「経済学的な家族ツイート」まとめ　その３３

本の虫（本体） @honnomusi

経済学的な息子の愉しみ1:息子「ここをいじると・・・？おっ、いい反応だ。じゃあこれはどうかな？んんっ、なかなかいいぞ。それじゃあこいつはどうかな・・・ウヒヒヒヒッ・・・」放課後の生徒会室に籠って恍惚の笑みを浮かべる息子。

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経済学的な息子の愉しみ2:悪友「何やってるんだ？」息子「うわぁぁぁぁ！ビックリした！入ってくるならノックくらいしろよ。」悪友「最近全然学校で顔会わせないからどうしたのかと思って見に来たんだが、お前の呟きが不気味過ぎて声かけられなかったんだよ。一体何をしてるんだ？」

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経済学的な息子の愉しみ3:息子「い、実はここでデータをいじってたんだ。」悪友「データ？」息子「文化祭の協力者を募るために、うちの全校生徒の詳細なデータを集めたんだ。テストの成績、部活動、学外活動、普段の生活態度などなど・・・、かなり事細かに書いてある。」

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経済学的な息子の愉しみ4:息子「これだけ大勢の生徒の事細かなデータなんて普通に生活してたらそうそう集まるものじゃない。だから、これを分析にかければ何か面白い発見があるんじゃないかと思って統計分析にかけてたんだよ。」悪友「へえ、それってそんなに価値のあるものなのか？」

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経済学的な息子の愉しみ5:息子「当然だよ。俺たちは普段から通ってるから感じないかもしれないけど、一般の経済学者が同じようなデータを集めようと思ったら、協力してくれる学校探しから、聞き取りする人手の確保、アンケート項目の作成などなど、膨大なお金と労力をかけなくてはいけないよ。」

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経済学的な息子の愉しみ6:息子「金額データをいえば数千万かかることもザラだよ」悪友「数千万？！そりゃあすげぇ」息子「経済学の研究で最も大変なのはこのデータ集めかもしれないね。大昔はケインズとかマルクスみたいに、アタマの中で考えた理論で一世を風靡することもできたかもしれないけど」

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経済学的な息子の愉しみ7:息子「だからこそ、これだけのまとまったデータは経済学者にとっては宝の山なんだ！！ここに教育の謎を解き明かすヒントが隠されているかもしれない！おおっと、いかん。興奮し過ぎてヨダレが・・・」悪友「分かった、分かった。それで、何か面白いことは分かったのか？」

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経済学的な息子の愉しみ8:息子「まだいじり始めたばかりだけど、部活動とテストの成績の関係は分かって来たかな？部活動を『練習がキツい』『まあまあ』『緩い』の三段階に分類して、テストの成績との関係を調べて見たんだけど・・・」悪友「へえ、で、結果は？」息子「ほとんど相関がなかった」

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経済学的な息子の愉しみ9:悪友「なんだ、てっきり部活動をガッツリやってる奴の方が勉強に時間を割けないと思ってたんだが。」息子「確かに最初は成績が低い水準になる傾向はあるけど、受験シーズンになると彼らは急激に成績が伸びてくるんだよ。そこで遅れを取り戻すから平均的にはトントンだ」

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経済学的な息子の愉しみ10:息子「で、今度はクラスごととか学年ごとに分けて分析をかけてたところだよ。」エクセル表を覗き込む息子。息子「・・・ん？」悪友「どうした？」息子「・・・いや、何か変だなと思って・・・」悪友「何がだ？」息子「このクラスだけ、他と比べてガクッと平均点が落ちてる」

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経済学的な息子の愉しみ11:息子「生徒の属性を見てもそこまで大きな違いはないのに・・・」クラスの名簿一覧に目を通す。息子「ああ、・・・この子か・・・」悪友も後ろから名簿を覗き込む。息子「ここ何回かのテストで急激に点数が落ち込んでる。クラスの平均点にまで影響を及ぼすなんてよっぽどだ」

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経済学的な息子の愉しみ12:息子「これまでの成績を見るとそこまで悪くなさそうだったのに。何があったんだろう・・・」悪友「テスト当日に腹でも壊したんじゃねぇの？」息子「ここ何回かのテストで立て続けに？ちょっと考えづらいけどね。」悪友「そんなことよりよお、俺たちはどうする？」

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経済学的な息子の愉しみ13:息子「どうするって？何のことだ？」悪友は驚愕の表情で息子を見る。悪友「お前、まさか覚えてない？！」息子「・・・覚えるって何を？」悪友はいつになく神妙な面持ちで息子に顔を近づける。悪友「次の中間テスト、3日後の話だぞ」