陥没アヒルチャンのフォロワー百合小説 EP6

Φ @ahiruchan_phi

◇ヒアーヒアーヒョヒョヒョー◇

Φ @ahiruchan_phi

◇ヒアエー◇Yurizon Prime Videoを観るときは、部屋を明るくして離れて観てね◇#のじるい島民放送局

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（前回までのあらすじ） togetter.com/li/1176712

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◇モ◇もう5話も終わったんだね◇ルグ◇

はんちょ〜 @Hantipede

ノジルイダー！！ #のじるい島民放送局

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【-YURIZONZ-】

チベスナ @apatheiaTBSN

ハードな方だー！ #のじるい島民放送局

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この場所にいるのは今や三人のみ。7つの目を持つ魔人、にょーふや。愉悦をたたえた邪悪な笑みを隠そうともしない女、ドク。そして、漆黒の髪と血の鎧を纏う、サバ。高温蒸気の名残が空気を歪ませる。「それが完成版……オメガというわけですか」にょーふやが片足を引く。「来なさい、ここで殺します」

Φ @ahiruchan_phi

「ウアアーッ！」サバは床を蹴った。自分でも信じ難いほどの力だったが、肉体はそれを受け入れていた。一瞬後にはにょーふやの顔が目の前にあった。本能的に拳を突き出す。にょーふやはサバの腕に片手を添えるようにしてそのベクトルを体の外側へずらし、容易く拳をいなした。「年季が違いますよ」

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「イヤーッ！」拳を流した手が翻り、刃物の切れ味を持つ手刀がサバの首筋を狙う。サバは直感のままにわざと体のバランスを崩すことで、その軌道から逃れる。「アアーッ！」床に倒れる直前に片手で地面を殴り、その反動で飛び上がり直立、姿勢を立て直す。両者は再び睨み合う。

Φ @ahiruchan_phi

「アアーッ！」サバが再びにょーふやに飛び込む。先ほどの直線的な軌道ではなく、横から回り込むように。そして、先の戦闘の記憶から引き出した攻撃……首筋への回し蹴りを放つ。「んっ……」にょーふやは片腕を上げてガードするが、先ほどのように衝撃を完全には殺しきれない。

Φ @ahiruchan_phi

だが、その程度の衝撃では攻撃として成立しなかったのも事実。蹴りを受けたにょーふやの腕が、サバの蹴り脚を抱えこむようにホールドする。サバは反射的に脚を引こうとするが、動かない。「イヤーッ！」そしてにょーふやは即座に、サバの軸脚に対して足払いを仕掛ける！

Φ @ahiruchan_phi

「アアッ！」だがサバは片脚のみの力で小さく跳ねて足払いを躱すと、続く二度目で大きく跳んだ。そしてにょーふやに掴まれた脚を軸に身体を捻りつつ、足裏で彼女の胸を押し蹴る！「ウアアーッ！」「ンアーッ！？」脚の拘束が緩み、解放されたサバは回転しながら飛び退がる。「……よくも」

Φ @ahiruchan_phi

「サバちゃん、やってしまってください。彼女は倒すべき失敗作です」ドクが後方から煽る。「煩い……貴女には色々と面倒を見てもらったけれど、ボクは貴女の下僕じゃない」サバが乱れた息を吐きながら返す。「ボクの過去、帰るべき場所のことを聞くまでは、生きていてもらわなきゃ困るだけだ」

Φ @ahiruchan_phi

「帰るべき場所？それは地獄です」にょーふやが憎悪と憐憫の入り混じる声で言った。「サバ。何故貴女がオメガに変身できるのか。その答えはただ一つ……貴女が百合であるからです」「違う、ボクはあんな陥没アヒルヘッドじゃない」サバは拳を握る。「それに、貴女も百合じゃないのに変身してる」

Φ @ahiruchan_phi

「ええ、確かに私は百合ではない」「そうです。貴女は失敗作以前の失敗作」ドクが口を挟む。「子殺しなどとほざいているらしいですが、貴女の子など既に存在しない」「失敗だったからこそ私は変身できた」にょーふやはドクを7つの目で睨みつけた。「失敗だったからこそ私は百合を殺せるのです」

Φ @ahiruchan_phi

「毒をもって毒を制す、とでも？残念ですが毒タイプに毒は効きませんよ」ドクが嘲り笑う。そのドクの気が緩みきった瞬間。にょーふやが跳躍する。サバは対応しようとするが、初動が一歩遅い。魔人はサバの頭上を通過。ベルトグリップに手をかける。一撃一瞬で、この邪悪な科学者を仕留めるために。

Φ @ahiruchan_phi

-----（場面転換なのだがちょっと待って）-----

Φ @ahiruchan_phi

ここどこ

どくどくウール @poisonwool_2

私に毒が通じるわけ…ちょっとφさんまた道に迷ったんですか！？ #のじるい島民放送局

魔ッ茶 @kgkbhm

色々あって実況にやっときたら座の本体に危機が。 #のじるい島民放送局

Φ @ahiruchan_phi

-----（一安心）-----

Φ @ahiruchan_phi

のじるい島民病院。のじるい製薬と提携するこの病院は、駆除班のフィジカルサポートも担当している。「終わりましたよ」診察室の扉が開いてセンが現れ、部屋の前で待っていたシアがそれを出迎えた。「あれ、はんちょ〜さんどこ行きました？」「ピガガー」「あっそうでしたすみません……」

Φ @ahiruchan_phi

二人は地下駐車場へと歩き出した。道中でセンはシアに、包帯に巻かれ固定された指先を見せた。「しばらく動かせないみたいです。すみません」「ピガー」「せめて声だけは出せるように何とかしますから」「ピガガー」ノイズ音の微妙な差異から、シアが何か言葉を発していることだけはわかった。