MHWテーマソング「星に駆られて」イメージ掌編小説

Ricardo Berenguer @entry_yahhoo

◇K＠R＠TE Entertainment◇ ◇新春突発小説◇ ◇或るヴィオラ奏者に捧ぐ◇

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MHWテーマソング「星に駆られて」イメージ掌編小説

Ricardo Berenguer @entry_yahhoo

それは、月昇る夜。満天の星空の下。 1

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未知なりし新大陸、そのとば口たるは鬱蒼たる木々の生い茂る深き深き森。その奥地。狩人は其処に在り。 2

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狩人は己の得物を構え、今おおいなる竜と対峙する。野蛮な顎を称えるその竜の名はアンジャナフ。森の主、今は飢えて獲物に牙を剥く獣。その体に傷あれど、その威容に一切の損ないは無い。 3

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では狩人はどうか？その足は恐怖に震え、額には血と汗が零れ、息は荒く整い無く。得物を持つ腕は頼り無し。これは死を待つばかりか。無残に喰われるばかりか。 4

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―――――いいや、いいや見よ。その目の深く奥、いまだ消えぬ闘志が息づく。 5

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その目は見ている。蛮顎の王の威容の先、深き木々の奥。枝間より覗く夜空を。輝ける星(Stella)を。 6

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狩人は星を睨む。消して手の届かぬ何かを睨む。それは何か。富か。名誉か。栄華か。それとも、決して色褪せぬ憧憬の煌めきか。 7

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狩人は今一度、その体に力を込める。星に駆られるように。焦がれるように。 8

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では、今一度挑もう。蛮顎の王へ。星に導かれたものとして。彼はここで、斃れる訳にはいかないのだから。 9

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◇イメージ元：youtube.com/watch?v=gCo44J… ◇

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