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帽子男 @alkali_acid
冒険者が女型モンスターをヤったら子供ができちゃった話
帽子男 @alkali_acid
エルフ、バンシー。よくダンジョンには女型のモンスターが登場する。たいていは肌もあらわな服装で、蠱惑に満ちた肢体を見せつけるようにして襲ってくる。むらむらする冒険者もいるはず。 いや美貌や肉感などなくてもよい。男というのは極限状況では山羊でも強姦する生き物である。
帽子男 @alkali_acid
なんでそうなのかと言っても、まあ頭がおかしいからとしかいいようがないが。ちなみに猿が蛙をオナホがわりにしたり、海豚が海豹の子を強姦したり、別に人間に限らずよく分からんことをするやつは多い。 種族がどうとかいうよりも雄という性がすごいという感じになってくる。
帽子男 @alkali_acid
バンシー。つまり嘆きの精は、ダンジョン、迷宮では開けた土地、外界でいう平野のような場所にあらわれ、枯枝のように痩せた体をきしらせながら、耳をおおいたくなるような絶叫を放つ魔物だ。聞くと不運になるという。
帽子男 @alkali_acid
また冒険者の中でも黄金紋章とか白銀紋章とか、位階が上の方の熟練のごく一部だけが知っている細かい話として、嘆きの精の叫びは、妖精の粉という隠れ身の力のある道具を無効にする。
帽子男 @alkali_acid
ほかにも嘆きの精は、いかなる護符や罠も存在しないかのように素通りしてくるという能力があるが、戦ったときの強さはさほどでもない。死んでも骨と皮ばかりの利用価値のない骸が残るだけ。 迷宮の中層あたりにときどきあらわれるが、たいていの冒険者はわざわざ勝負をせず除けて通るだけ。
帽子男 @alkali_acid
でも強姦しようとする男はいる。姿形が女に似ているから。というただそれだけの理由で。もっとも、冒険者の酒場に伝わる猥談には、迷宮上層の蜻蛉トカゲすら強姦しようとしたやつがいるというから、とりあえず穴がついていそうならなんでもいいのかもしれない。
帽子男 @alkali_acid
嘆きの精は中層の魔物。青銅紋章あたりの下端ではさすがに危ないが、鋼鉄紋章にもなればやれなくもない。実際成功したのがいる。名前はまあどうでもいい。 男は暴れる女形の魔物を犯し、痙攣する痩せた肢体を枯草の茂みに捨てたまま、とどめもささず、そさくさと仲間に合流した。
帽子男 @alkali_acid
「いやさぁ、魔物なんて馬鹿にしてたさ。がねぇ、いやぁ、味わい深かったって感動したぁ」 などと後日、冒険者の酒場で自慢したものである。聞いていた連中は話半分に聞きながら呆れたり、笑い転げたりした。 「そうかい。ところで、とどめはさしたのかい?」
帽子男 @alkali_acid
酒場の隅の定席から、主(ぬし)のような女剣客が話しかけた。強姦魔は急にばつが悪そうに赤ら顔から笑いをひっこめた。 「へ、あんたの耳を汚すような話じゃ」 「聞くまいったって聞こえてくるんだよ。でかい声でね。で、とどめはさしたのかい?」
帽子男 @alkali_acid
「…やったあとは動かなかったからよ。ああなっちめえば魔物も女だ。何もできゃしねえし…ほっといたぜ。ほら、この通り俺はピンピンしてら」 「そうかい。あんた、不運を呼び込んだかもしれないね。その不運が、あんたにかかるだけで済めばいいが」
帽子男 @alkali_acid
女剣客の予言はあたった。男はそれから冒険のたび怪我をしたり連れが死んだり、食べ物を失って飢えかけ、病みつき、あげく財宝はろくに見つからず、酒場のつけもたまった。 仲間は解散し、ひとり働きになり、そろそろ足を洗おうと考えていたところで、なんとあのげんの悪い魔物にまた出くわしたのだ。
帽子男 @alkali_acid
「このクソアマ!お前のせえでおれぁ!」 武器を構えたが、相手に襲ってくる気配はない。それどころか何かを差し出してくるのだ。見れば赤ん坊だ。人間の。いや本当に人間だろうか。 「なんだそりゃぁ、よせよ…押し付けてくんじゃねえ…やめろ!」
帽子男 @alkali_acid
「げ、げ、げげげのげ…どうしろってんだ」 男は魔物が置いていった赤ん坊をもてあます。殺そうかとも思ったが、やればますます不運を呼び込むのではないかと疑った。 そこで地上に戻ると、とある僧院の前に捨てていったのである。あまり信心深い方でもなかったのに。
帽子男 @alkali_acid
女神様におすがりすれば、禍を避けうると考えたのだろうか。 はたしてうまくいったのか、男の方は少し置くとして。 赤ん坊には加護があったらしい。僧院が侍童として育てた。 当時まだ寺門の経営はよかった。北の沃野に荘園をあまた抱え、南の多島海域でも裕福な船主からなる貿易組の寄付があった。
帽子男 @alkali_acid
かくして赤ん坊はすくすくと成長し、僧侶の手ほどきを受けて、文武どちらにも頭角をあらわしていった。学僧となるべきか武僧になるべきか悩むところだ。だが本人はどちらもなく街の貧者、窮者を救い、慰めるつとめを喜んで果たした。
帽子男 @alkali_acid
「この街はおかしい。迷宮から冒険者がもたらす財宝は豊かで、北からの作物、南からの船荷、東西をゆききする隊商の交わる要路で、莫大な富を得ながら、なぜ路上には孤児があふれ、主人は奴隷をむげに扱い、男は女を叩き、年よりは野たれ死ぬのか」
帽子男 @alkali_acid
「ただれた花を咲かす色町は、遠く草原を超えた森の邦々(くにぐに)から客を引き寄せ、帝国の窯が焼くもっとも美しい磁器は、かの地の貴族ではなく街の商人の食卓を飾っている…けれども、市外区では病に侵された流民が手当ても受けず死んでゆく…誰かが何かをせねば」
帽子男 @alkali_acid
同じ侍童や教えを施す学僧、武僧のあいだでも、若者の爽やでいながら真摯な弁舌に一目置くものは多かった。氏素性が分からぬからこそ、余計に神秘に思えるのだった。東の帝国のご落胤とか、あるいは北の土豪、自らを貴紳と称する衰えゆく諸侯のいずれかの血をひくのではないかと噂だった。
帽子男 @alkali_acid
本人はうわさを聞いて得意になるそぶりはなかったが、内心いささか誇るところはあったかもしれない。立ち居振る舞いにもどこか品位を保たんとするところが生まれてきた。市外区で先のない病老者の看病をしている時ですら、まるで物語にある王侯のようなたたずまいを見せた。
帽子男 @alkali_acid
「まったく…おぼうさまは…若いのにありがてえおひとだ」 とある乞食は涙を浮かべてそう言った。以前から世話をしている相手で、かつては迷宮にもぐる冒険者だったという。魔物に受けた傷の毒がもとで年齢よりもずっと老い耄れているようだった。 「おぼうさまはやめてください。見習いです」
帽子男 @alkali_acid
「俺にもあんたぐらいの息子がいたんですよ…昔ね…」 乞食は夢見るような調子で語った。 「だが…捨てちまった…」 「そだてるゆとりがなかったのですか。お気の毒です」 若者はそう相槌を打つ。 「そうじゃねえ。そのころ俺は冒険者で。金は稼げてた…一時よりは落ち込んでたが…あれがなきゃ」
帽子男 @alkali_acid
乞食の語った話は若者を動揺させた。女形を魔物を強姦し、その子供を押し付けられ、どこにいつ捨てたか。 「きっと、恐ろしい夢を見たのでしょう」 「そうじゃえねえ…そうじゃえねえんだ…」 乞食はなおも頑強に主張する。
帽子男 @alkali_acid
ほどなくして乞食は死んだ。何か命をつないでいた線が切れたかのように。若者は延々と思い悩み、やがて師である学僧に訴える。 「進む道を決めました」 「うむ。そなたは学僧として大成しよう。寺院の武僧は新たに設けた影僧なる衆にそなたを欲しがっているが…」 「いえ、冒険者になろうと思います」
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コメント

この同人ゴロめ二度とコミケから出て行け @Akaneko801609 2018年1月27日
ランス思い出した。そうそうランス10は来月発売な!(露骨なステマ)