『アテネのタイモン』徹底勉強会第1回・第2回まとめ

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第2回 16 河先生 以前ヘンリー六世は(脳内で大竹)しのぶさんの声を聞きながら訳すことができたと聞きましたが今回は？ 松先生 配役が決まっていて訳す方が翻訳しやすい 鋼太郎さんの声を聞きながら訳した 河先生 (配役が決まって翻訳できることが)すごくうらやましい環境 松先生 河合さんはこの役は 続

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第2回 17 松先生 この人として…って(実現)出来るじゃない 河先生 笑 まぁ最近は…(否定しない河先生) 松先生 シーザーの時はブルータスが阿部寛さんと決まっていた 他の3人(鋼、横、竜)は誰が誰をやるのか分からない中で訳していた 途中で鋼太郎さんがキャシアスと分かってから(翻訳が)勢いづいた

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第2回 18 松先生 座付き翻訳者というありがたい立場 名優ぞろいのカンパニーで翻訳できることをありがたいと思っている ひとりの人がわーって言っているところは(翻訳を)やりやすかった 純粋な気持ちにのれる ※翻訳しやすくなることが特定の人に当て書くということではなく 他の方が演じても大丈夫

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第2回 19 松先生 横田さんからもらった言葉で拠り所にしたいことばがあってそれが『シェイクスピアハイ*』 河先生 シェイクスピアハイになりたいから ハイになるまでの道のりがたいへんだから早く台本がほしいのでは!? 松先生 鋼太郎さんは自分の(セリフ)は切るけど、人のは切らない(笑)

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第2回 20 『シェイクスピアハイ』とは二紳士公演中、終演後朝カル企画で松岡先生×よこちんさん×河内さんでトークとされたときのよこちんさんの言葉 シェイクスピアのセリフが覚えられたとき自転車の補助輪が外れるような感覚のこと(自分のログ参照) 松岡先生の翻訳は特にハイになることが多いそうです

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第2回 21松先生 鋼太郎さんは演劇的教養がすごくある人 蜷川さんの演出で揉まれただけあってビジュアルをダイナミックに動かしている いま二幕が終わった(昨日11/11時点)16時から3幕の稽古 顔合わせのときは本を読まないと仰った鋼太郎さん 代わりにダンス!?をやりますと言い出した

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第2回 22 松先生 最初からハイテンション出演者全員が常に稽古場にいるのが蜷川さんスタイル鋼太郎さんは読み合わせの時は小さいスケールで行うその場に出る人がいる他の人は居たければ居てもいい演出家・俳優でもある鋼太郎さんの気配り(が伺える) ネクスト、AUN、蜷川組が合わさってすごくいい感じ

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第2回 23 松先生 鋼太郎さんはどこから出てきてどこから引こうかというところもすごく考えている 河先生 演出プランがしっかりとある 美打は5月から 松先生 翻訳本P13後ろから5行目継太さん演じる詩人がタイモンはどれだけ気前がいいか話す場面『屈し』が発音しづらいため『ひれ伏した』に変更した 続

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第二回 24 河先生からそんなこと(台本を稽古場で直すこと)があるんですね的な話があって 松先生 祥ちゃん(河先生)には(このセリフが言いにくいって)いいにくいわよ(笑) 率直に言ってもらえて全体は良くなっていくことへのプライドとかはない 河先生 それは私もない(笑)

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第2回 25 松先生 墓碑銘を2つ入れておいたことについてはリチャード・バーベッジに投げたのでは(選択権を与えた)ないか 河先生 タイモンの上演回数が少ないことはマイナスの要因だけではなく演出のしどころが沢山あるということでもある

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第2回 26 松先生 こんなに穴だらけでつっこみどころ満載だと読んで想像したのと舞台で観たときどうか対比できる 河先生 普通の演出家や俳優は丸投げされることを嫌がるけれど俳優みんなが楽しんでいる鋼太郎さんマジック 松先生 場所の指定もないからこんなところで!?とか楽しめると思う

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第2回 27 2018年7月河先生が何かされるようなのですがここが聞き取れなかった(涙) 河先生 タイトルは「葉もなく根もなく何もなし」泣ける芝居にする 松先生 笑い泣きにはしないでね(笑) 河先生 しません(笑)

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第2回 28 いただいた資料にシェイクスピア作品の年表がありました最後にそこについてお話しいただいたことがとても興味深かったのですこしご紹介して終わりにしますのでもうしばらくお付き合い願います シェイクスピア作品を大きく4期に分けると悲劇のほとんどは3期に集中している

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第二回 29 松先生 タイタスやロミジュリと比べて3期は主人公が欠点だらけのダメ人間になっていく3期の悲劇の主人公は年配の人が多い(リアは80歳のおじいさんが)悲劇の主人公になりにくい人で悲劇を作るシェイクスピアはものすごいチャレンジをしている ここからは松先生の推測と前置きがあって 続

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第２回 30 松先生 バーベッジはいい男だったと思うけど年齢を重ね容姿が落ちていったのではないか中心俳優であるバーベッジを脇役にできず彼と心中する心意気だったのではないか (松先生の)個人的には3に悲劇が集中しているのはシェイクスピア本人がなにか酷いことにあったのではないかと思っている

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第二回 最後 松岡先生から締めのご挨拶に自信をもって楽しみにしていてくださいと言えると力強いお言葉を頂戴してお勉強会終了 その足で松岡先生はNINAGAWAスタジオに向かわれました 最後まで目を通していただきありがとうございました 毎度のことながら細かいニュアンスは薄目の大目でお願いします