「経済学的な家族ツイート」まとめ　その３７

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)13:ブス子(さらに別の研究では、不倫しやすさを決める主な要因は、所得ではなく権力の有無だという。権力者ほど、相手を見つける自信が強く、不倫が発覚する確率も低い。同僚は職場での自分の立場を守るために、権力者の不倫の事実を大っぴらにしないからだと思われる)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)14:ブス子(姉は昔から自分の容姿に自信を持っていて、相手をかなり選り好みしていた。自分の留保価値をかなり高く設定していたんだと思う。すると、行き着く先は、経済的にも権力的にも男性的にも魅力的な少数の男だ。当然、そこには需要が集中する。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)15:ブス子(それほどの魅力的な男性であれば、二番目や三番目でもいいからと近づいてくる女性は山ほどいる。必然的に、一番になれない苦しみを抱えながら恋をしなくてはならなくなる。) ブス子「・・・相手の男性は何て？」 姉「妻とは別れるつもりだって・・・」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)16:ブス子「・・・姉さん、やっぱり別れた方がいいよ。その男の言うことだって本当か分からないし。」 姉「・・・」 ブス子「それに、仮に結婚できたとしても辛いと思うよ。年の差が大きいカップルはそうでないカップルと比べて離婚率が明らかに高いわ。」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)17:ブス子「理由として考えられるのは、家庭内での発言権の偏りよ。年長者の男はその権威から家庭内で大きな影響力を持つの。夫に家計の多くを依存することはこの傾向にさらに拍車をかけるわ。家事や育児の分担で自分の意見が通らないと、長い夫婦生活も保たないわよ」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)18:姉「・・・知らないわよ、そんなこと・・・」 ブス子「知らないわよって、私はお姉さんのことを思って・・・」 机を叩く姉。 姉「いくら理屈を並べたって、この気持ちはどうしようもないの！中学生以降ずっと別々に暮らして、私のこと何にも知らないくせに！」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)19:お金を置いて席を立つ姉。その後ろ姿を呆然と見送るブス子。 ブス子(経済は私たちの生活に深く入り込んでいる。もちろん、恋愛も例外ではない。結婚できる見込みが高いと思っている女性は、自分のキャリア投資に消極的になる傾向がある。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)20:ブス子(いずれ結婚相手の男性から経済力を補ってもらえるという期待があるからだ。しかし、年齢が上がるにつれて状況は変わってくる。高学歴で高収入な男性は、子供にも質の良い教育を受けさせたいと願う。そして、パートナーにも高い教育水準を求めるようになる。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)21:ブス子(教育水準が同じぐらいということは、共通の話題も見つかりやすいので、夫婦生活が円滑に営めるというのも理由の一つかもしれない。実は、一見学歴とは関係なさそうなハリウッドスターの結婚を見ても、教育水準が近い人同士で結婚する傾向は変わらない。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)22:ブス子(「同じ目線で語れる相手」を求めた結果、似た者同士が結婚し、経済水準や社会的な地位はますます固定化されてゆく。人々の恋愛活動は経済学的な問題なのだ。) 残ったコーヒーを飲み干すブス子。 ブス子(・・・姉は昔から教育に対する投資は控えめだった。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)23:ブス子(この恋が破れて、新しい恋に向かうことになったとき、市場環境の変化に直面したら姉は何と思うだろうか？) 顔を両手でパチンと叩くブス子。 ブス子(いけない、私は私で良い人生を送らなくては。他人の心配ばかりしてられない。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)24:リクルートスーツ姿で就活に励むブス子。 ブス子(とうとう就活の季節が来てしまった。不幸なことに今は就職氷河期。厳しい状況だけど頑張らなきゃ。) 面接、お祈りメール、面接、お祈りメール、面接、お祈りメール・・・。 一人トボトボと帰るブス子。

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)25:ブス子(ダメだ、20社受けてもまだ一個も最終面接に進めない・・・。内定を貰ってる子もいるのにどうしよう・・・) 首をブンブン振るブス子。 ブス子(ダメよ、弱気になったら。こんな負のオーラをまとってたら受かるものも受からなくなるわ。)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)26:面接を終え、会場を出るブス子。トイレに立ち寄ろうとするところで男性社員の立ち話が耳に入ってくる。 男性社員「今日の面接さ、女の子だったんだけど、凄え可愛かったよ。」 男性社員2「マジで？俺も見たかったなぁ」 男性社員「速攻で最高評価付けたね」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)27:男性社員2「やっぱさあ、男だとどうしてもそこには目がいっちゃうよね。」 男性社員「まあ、女性社員とも面接でさせて偏りは少なくするんだろうけどさ。」 男性社員2「あーあ、そう考えると俺の面接来た子はハズレだったなぁ・・・」

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)28:肩を震わせ、ダッシュでその場を後にするブス子。 ブス子(容姿と収入の差の関係を調べたある研究によると、「不景気の時の方が、容姿の差が収入に及ぼす影響は大きくなる」との示唆が得られた。また、容姿の差が面接での印象に影響を及ぼすという研究結果もある)

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)29: 口元を抑え、涙を流しながら走るブス子。 ブス子(一生懸命努力して、克服して、忘れられたと思っていたのに・・・何で？！何でこんなところで、また私の人生の足を引っ張ってくるの・・・) 雨が降り始め、ずぶ濡れのリクルートスーツで街を歩くブス子。

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)30:人とぶつかり倒れるブス子。 男「痛えなぁ、どこ向いて歩いて・・・」 振り返るブス子。雨と涙で化粧が流れて、ボロボロの顔になっていた。ギョッとした顔になる男。 男「きっ、気をつけろよな、てめえ・・・」 立ち去る男。

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経済学的な醜いアヒルの子(part2)31:ブス子(このまま、朽ち果てて死ねたら、どんなに楽だろう・・・) 不意に、身体に降りかかる雨が止んだ。 ブス子「？」 声「大丈夫ですか？」 見上げると、優しそうな表情をした小太りな警察官が、ブス子に向けて傘を差していた。