「経済学的な家族ツイート」まとめ　その３６

本の虫（本体） @honnomusi

経済学的な醜いアヒルの子13:ブス子「お化粧こそ、全ての女性に等しく与えられた素晴らしい武器よ。人類最高の発明といってもいいわ。」 男子生徒「いやー、でも、俺は化粧が薄い女の子のほうが・・・」 ブス子「そーいうのを『顔がいい女』っていうのよ！目ん玉に玉ねぎ突っ込むわよ！」

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経済学的な醜いアヒルの子14:中年男性「いやー、最初は可愛いと思ってたのに、化粧を落としたら誰だか分からなかったよ。あれには驚いたぜ。」 ブス子「そこはあなたのために化粧を頑張った奥さんの努力を讃えるべきだわ。てか、自分の顔を鏡で見てから言いなさいよ！」

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経済学的な醜いアヒルの子15:ブス子「とにかく、私は目一杯オシャレして、都会で自分の夢を叶えてみせるわ。そして、私をバカにした姉たちへの復讐を果たすのよ。見てなさい、お化粧マスターに、私はなる！」 アナウンス「次回、『ブス子、都へ行く』お楽しみに！」

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経済学的な醜いアヒルの子16:アナウンス「これにて、経済学的な醜いアヒルの子、ショートverの公演は終了です。後編は現在も練習が進んでいます。興味がある方は、ぜひスタッフにお声がけ下さい。一緒に劇を作り上げてゆきましょう！」席を立つ特進クラスの生徒たち。その様子を舞台袖から見守る息子。

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経済学的な醜いアヒルの子17: 特進クラス生徒「いやー、あいつあんなにピアノ弾けるんだな。賞を取ってたとは聞いてたけど、初めて聞いたぜ。」 特進クラス生徒2「でもよぉ、ブス子役の女子の演技凄かったよな。なんか鬼気迫るものを感じたというか・・・」 特進クラス生徒3「確かにー！」

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経済学的な醜いアヒルの子18:特進クラス4「？ どうしたの？そんな涙ぐんで・・・」 幼なじみ「えっ？ううん、なんでもない。暗転してたのが急に明るくなって眩しくて・・・」 チラリと舞台裏を見る幼なじみ。 幼なじみ(だって、久しぶりに見たんだもん。みんなの輪の中で、笑ってる彼の姿・・・)

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経済学的な醜いアヒルの子19:息子(前半部分の練習で、ピアノ少年とうちのクラスの息はかなり合ってきた。でも、これでは特進クラスの生徒は無関心なまま終わってしまう。何とかして彼らの目を文化祭に向けないといけない。だから、途中経過の報告を兼ねてショートverの公演を限定公開することにした)

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経済学的な醜いアヒルの子20:息子(狙いはいくつかある。一つは特進クラスの人間に関心を持ってもらい、参加を促すため。二つ目はピアノ少年の実力を広く認知させて、クラス内の彼の地位を向上させるため。三つ目はうちのクラスの課題点を洗い出してさらなる劇の質向上に繋げるため。)

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経済学的な醜いアヒルの子21:道具を片付け、クラスの教室に持って帰る息子たち。そこへ美化委員がやってくる。 美化委員「生徒会長！」 息子「おお、どうした？」 美化委員「演劇、この子も手伝ってくれるって。」 後ろから幼なじみがひょっこり顔を覗かせる。 息子「おお、そうか。助かるよ」

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経済学的な醜いアヒルの子22:風紀委員「他にも何人かが『手伝いたい』って言ってくれてるわ。」 息子「やっぱりやってて正解だったな。最悪協力者0人でも宣伝になればいいかと思ってはいたんだが・・・」 美化委員「動き続けてれば案外何とかなるものね。・・・そういえばピアノの彼は？」

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経済学的な醜いアヒルの子23:息子「ああ、彼なら教室にいたぞ。」 美化委員と幼なじみは二人で教室の方に向かう。窓から中を覗き込むと、ピアノ少年と息子のクラスメイトたちが熱心に議論を交わしていた。 ピアノ少年「姉と追いかけっこしてる時の音はもうちょっとテンポ落としたらほうがいいかな」

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経済学的な醜いアヒルの子24:クラスメイト「そうだな。あと、セリフに入るタイミングをもっとはっきりさせたいな。後で確認するか」 クラスメイト2「それと、ブス子が都会には出るときの曲だけど・・・」 美化委員「あらあら、相当力入ってるわね。最初に会ったときとは大違い。」

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経済学的な醜いアヒルの子25:美化委員は横に目をやる。幼なじみは、額に汗を浮かべながら話すピアノ少年の姿を食い入るように見つめていた。 その様子を見て笑みを浮かべた美化委員。無言のまま、幼なじみの肩を抱く。 夕日が差し込む中、幼なじみは時間を忘れたように、彼の姿を見つめ続けていた。