リアル黄色の13について

@easystewさんのリアル黄色の13"ゲオルグ=ペーター・エダー"に関する呟きです。元ネタを辿るのは楽しい。
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@easystew

1950年某日フランクフルト某所―二人の男が昔話に耽っていた「もう私は殺されると覚悟した。けれど、相手は止めを刺さずに飛び去っていった。それも一度や二度の話ではない…」「そうか、君はあの時の…いや、上手く逃げたものだよ。よかった」これが、グワディッホの最後の「13」との遭遇だった

2011-04-01 01:15:17
@easystew

実はこの「13」、かつての戦友、対戦相手と知り合うのを戦後の楽しみにしていた様子で、他にも名空戦を演じた相手とも出会っている。1960年代のとあるバー。そこで、忘れえぬ空戦を熱心に話す元米陸軍航空隊の男が居た。「被弾して、飛ばすのも精一杯の状態で基地に帰投していた時のことだ―」

2011-04-01 01:27:03
@easystew

「道中、運の悪いことに1機のFw190が私の背後に取り付き、狂ったように撃って来た!流石にこれは生きれ帰れまいと予感した。けれど、あともう一撃というところで相手の射撃がぴたりと止んだ。一体何故?私はしばらく混乱していたが、気づけば、相手は私の機の真横に並んで一緒に飛んでいた――」

2011-04-01 01:31:35
@easystew

「30分ぐらいそうしていただろうか…Fw190のパイロットはこちらの顔を見ながら敬礼をすると、翼をバンクさせてそのままどこかへ飛び去っていった。その男は―そう、我々の間では『白いスカーフの男』と呼ばれていたパイロットだったらしい。フェアな戦いで敵である私たちにも知られていた男だ」

2011-04-01 01:35:33
@easystew

元米陸軍航空隊の男のひとしきりの話が終わると、彼の話に耳を傾けていた一人の男が名乗り出た。「それはきっと、私の相方だ」―それは「13」だった。「相方はあくまで機を落とす為にわざとコクピットを外したらしいんだが…それが幸いして君を落す前に全弾消耗してしまったのが実際のところらしい」

2011-04-01 01:46:29
@easystew

「それで、つまるところ私を殺そうとは思わなかった、騎士道溢れるあのパイロットは今何所で何を?是非お会いしたいのですが―」「彼なら死んだよ。私と違って、たった一度被撃墜でそのまま天国に直行さ…」「……皮肉なものですね」「ああ、これが現実さ」

2011-04-01 01:54:24
@easystew

という話はすべて「13」と出遭った人からの証言なので、特にグワディッホ視点の話には注意が必要。この人は幾つか手記を出しているが、中身は正確なものもあれば話半分のもある。彼が最初に出遭った「13」は、さっき語った「13」とは別人の可能性が大。

2011-04-01 02:00:51
@easystew

だってその「13」はゲオルグ=ペーター・エダーで、彼の初出撃は1940年の9月1日なんだもの。最初に遭遇した「13」は別人もしくは捏造と思われる。また、2,3回目の「13」との遭遇も、エダー機と遭遇したのに違いはないだろうが、識別コードは黄色の「13」ではなかったと思う。

2011-04-01 02:06:44
@easystew

そんなわけだから、一連の話はただの与太話だと思ってね。決して信じちゃダメよ。

2011-04-01 02:12:03
@easystew

今月のスケビ、B-17特集なのか。相手にしたくないけど乗りたくもない機体だよね。

2011-06-13 14:02:49
@easystew

オスプレイの“対決”シリーズ、Fw190vsB‐17はいろいろと興味深い内容だったなぁ。特にドイツの戦術。結局は体当たりに近い戦いだったのだから。B-17恐るべし。だが、そのB-17に多大な被害をもたらしたルフトバッフェもしかり。「手負いの狼の恐るべき反撃」だったのよ…

2011-06-13 14:06:44
@easystew

空戦ってどこかロマンチックな別世界の物語に思えるかもしれないけど、その正体は正真正銘の殺し合いに他ならないのよね。重爆を多数撃墜した樫出さんはある意味で多くの人命を救ったとも考えられるけど、でも結局はその本質からは逃れられない。だからこそ、手記の最後にあの一文を綴ったのでしょうね

2011-06-13 14:22:38
AMON @_AMON

@easystew 空戦や艦隊戦って直接人の姿がみえないから残酷さは一見薄れますよね。ただの気のせいではありますが

2011-06-13 14:31:10
@easystew

@_AMON 実際に人が傷つくのを目撃して戦意が薄れた―ってパイロットの話もありますからね、多くのパイロットの場合、最後の一線を越えていないんだと思います。それだけに辛いこともあるのだと。

2011-06-13 14:35:23
@easystew

あら、ルフトバッフェの重爆撃機最多撃墜者はエダーでいいので。もう散々言ってきたから説明省くけど、益々惚れてまうやろ…

2011-06-13 14:42:39
@easystew

ということでマイヤー&エダーのコンビは合わせて62機以上落してるのか…撃墜すべてがコンビ組んでた時期ってわけじゃないからあれなんだけど、対重爆の戦術編み出した二人だけあって凄まじい戦果だ…

2011-06-13 14:46:55
@easystew

ちなみにエダーはジェットによる撃墜でもトップクラスの怪物でしてねgfff

2011-06-13 14:47:47
@easystew

ルフトバッフェでは重爆撃機だろうと単発戦闘機だろうと撃墜1機は1機でカウントされていた。これは大抵の国でもそうなんだけど、面白いのが“戦果”をポイント換算していたのよね。四発機を「撃墜」で3P、編隊からの「叩き出し」2P、手負いに「トドメ」が1Pといった具合に。

2011-06-13 14:52:58
@easystew

それで、ある一定のポイントが貯まると勲章が貰えるってシステム。重爆撃機の迎撃が重要かつ困難であり、それでいてスコアに恵まれないことをわかっていたんだよね。ドイツと似たような換算法で、撃墜数を重要視せず、「ポイント」で記録していたのがルーマニア。

2011-06-13 14:58:10
@easystew

国によって「スコア」の換算法が違うのは注意したい点であり、面白くもある点でございます。

2011-06-13 14:59:38