140ssログ12月、1月

石かり、薬宗、髭膝ログ
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や〇ざパロ

やまたに @mw_snc

地面が赤い。天井が赤い。やりすぎだぞ、兄者。苦笑する弟に、興奮を押さえられないまま口付けた。返り血で汚れた唇は弟のそれまで彩って。似合わない真っ赤なルージュが、似合わないからこそ扇情的で。こらこら、髭切、俺を送り届けるまでが仕事だろう。ボスの邪魔な声に、舌打ちした。(髭膝やくざ)

2018-01-10 00:38:14
やまたに @mw_snc

青江、と呼ばれて、重い体を起こす。早く行かなければ叱られる。早く行けば、誉められる。散々与えられた躾の成果は確実に彼に出ていた。青江、いいこだね。よしよしと誉めると、仄かに笑う。うん、可愛い。石切丸は大切そうに、そのペットを抱き締めた。(石かりやくざ)

2018-01-10 00:46:44
やまたに @mw_snc

俺のために死んでくれるか。ボスである三日月が冗談の色を浮かべて問う。いいよ、と返す髭切に驚いた顔をして。別に、いいよ。君のために死ぬくらい。それは本当だ。ボスと部下なのだから覚悟はしている。でも、と髭切は付け加えた。その時は弟も殺してね。それも本当の願いだ。(髭膝やくざ)

2018-01-10 18:10:26
やまたに @mw_snc

僕に触れるこの人は、硝煙の匂いがする。青江はその匂いを嗅ぐ度に怖くなった。だって、それは禁止された武器の香りだからだ。鼻から理由に辿り着くまではすぐなのに、と青江は柔らかな布団に身を寄せる。君は僕の世話をする。甘やかす。優しくする。その理由はまだ、ひとつも知らない。(石かりやくざ)

2018-01-10 18:21:29
やまたに @mw_snc

バン、と音がしたあと、ぐらりと倒れる人影。逃げ惑う群れの中を、もう一人正確に。弟の仕事が終わるまでを見守った髭切は、その肩を叩いた。帰るよ、膝丸。感情を写さない瞳が、一瞬で色付く。その瞬間がとても好きで、ひどく嫌いで。汚れるのは僕の手だけでいいのに、と何百回でも思う。(髭膝やくざ)

2018-01-11 07:03:45

三周年

やまたに @mw_snc

三年。千年を生きる刀としては、大した月日でないけれど。子供なら生まれて歩いて話せるようになる年月だ、と石切丸は思う。そう気付くと、居ても立ってもいられなくなって、石切丸は歩き出す。駆け出した。人の身を得て、三年。青江、君が好きだよ。君に言葉を伝えられるようになって、三年。(石かり)

2018-01-14 08:26:08
やまたに @mw_snc

戦いはまだ続く。ずっと、続いていけばいいのに。そう不穏なことを膝丸が思ってしまうのは、ここに兄がいるからだ。これだけ長く共にあれたのはいつぶりだろう。当たり前のように隣にいてくれるのは。おーい、おとうとー。膝丸だ、兄者。こうやって、言葉を返す日がずっと続けばいいのに。(髭膝)

2018-01-14 08:31:18

右から左から

やまたに @mw_snc

右から青江、左から石切丸 頭の使わない場所を使う感じで楽しい。 pic.twitter.com/My37eH4LGA

2018-01-24 23:24:01
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やまたに @mw_snc

左から薬研、右から宗三 だって!炎が!あったから! pic.twitter.com/xAQInhy8Ah

2018-01-24 23:45:30
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やまたに @mw_snc

右から行って左に返ると幸せな膝丸くん 左右から読めるって、こういうことではなかった。 pic.twitter.com/SPejrlUplO

2018-01-25 00:03:36
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強者

やまたに @mw_snc

主に言うように俺にも言ってくだされ。そう、めそめそする弟に、髭切はどうしようかと悩む。だって、想いが大きすぎると言えないんだもの。気恥ずかしくなる兄は格好悪いじゃないか。だから。これに慣れたらいっぱい言ってあげるよ、膝丸。四文字で、今しばらくを誤魔化した。(髭膝)

2018-01-30 17:16:43
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