2018-02-01のまとめ
わが国の景気は、所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもとで、緩やかに拡大しています。7~9月期の実質GDP成長率は年率で+2.5%と、7四半期連続のプラス成長となりました
2018-02-01 22:00:10IMFが1月に公表した2018年、2019年の世界経済の成長率見通しは、いずれも+3.9%と、1990年以降の長期的な平均を超える、高めの伸びが見込まれています
2018-02-01 22:00:11家計部門をみますと、今申し上げたように、景気拡大のもとで、労働需給は着実な引き締まりを続けています(図表5)。昨年12月の有効求人倍率は1.59倍と、1974年以来、約44年ぶりの水準まで改善し、失業率も約24年ぶりの水準まで低下しています。
2018-02-01 22:00:15雇用・所得環境の改善を背景に、個人消費は、振れを伴いながらも、緩やかに増加しています(図表6)。内訳をみると、自動車や家電などの耐久財は、買い替え需要を主因に緩やかな増加傾向にあるほか、衣服や食料品などの非耐久財は、このところ持ち直しています。
2018-02-01 22:00:16展望レポートの経済・物価見通し(2018年1月) pic.twitter.com/9BHaNQYTgz
2018-02-01 22:00:16今回の「展望レポート」における政策委員の見通しの中央値で申し上げると、2017年度、2018年度の実質GDP成長率は、それぞれ+1.9%、+1.4%と予想しています
2018-02-01 22:00:16わが国の消費者物価は、エネルギー価格の上昇などを背景に、2016年半ば頃からゆっくりと上昇してきています(図表8)。生鮮食品を除く消費者物価の前年比をみますと、昨年11月、12月は+0.9%と、2014年10月以来の伸びとなりました。
2018-02-01 22:00:18最近、企業の貯蓄は大きく積み上がっていますが、その背景は様々です。例えば、リーマン・ショック時の資金繰りの厳しさがなお記憶に残る中、将来の危機に備えて、稼いだお金は取り敢えず手元に確保しておきたいとの声があります。
2018-02-01 22:00:19国内の期待成長率が低く、設備や人材に投資しても十分な収益が得られないことを理由に挙げる先もあります。しかしながら、わが国の景気が着実に改善し、先行きも拡大を続けることが見込まれる中にあっては、こうした理由が貯蓄増加の主因とは言えないように思います。
2018-02-01 22:00:19(´-ω-`)ウーム むしろ、最近の企業収益の増加テンポが急速であっただけに、企業からみれば「予想外に」貯蓄が増えてしまった面があるように思います。そうだとすれば、こうした貯蓄は、ある程度のタイムラグをもって、今後、設備投資や賃金の引き上げに使われていくと考えられます。
2018-02-01 22:00:19わが国では、景気は緩やかに拡大していますが、物価は現状弱めの動きとなっており、2%の「物価安定の目標」までにはなお距離があります。
2018-02-01 22:00:20こうした現在の経済・物価・金融情勢を踏まえると、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みのもとで、強力な金融緩和を粘り強く続けることが重要であると考えています。
2018-02-01 22:00:21財政健全化の程度を政府債務残高の対名目GDP比率の推移でみると、2014年4月の消費税率引き上げにもかかわらず、同比率は2014年にピークをつけています。財政状況を適切に把握するためには、政府債務残高の対名目GDP比率と併せて、政府債務残高から
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