金生山の大きな化石
- gervillaria
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岐阜の金生山にはペルム紀(二畳紀)の石灰岩があって、たくさんの化石を産出するのだけど……同時代の他産地と比べて異様に大きい種類が多いという特徴があってですね、これすっげー面白いのだけど中々話題にならない。
2011-03-30 20:15:56有名なのはウミユリ。普通指一本くらいの茎の太さ。太くても一円玉くらい。でも金生山だと種類限定にはなるけど腕よりも太い茎とか出てる。ベレロフォンって貝(単板類?)だと高知の桂砂岩でパチンコ玉くらいなのが、金生山でビリヤードの玉とかそれより大きいのとか。
2011-03-30 20:18:46@gervillaria 金生山、雪の積もってる時期に採集に行って雪合戦とかしてました。なんかウミユリって標準で直径3Cmくらいの印象があります
2011-03-30 20:23:04それ、全くもって世界でも日本でもスタンダードのサイズぢゃないですw 普通1cmφあれば丈は1mくらい RT @sas_akai: @gervillaria 金生山、雪の積もってる時期に採集に行って雪合戦とかしてました。なんかウミユリって標準で直径3Cmくらいの印象があります
2011-03-30 20:27:15現生種で相模湾にトリノアシってのが居ます。葛西臨海水族館とかで飼育してるらしい(web情報)ですが、スケール比較するととんでもない事にw @sas_akai
2011-03-30 20:28:20このような事例は数がないので指標として使われる事はありませんが、湧昇流などによる豊富な栄養条件によって齎されたという推測が。 RT @Takeshi_Imayama: @gervillaria 化石のサイズ変化って、何かの指標になるんですか?
2011-03-30 20:31:22現生海洋生物の比較対象生物の少ない固着性で丈の高い浮遊懸濁物食なので単純な比較が困難ですが、部分的に共通項のある海藻や二枚貝の事例を見ると、寒冷なほど大きい傾向があるように思いますが、石灰岩なので温暖な環境である事は疑い得ず、やはり栄養かと。 @Takeshi_Imayama
2011-03-30 20:34:51ですねーw ウミユリって結構産地はあるのですが、好きな人あまり居ないので情報もネットだと少なめですよね。すっごい面白いのですが。白亜紀頃まで浅い所に居たのに深い海へ生息環境がシフトしている所とかw @sas_akai
2011-03-30 20:37:52@gervillaria 化石の種類は相対年代を表す一方で、そのサイズは生物が成長した環境を反映する可能性があるということだよね。おもしろいね。にしても、豊富な栄養のある環境があればばくばく食って大きくなるってのは、生物って怠惰だよねw
2011-03-30 20:38:47@gervillaria言われてみれば たしかにほかの産地の標本を見たとき「細ッそいなあ」とか思いってました。今度帰省した時にでもエビの煮付けに入っていた現生ウミユリらしき物を回収してこよう。
2011-03-30 20:41:56はい、非常に面白い所です。生物って基本的に怠惰ではあるのですが、豊富な栄養環境はニアリーイコールで環境変動の激しい場所であって、それに対応できてこその大型化である点も興味深い所です。ウミユリなどは根の自切が可能で、それによって移動するそうです。 @Takeshi_Imayama
2011-03-30 20:44:46ウミユリもベレロフォンも(加えて巻貝も)移動能力の高い底生生物なので、共産する二枚貝の中には巨大化していないモノも居る一方これらが巨大化するのは、移動能力がカギではないかと今気づいた所です。 @Takeshi_Imayama
2011-03-30 20:47:24金生山の化石、ここで有名な化石の一つにシカマイアって巨大な二枚貝があるのだけれど、これは別のファクターによる巨大化が関わっているような。現生シャコガイとかメガロドン、馬尾貝みたいな生物礁で巨大化する二枚貝は藻類共生なんですよね。で、これらは共生藻類の棲み場所提供のための大型化。
2011-03-30 20:49:30@sas_akai ただ金生山の化石採りのためだけに蒲郡(東三河)から電車で行った頃を懐かしく思い出しますw 美濃赤坂線ってけっこう本数少ないんですよねー
2011-03-30 21:01:07@gervillaria 詳しくありがとう。移動能力が高い生物だけが、豊富な栄養環境に能動的に移動できたってことね。激しい環境変動に対応できるのは、強い奴はない動ける奴だ!
2011-03-30 21:20:06いえいえ、こちらこそ話題拾って頂きありがとうございます。補足になりますが、底生動物移動能力の強弱は埋没状態からの脱出、撹乱された後の体勢の回復などに関わる要素になります。リスクへの対応が優れている、と換言できるようにも思います。 @Takeshi_Imayama
2011-03-30 21:24:07