオオ・・・ギィーーン! 赤い閃光も、同時に解き放たれる。 「貫けぇえええ!!!」 アマレイクの裂帛の咆哮と共に、赤い閃光が霧散し、オストガロアへの一筋の光が見える。 「ヴァルムさん!」 「任せなぁ!!」

2017-11-14 22:21:36
クワトロゾンビ @QZombie

撃竜槍を足場に跳躍。 神速の一閃、くれてやる! 「冥土の土産だぁあああ!!!」 顔面から外殻もまとめて一薙ぎ。 逆袈裟、バッサリだ。 ギョアアアアア・・・・ 断末魔の咆哮と共に、天に向かって赤い閃光を解き放つ。 骸の王の、最後だ。 討伐、完了。

2017-11-14 22:21:52
クワトロゾンビ @QZombie

「さぁ、終わったし帰って一杯・・・お前、どうした?」 なんで、透けてるんだ? 「え、あぁ・・・限界、ですかね。想造力を使い果たしてしまいましたので。」 「お前、大丈夫なのか!?」 「どうでしょう、完全開放はしたことがなくて。このまま、消えてしまうかも――」 ざっけんな!!

2017-11-14 22:22:13
クワトロゾンビ @QZombie

「愛する人を探してるんだろ!?こんなとこで消えてどうする! それに、折角一仕事終えたってのに一緒に飲めないなんて納得できるか! てめぇ、その女も連れてもっかい俺のとこに来い!その時に祝勝会だ!!」 「はっはっは、それは、いいですねぇ。」

2017-11-14 22:22:28
クワトロゾンビ @QZombie

「当たり前だろうが!こんなとこでくたばるんじゃねえぞ!!」 「足掻いてみますよ、ヴァルムさん――」 それだけ言って、消えちまった。 「呼び捨てで構わねぇよ、バッキャロー・・・。」

2017-11-14 22:22:42
クワトロゾンビ @QZombie

━━酒場にて 「その後、竜ノ墓場をギルドが調査の為訪れた時には、赤い閃光を貫いた撃竜槍は アマレイクと同じく一夜の夢のように消えていたそうです。」 「なるほどねぇ~・・・。」 二人とも、エールを煽る。 「話の最後は、心躍らなかったかも知れませんが――」

2017-11-14 22:22:56
クワトロゾンビ @QZombie

「いや、いいんだ!」 「そう、これでいいんだ・・・。やっぱり、面白かったぜ。」 「そうですか、それはよかった。では、また縁がありましたら。」 「あぁ。」 「じゃあな。」 詩人は席を立ち、夜の闇に消える。

2017-11-14 22:23:19
クワトロゾンビ @QZombie

「いやぁ、今回も面白い話を聞かせてもらったなぁ!」 「そうだなぁ!しかし、あの詩人さん普段どこにいるんだ?」 「さぁなぁ・・・案外、あの詩人さんも夢の中に消えているのかもな?」 「お前が言うとしまらねぇなぁ。」 第三話完

2017-11-14 22:23:33
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