「経済学的な家族ツイート」まとめ　その３６

本の虫（本体） @honnomusi

経済学的なデモンストレーション1:クラスメイト「どうしたんだよ生徒会長、急に音楽室にみんなを呼び出して」 息子「ああ、ちょっとみんなに見せたいものがあってね。」 先に来てピアノの前に座って待っているピアノ少年。目配せをし、クラスメイトたちに向き合う息子。

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経済学的なデモンストレーション2:息子「今回うちでやる予定の演劇なんだが、特進クラスの彼に協力してもらって、ミュージカル調に仕立てたいと思ってるんだ。」 クラスメイトたち「えっ！？」 クラスメイト「ちょっと待てよ。そんな急に言われても・・・」

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経済学的なデモンストレーション3:クラスメイト2「先に練習を始めてる人もいるのよ？今から変更したら混乱しちゃうんじゃあ・・・」 息子「シナリオ自体は今あるものから変更はない。ただ、合間合間に彼の演奏が入れられるように、間を取るようにするよ。」 クラスメイトたち「・・・」

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経済学的なデモンストレーション4:息子「・・・といっても、いきなりそんなこと言われても受け入れられないだろうから、今回はみんなに彼の演奏を聴いて欲しいと思って集まってもらったんだ。・・・じゃあ、お願いできるかい？」 ピアノ少年は頷いて、演奏を始める。

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経済学的なデモンストレーション5:クラスメイト「えっ、『前前前世』じゃん、凄え！」 クラスメイト2「ピアノで弾くとこんな感じなんだ！」 息子「みんな、他にやって欲しい曲はあるかい？」 クラスメイト3「え？何ができるの？」

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経済学的なデモンストレーション6:息子「何でもだよ。彼は絶対音感があるから一度聞いた曲はピアノで再現できる。」 息子はCDとラジカセを取り出す。 息子「放送部から拝借して来たCDがここにある。この中にある曲なら再現できるよ。」 クラスメイト「はいはい！私、星野源弾いて欲しいな。」

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経済学的なデモンストレーション7:クラスメイト4「おいおい、ずりいぞ。俺はAKBの曲で・・・」 クラスメイト5「じゃあ、ドラマの主題歌で・・・」 クラスメイト6「え〜、じゃあ明日CD持ってくるから弾いてよ〜」 騒がしくなるクラスメイトたち。我先にとピアノ少年にリクエストする。

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経済学的なデモンストレーション8:風紀委員「はいはい、そんなにいっぺんに言われてもできないでしょ！ちゃんと並んで並んで。」 息子「どうだろう、みんな。彼の協力を得たらこの劇がもっと楽しくなると思わないか？」 クラスメイトたちは頷く。 息子「OK。決まりだな・・・」

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経済学的なデモンストレーション9:息子(その後、特進クラスに対してもこの提案をしたところ、受け入れてもらうことができた。「勉強を優先したい人の負担はない」ことを強調したら割とすんなりとOKが得られた。彼らにとっても準備の負担をうちのクラスが引き受けてくれるのはありがたかったらしい)

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経済学的なデモンストレーション10:息子(まずはうちのクラスでピアノ少年の評判を高める。その後に、今度は特進クラスの人間に彼の良い評判を浸透させて、彼のクラス内での地位向上に結びつけてゆくんだ。) 楽しそうに談笑するピアノ少年とクラスメイトたち。

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経済学的なデモンストレーション11:息子(本当は日直や掃除当番の押し付けがなくなったところで話を終わらせても良かった。少なくとも「仕事の不平等な配分」は解消できたからだ。でも、本当に根本からクラスを変えようと思ったら、ここで立ち止まってはダメだ。)

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経済学的なデモンストレーション12:息子(改革の成功は「今よりちょっとマシ」をどれだけ積み重ねられるかにかかっている。だからこそ、手を止めず、考えることをやめずに手を打ち続けないといけない。求める答えは、もがき苦しんだ先にしかないのだから・・・。)

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経済学的なデモンストレーション13:クラスメイト「よし、じゃあ、そろそろ本格練習といくか！」 クラスメイト2「生徒会長、そういえば、この演劇のタイトルって何？」 息子「そうか、まだつけてなかったな。この場で発表しようか。」 紙を取り出す息子。 息子「この劇のタイトルは・・・」

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経済学的な醜いアヒルの子1:ナレーション(昔々、あるところに、三姉妹がいました。上の二人の姉は見た目が大層麗しく、多くの人が褒めそやしました。しかし、一番下の妹はちょっと違ったようです・・・) ブス子「いやーーーー！やめてーーーー！」 二人の姉に追いかけ回されるブス子。

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経済学的な醜いアヒルの子2:ブス子「ブスの過酷な現実を突きつけてイジめるのはやめてーーー！」 姉1「ねぇ、ねぇ知ってる〜？最高にブスな男が、最高に美人な奥さんをゲットしようと思ったら、年収が奥さんよりどれだけ高い必要があるか？」 姉2「えー、知らない。いくらなの？」

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経済学的な醜いアヒルの子3:姉1「12万5千ドルよ」 姉2「なるほどねー。ブスな男でも、頑張って稼げば、可愛い奥さんをゲットできるのね。」 姉1「では問題です。ブスな女が最高にクールな男をゲットするには、いくら多く稼げばいいでしょうか？」 姉2「えー、10万ドルぐらい？」 姉1「ブッブー」

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経済学的な醜いアヒルの子4:姉1「さあ、気になる答えはー・・・」 姉たちは嫌がるブス子を押さえつけ、耳打ちする。 姉1「いくら稼いでも無駄！」 ブス子「グハッ！！！！(吐血)」 血を吐いて倒れるブス子。

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経済学的な醜いアヒルの子5:姉2「さあ、次いってみよー！」 姉1「ブスな女の子と美人な女の子、生涯年収はどれぐらい差が出るでしょう？」 姉2「えー、そんなに差が出るの？」 姉1「これはデータが1970年代のものしかないんだけど。はいっ、答えはー・・・12%！」 ブス子「ギャアアア！」

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経済学的な醜いアヒルの子6:ブス子「うっうっうっ・・・酷いわ。なんでブスに待っているのはこんな過酷な現実ばかりなの・・・」 決意を秘めた目で立ち上がるブス子。 ブス子「こうなったら、絶対に姉たちよりも幸せになって、見返してやるわ！見てなさい、ブスの底力を！」

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経済学的な醜いアヒルの子7:友達「ねー、ブス子。また参考書とにらめっこしてるの？これからみんなでカラオケ行くんだけど。」 ブス子「ごめんなさい、私はパスで」 友達「なんでそんなに勉強ばっかりしてるの？」 ブス子「私は都内の高校を受験するつもりなの。だから、もっと点数を上げないと」

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経済学的な醜いアヒルの子8:友達「なんでそんなに都内に行きたがるの？みんな県内の高校受けるよ。」 ブス子「分かってないわね。都内とここみたいな田舎じゃあ全然違うわ。」 友達「違うって何が？」 瞬間、カッと目を見開くブス子。 ブス子「異性と出会う機会よ！」

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経済学的な醜いアヒルの子9:ブス子「都会は多くの人が集まるから人と出会うコストが安く済むわ。それはつまり出会いの質の高さにも繋がる。5人に紹介を頼めば5人とも違う人と出会える可能性がある。それに比べてここはどう？紹介する人が被って合コンが成立しなかったことが何度あったことか・・・」

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経済学的な醜いアヒルの子10:友達たち「じゃあ、5時に駅前のカラ館ねー」 ブス子「こらーーー！質問したんだったら最後まで聞けーーーー！」 合格発表の日、張り出された紙に自らの受験番号を見つけたブス子。 ブス子(フッフッフッ・・・来たわ。ついにこの時が。ここから私の伝説が始まるのよ。)

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経済学的な醜いアヒルの子11:ブス子(都会で結婚相手を見つけ、子供が生まれた家庭は、やがて子育てや住むのに適した地方へと向かう傾向があるわ。その結果、都会には多くの独身の人間が集まることになる。しかも、都会は田舎と比べると高賃金の就職先が多いため、収入も比較的高め！)

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経済学的な醜いアヒルの子12:ブス子(え？こんなブスな私じゃあ相手を見つけられないんじゃないかって？チッチッチ！分かってないね。そこでこそこの秘密兵器が活躍するのよ。) 手元から箱を取り出すブス子。 ブス子(この、お化粧道具がね！) 両手を広げて高らかに宣言するブス子。