異世界小話~異世界に召喚されたらなにもしてないのに異世界がこわれた話・中編~

なんかアカウント凍結されそうだし一応まとめとくかー…
5
前へ 1 ・・ 3 4
帽子男 @alkali_acid

衛士の隊長は断固として宣言する。 「参事会のじじばばどもが何をぬかそうと知ったことか。私は衛士だ。お前達ろくでなしの冒険者どもを全員牢獄にぶちこむまでは辞めん」 「ひでえなあもう…それで俺が言う通りにすると思ってんだから」 盗賊はくさりながら、ふところから白い珠を一粒出す。

2018-01-25 23:47:08
帽子男 @alkali_acid

「それも盗んだのか」 「違いまさ!哲究のやろうが、俺を殺して操り人形にしようと打ち込んできたんですよぉ…はあー」 酒屑は玉を少女屍体溶接物の落ちた顎の奥。喉めがけて打ち込む。 しばらくすると、機械の魔物は、腰から左右に生えた馬首をもたげ、八つの車輪をきしらせながら回転させ始める。

2018-01-25 23:50:18
帽子男 @alkali_acid

「さあて…お嬢ちゃん。悪いがもう一働きしてくんな」 「おい」 「分かってますって!礼儀正しく言ってるじゃねえですか」 すぐに命なき駆動が、石と煉瓦とをかみ砕く、おぞましい“車輪の唄”が聞こえだした。

2018-01-25 23:52:44
前へ 1 ・・ 3 4