- haccccchi18
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魔理沙の性分なら、恐らく咲夜が苦しげにしていればすぐに気がつくだろう。それでもやめないのは、行為に集中しているからか。 モノにならなかったら蹴り落とせ、という言葉がちらりと脳裡をよぎる。それまで、止まらないのか。 いさく「……────っふ……?」
2018-08-16 18:01:11脇の下から肋骨にかけてそろりと触れる掌の感触に、思わず片膝があがる。 それが魔理沙の身体に軽く当たって、ようやくキスが止み、身体が離れた。 いまり「…………ん……」 上擦りながらも少し気の抜けた声が漏れて、魔理沙の眸が現れる。 いまり「……んー……悪い……集中してた……?」
2018-08-16 18:08:30いさく「……ハ、……ッ……」 返事はせずに、顔を少し角度を変えてそむけたまま浅い呼吸を繰り返す咲夜。 いまり「……んー……なんか……これ、きもちくて夢中になっちゃうな……」 緩く握った拳で自分の口唇をおさえる魔理沙。 いまり「……全部忘れてた。脱がすのとか……」
2018-08-16 22:47:26いまり「……びっくりした。お前の口唇って、魔性?」 薄い胸を上下させながら暢気なことを呟く。 んん、と軽い咳払いで調子を整えてから、咲夜の着衣に指をかけようとしたところを、今まで反応がなかった咲夜に緩く手を握られて止められる。 いさく「…………待っ、て」 ぎゅ、と指に力が入る。
2018-08-16 23:00:59いさく「……ちょっ……と……落ちつ、かせて……」 長い睫毛を伏せたまま顔を横に向ける咲夜。 いまり「ごめん。……ちょっと、無茶したな」 大丈夫? と訊きながら咲夜の頬を手で包む魔理沙。 目のまわりと耳が赤くなっている咲夜。
2018-08-16 23:07:50触れ合った裸の胸の下から、ぱく、ぱく、ぱく、ぱく、と鼓動が伝わってくる。 こういうとき、緊張でどちらの心臓の音か分からないとはよく言うけれど、自分の感じる鼓動と違うリズムを刻んでいるのだから、咲夜のものだと分かる。 案外はっきりと感じ取れるものだと、魔理沙は妙に感動した。
2018-08-16 23:10:41いまり「……こんなんなるんだな、キスって」 へへ、といっそ場にそぐわない無邪気な照れ笑いを浮かべる。まるで、泥遊びに夢中になって、泥んこになって我に返る子供のように いさく「……はぁ」 細かな雫の光る銀の睫毛をようやく持ち上げる咲夜 いまり「苦しかった? ……息、できなくしたかな」
2018-08-16 23:19:41いさく「…………、」 黙ったまま、咲夜がわずかに潤んだ眸を魔理沙に向ける。 いまり「ごめん、ごめん。……なんか、キスがすきで。お前との」 魔理沙がくすくすと笑う いさく「……キスに、……はまりすぎ」 ようやく呼吸が整ってきて呟く咲夜 いまり「きもちい。これだけでもいつまででも出来るな」
2018-08-16 23:28:55いまり「これだけで、イキそう」 そんなことを言ってみせて、へらりと笑う魔理沙。 制止のために握ったままの指に、再びきゅ、と力を込める咲夜。 いさく「……意味分かって言ってるの? 姉さん」 いまり「オーガズムだろ」 何食わぬ顔で言って、もう一度ちゅ、とキスをかすめとる魔理沙。
2018-08-16 23:33:09いまり「咲夜も、イキそうだった?」 いさく「息が、……出来なくて、昇天しそうではあったわね」 いまり「……悪い。そこは、要研究、ってことで」 困ったように笑って、垂れ下がる髪を頭を軽く振って自分で避ける魔理沙。 いさく「……今後の、大きな課題にして」 いまり「りょーかい、先生」
2018-08-16 23:39:38