百合ゾン変身ヒロイン路線・百合ゾンアルファ始動編【前半】【中盤】

はんちょ〜 @Hantipede

【所用により一時中断】【再開まで時間がかかりますのでお待ちください】

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【再開】

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百合ゾンアルファ＝いがしょうが相対するこの青年こそ、はんちょ～が開発した２つの百合ゾン戦闘用属性強化デバイスベルトを託されたもう一方の片割れ『Ω』の持ち主！『百合ゾンオメガ』＝貴金属なのだ！「あんたイイ筋してんな！流石先輩だ！ついでに女装男子ときた！」変に高揚しているいがしょう！

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「貴女こそッ、女の子の身体なのに、凄い力…！」百合ゾンアルファの渾身のストレートを、クロス腕でガードした百合ゾンオメガ！弾き飛ばす！「色々試させてもらうぜェ」いがしょうは間合いが開いた隙にベルトのグリップを捻る！『BIO-Egg CRASH』合成音声！百合ゾンアルファの腕に変化！

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「……これは……！？」百合ゾンオメガは警戒し、さらに後ろへ飛び退る。百合ゾンアルファの拳部分がパキパキと音を立て、小さな半球状の謎めいたギミックを幾つも形成する。「んじゃァいくかァ！」百合ゾンアルファは中腰姿勢になり、猛然とダッシュ！狙いは無論、百合ゾンオメガである。

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百合ゾンアルファが瞬時に肉薄し、殴りつける！「オラァ！」百合ゾンオメガは前転回避！拳が空を切る！「なんて荒っぽい戦い方……！」（とにかく、あの拳に近づくのはまずい！）百合ゾンオメガは一定以上の間合いを保って戦うことにし、右腕に取り付けていた異質なガントレット・アイテムを向ける！

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「おおっ！ついに！」彼のその様を見て最初に声を上げたのは、遠巻きに彼らの戦闘演習を見学していた眼鏡少女・くろぐだだった。「あれって、確か」隣で一緒に観戦していた、戦斧付き箒（ハルバード・ブルーム）を手にした魔術師然とした身なりの女性……リンドウが目を丸くして声を漏らす。

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「そうです！はんちょ～さんの監修のもと私が開発した……」えへん、と言いたげにくろぐだは慎ましやかな胸を張って、手を当てる。彼女が続きを言う前に、百合ゾンオメガが装着したガントレットの発射口から何かが射出される。シュココン！「ぐあっ！？」百合ゾンアルファのヘルムに直撃！彼女は転倒！

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「あ、転けた」「あの射出口からゴム弾に性質の近い弾をフルオートで撃ち続けるんです！はんちょ～さんの調整で……百合ゾン粒子？だかを変換して精製するのでほぼ無尽蔵だそうで」「目的こそ鎮圧のようなものだし、確かにおあつらえ向きだけど、えげつないわね……ゴム弾丸って結構痛いらしいけど…」

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シュコココココ！「ぐあっ、ぐあっ！」転倒した百合ゾンアルファにゴム弾が命中し続ける！「あ、あれ？あれっ？」百合ゾンオメガは何やら戸惑っている。「あら？貴金属さん……どうかしたのかしら」「なんか様子がおかしいですね」シュコココココココ！「こ、これっ……どこを押せば止まるんだろ！？」

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ナムサン！貴金属は止め方を訊くのを忘れていたのだ！「い、いでっいでっ……おいゴラァ！いつまで撃ち続けてんだハメ殺しやめろやああだだだだだだだだだだ！？」シュコココココココココココ！「ああっ！？ごめんなさい！？」慌てふためく百合ゾンオメガは言われて気付いて銃口を逸らしたが……。

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「あっ、あぅ……うあ…」百合ゾンアルファの身体が煙を噴き出し……変身が解けてしまった。力なく地に倒れ伏したまま動かなくなるいがしょう。デッデレレッデデ。どこか間抜けな電子音と共にいがしょうの肉体も分解し……紫色のドット粒子となって、風に溶け消えてしまった。「あああっ！死んだ！？」

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その光景を見てパニックを起こしかける百合ゾンオメガ。「えっ、いやでもゴム弾で死ぬなんて、そんな、あっけな……」そう言いかけた側から。「うっはっはっははははーッッ！！」テッテレレッテッテー！底抜けに明るい電子音と高笑いを響かせ、アシンメトリー・ヘアスタイル女子高生土管エントリー！

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「えっ、復活し、えっ。えっ！？」百合ゾンオメガが目を疑ったようにまじまじと彼女を見つめる。「ぬははは、この卵神があれくらいで死ぬと思うたか！しかしまぁ切りが良いし、今日の演習はこれくらいにしておくかな！」「ヒャアー！死体……あれ？無い！」「迎えも来たしな」彼女はくくろへ首向けた。

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「あっ、いがしょうさん居た！もー、日が暮れそうだよ！？こんな時までどこ行ってたのさー！さー帰ろ！へりぶちせんせもご飯の時間だってぷりぷり怒ってたよ！」「うっ、それを言われちゃ早く帰らんとなぁ……んじゃ、また明日に」２人は連れ立って去ってゆく。変身形態のまま手を振る百合ゾンオメガ。

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くくろは振り向きながら首を傾げた。「あれ？今のおにーさん、どっかで…」「気のせーだろ。行くぞ」いがしょうははぐらかした。 ……貴金属は手を下ろして、リンドウ達の元へ小走りに駆け寄る。「……なんだかあちらもあちらで、大変そうでしたね」「そうね」彼の言葉に、リンドウはただ微笑むのみ。

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「はあああどうしよう、お貸ししたガントレット致命的な設計ミスがあったぁぁ、もっと精進します……」肩を落としてしょぼくれるくろぐだの頭に、リンドウ優しく手を置く。「初めて作ったものなんだから、仕方ないわ。色々やっていけば、これからぐんぐん上手くなっていくから」「はい……」照れ笑う。

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【まだ続く】◆明日◆