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興味のない分野への興味の広げ方

好きなことだけさせていたら好きなことしかしないと思っている人は多い。しかし好きなことしかしていないのに色んな分野に興味を広げる方法はある。 https://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E5%9C%B0%E9%A0%AD%E3%81%A8%E3%82%84%E3%82%8B%E6%B0%97%E3%81%8C%E8%82%B2%E3%81%A4%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%97%E3%82%8D%E3%81%84%E6%96%B9%E6%B3%95-%E7%AF%A0%E5%8E%9F-%E4%BF%A1/dp/4022515341/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1517017386&sr=1-1
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shinshinohara @ShinShinohara

「世界をアップデートする方法 哲学・思想の学び方」x.gd/MWrKc 食糧問題の本x.gd/oV2Ol 思考法の本x.gd/a1X4i イノベーション本x.gd/G6TT0 子育て本x.gd/dN0Ej 部下育成本x.gd/6gSZb

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shinshinohara @ShinShinohara

図鑑をもらった当初、そこまで関心を持っていなかった息子。しかし星座のページを開いてから変わった。「あ!キューレンジャー!」ヒーローの名前にもなっている獅子座やワシ座を発見して大興奮。「これにはとても面白いことが書いてある」という認識に変わった。それ以来のめり込んでる。

2018-01-25 18:46:29
shinshinohara @ShinShinohara

人間は興味のないことには関心を示さない。これは、限られた意思エネルギーを節約するための大切な仕組みなのだろう。興味のないことはすべて「路傍の石」化する。見えども見えず、聞こえども聞こえなくなる。「どうでもいいこと」として処理され、捨象される。

2018-01-25 18:50:25
shinshinohara @ShinShinohara

ドラえもんで、オモチャの宝箱にのび太ママのネックレスを入れて宝探しゲームを始めたら見つからなくなり、必死に探しているうちに古い木箱を掘り出したがそれには目もくれず、必死にネックレスの入った宝箱を探す話がある。そして実は放り投げた古い木箱にこそ本物の小判が入っていたというオチ。

2018-01-25 18:53:48
shinshinohara @ShinShinohara

人間の意識は、強い関心を持った対象があると「それ以外」は目に入っても無視してしまう。「路傍の石」化現象が起きるのだ。これは「興味のないこと」にも起きて、関心を持てないから全く頭に入らない。無視したくなる。この現象は、学習にも当てはまる。

2018-01-25 18:56:18
shinshinohara @ShinShinohara

興味関心がないのに親から「やりなさい」と言われると辟易する。無理にでも始めて運よく「あ、意外に面白い」と思えたら話は別だが、強制されると「嫌いな理由探し」システムが作動しやすいため、強制されればされるほど欠点を見つけ、嫌いな理由を見つける。結果、本当に嫌いになる。

2018-01-25 18:58:53
shinshinohara @ShinShinohara

しかし「興味ののりしろ」があると話が変わってくる。歴史(特に戦国武将)が大好きだけど算数は嫌い、という子に「石垣をどうやったらあんなきれいに重ねられるんだろうねえ」「1万石って、何人分食えるんだろう?」「大砲の弾道が届かない城造りが必要なんだって」と「興味ののりしろ」を示す。

2018-01-25 19:02:33
shinshinohara @ShinShinohara

理科を徹底すれば社会に通じる。社会を徹底して極めれば数学に通じる。数学から興味をもてば森羅万象が数学に見える。国語もしかり。どの教科も、他の教科と必ずオーバーラップ(重複)している。ならば、好きなことを徹底してやらせると同時に「興味ののりしろ」を示してやるとよい。

2018-01-25 19:06:02
shinshinohara @ShinShinohara

私は生涯、経済学だけは興味を持つことがないだろう、と思っていた。ところが農業を研究するうち、「なんで農家は儲からないんだろう?」ということが不思議になり、その不思議を追求するうちに経済学も好んで学ぶようになった。

2018-01-25 19:08:19
shinshinohara @ShinShinohara

「好きなことだけやっていりゃ嫌いなことはやろうとしない」という意見は多いように思う。「嫌悪感」がすでに確立されていると確かにハードルが高いが、嫌悪する前の「興味関心が一切ない」状態なら、「興味ののりしろ」で好きなことから橋渡しすることは十分可能だ。

2018-01-25 19:10:35
shinshinohara @ShinShinohara

いったん嫌いになってしまうと「興味ののりしろ」を示しても「嫌いなものは嫌い」になるので、嫌悪感が強まらないように気をつけたほうがよい。嫌悪感が強まるのは、学習に関して言えば、「強制」と「比較」が嫌悪感の原因になることが多いようだ。

2018-01-26 00:12:49
shinshinohara @ShinShinohara

強制は興味と意欲を奪う。自分のペースで事を進められないのもイヤだし、やってみても「ほら、やってよかったでしょう」と、強制した人間の手柄のようになるのもイヤ。「自分からやったの?」「自分一人でよくやったねえ!」と不思議がらせたり驚かせたりする楽しみを奪われるから、強制は嫌われる。

2018-01-27 09:24:48
shinshinohara @ShinShinohara

比較も大嫌い。息子は海が好きだが、顔が濡れるのは嫌い。しかし同年代で濡れても平気なのが多いのは百も承知。そういう子と比較されて笑われるくらいなら、海に入ること自体に興味を失う方がマシ、となる。幸い息子の場合はそうなるのを回避できたが、比較は嫌悪感を生む大きな原因。

2018-01-27 09:28:04
shinshinohara @ShinShinohara

耶律楚材の言葉に「一利を興すは一害を除くに如かず」というのがある。学習意欲にもそれが言える。様々な分野に興味をもってもらおうとして強制したり他の子と比べたりする「害」によってその子はその分野に興味を失い、さらに嫌悪感まで持ってしまうことが多い。まずは「一害」を取り除くに如かず。

2018-01-27 09:32:18
shinshinohara @ShinShinohara

強制したり比較したりするのをやめ、子どもにとことん好きな事をやらせつつ、「興味ののりしろ」を提示すれば、「あ、この分野も大好きな分野と陸続きなんだ」と冒険を続け、楽しむ。強制や比較で嫌いになってさえいなければ、「興味ののりしろ」の橋渡しによってスムーズに異分野へ興味を広げる。

2018-01-27 09:35:08
shinshinohara @ShinShinohara

学ぶこと、できなかったことをできるものに変える作業はとてつもなく楽しい。そのエネルギーと突進力はすさまじい。ならば、変に強制や比較をせず、好きな事をのびのびやらせながら「興味ののりしろ」をタイミングよく伸ばしていけばよい。好きなことしかしていないのにオールラウンダーになっていく。

2018-01-27 09:37:39