「経済学的な家族」ツイートまとめ その6

経済学は人類の希望か、はたまた悪魔の兵器か。波乱の第6弾公開!
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本の虫(本体) @honnomusi

経済学的な父の晩酌1:ビールをゴクゴクと飲み干す父。父「か~!労働による不効用が解消されていくぜ!この一杯のために生きてるんだよな~」母「あまり飲みすぎたら駄目よ。」父「そういえば、今日うちの職場に幼稚園以来の旧友が移ってきたんだ。それで昼休みに昔の話で盛り上がったんだよ」

2010-10-10 21:31:44
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経済学的な父の晩酌2:父「そいつは幼稚園のときに女の子のスカートをめくるのが得意でな、それこそ目にも留まらぬ速さでめくっちまうんだ。おかげで男たちは可愛い女の子のパンツをたくさん拝見できた。やがて、俺たちは奴のことを神とあがめ、その技をこう呼んだ・・・『神の見えざる手』と・・・」

2010-10-10 21:38:20
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経済学的なランチ放送1:校内放送が流れる。息子「みなさんこんにちは。お昼のひと時いかがお過ごしでしょうか?毎週恒例、放送部によるお悩み相談室の時間がやって参りました。この時間は学校のみなさんから寄せられた人生の悩みに答えていくというコーナーです。では早速お悩みを聞いてみましょう」

2010-10-10 21:48:30
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経済学的なランチ放送2:息子「今日の相談者はAさんです。Aさんとは既に通話が繋がっています。ちなみに、本人の特定はできないように声を変えてお送りしているので、視聴者の皆さんも余計な詮索はしないであげてくださいね。では呼んでみましょう、Aさ~ん!」

2010-10-10 21:51:43
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経済学的なランチ放送3:A「はい」息子「お悩みは何でしょうか?」A「はい、実は私の家族は一ヶ月前から家での父親のだらしない様子に困っています。特におならの臭さは我慢なりません。何とかならないでしょうか?」息子「なるほど、苦労されているんですね・・・(息子は自分の体験を思い出す)」

2010-10-10 21:55:16
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経済学的なランチ放送4:家で父親が派手な音をたてておならをする。妹「うわっ、臭い~!」息子「げっ、しかも扇風機のせいでどんどん充満していく!これは既に公害の域だ。環境税を課すべきレベルだ!」母「それよりは排出権取引をするほうが経済厚生が高まるわよ。」

2010-10-10 21:58:19
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経済学的なランチ放送5:息子「でも、両方とも音がない場合に見逃してしまう場合があるな。」母親「そのときは臭いで判断すればいいのよ。おならを頻繁にする人はお金を出して排出権を買わなきゃいけなくなるわ。だから、臭くなくて音もないおならをするインセンティブが付与されるわよ。」

2010-10-10 22:00:22
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経済学的なランチ放送6:父親「そんな無茶苦茶な!おならは生理現象だぞ。そこはミルトン・フリードマンばりに自由主義でやるべきだ。政府の介入は市場・・・じゃなかった、俺の胃腸を歪める。」娘「胃腸はもともとくねくねしてて歪んでるよ~。テレビで見たもん。」

2010-10-10 22:04:10
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経済学的なランチ放送7:父親「いや、そんな真面目に答えられても困るんだが・・・」息子「これは負の外部性だ。市場に任せていては解消できない。今こそ政府は介入するべきだ。」父親「う~む、これは家族についてちょっと話さなくてはいけないな。いいか、みんな・・・」

2010-10-10 22:12:57
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経済学的なランチ放送8:息子「いいですか、Aさん。家族というのは経済学的に言うと『取引費用の軽減のための制度』なんです。恋愛関係のときは『相手を楽しませなくてはいけない』と意識しますが、結婚をするとそこまで気を使わなくても関係を維持することができるようになります。」

2010-10-10 22:16:44
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経済学的なランチ放送9:息子「そうすることで生まれた余力を仕事や家事に向けることができる。これが結婚の機能なんですよね。だから、周りにそこまで気を使わずにおならができるというのは、結婚や家庭がちゃんと本来の機能を果たしているということでもあるんです。」

2010-10-10 22:29:07
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経済学的なランチ放送10:息子「だから、あなたの家庭というのは『心からリラックスすることができる場所』であるということなので、そこまで問題視する必要はないのではないですか?どうしても気になるなら『もっと配慮して』と一言いえばいいんじゃないかなと思います。どうでしょうか?」

2010-10-10 22:38:36
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経済学的なランチ放送11:A「勉強になりました。ありがとうございます」息子「頑張ってくださいね。(電話が切れる)」息子「みなさん楽しんでいただけたでしょうか?本日の放送の感想やその他の悩みは放送部の部室前の箱に投函することができます。どしどし投稿してくださいね。ではまた来週!」

2010-10-10 22:51:57
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経済学的な息子のリベンジ1:息子「一国の内部で生産できる財は限られている。でも、それぞれの国が得意なものを作って貿易で交換しあえば、経済厚生を高めることができる。人でも一緒だ。心を通わせる事で互いに幸せな気持ちになれる。だから、君も僕と自由貿易をしよう!心を通わせよう!」

2010-10-07 21:58:57
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経済学的な息子のリベンジ2:想い人「ごめんなさい。それは無理だわ。」息子「ええ!どうして・・・」想い人「だって、そんな感じで喋り続けられたら会話成り立たないもの。意味を汲み取ろうとするだけで疲れちゃう。」

2010-10-07 22:02:49
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経済学的な息子のリベンジ3:とぼとぼと教室に帰って来る息子。友達「おっ、どうした、元気ないな。」息子「彼女の心は保護貿易の悪しき習慣に捉われているんだ。WTOに訴えないとだめなんだ。世界の経済厚生を高めないと・・・」友達「あ~あ、失恋の痛手でおかしくなったなこいつ」

2010-10-07 22:05:18
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経済学的な息子の野望1:息子「そうなんだ。だから、食堂の食事券のうち一週間分を買い取りたいんだ。」息子「じゃあ、この日のメニューのうちエビフライだけを君に譲ろう。券を発行するね。」息子「彼にはエビフライを100円で売った。でも、総菜屋さんでは80円で売ってるから裁定をきかせて…」

2010-10-07 22:12:33
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経済学的な息子の野望2:息子「君には特別にハンバーグ、ステーキ、ケーキの豪華セットをまとめて売ってあげるよ。800円でどう?」息子「じゃあ、3日後のメニューと4日後のメニューを交換しよう。」息子「僕と君と彼女の三者間でスワップを組もうか。」

2010-10-07 22:17:30
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経済学的な息子の野望3:息子は次々と食堂の食事券を利用したデリバティブ商品を作り出し、生徒間で取引を行なった。やがて生徒間でその商品が貨幣のように使われ始め、ちょっとした頼みごとをする際にも用いられるようになった。

2010-10-07 22:19:38
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経済学的な息子の野望4:「悪化は良貨を駆逐する」。生徒達はなるべくもとの状態に近い商品券を手元に置き、取引の際にはデリバティブ商品券を使うようになった。そのうち、生徒たちはちゃんとその券が実物の裏づけを得ているのか判断が付かなくなり、発行権を握る息子は増刷で莫大な差益を得た。

2010-10-07 22:23:11
本の虫(本体) @honnomusi

経済学的な息子の野望5:息子「これで儲かったお金で彼女にいい物を買ってあげるんだ。そうすれば彼女は僕のほうを振り向いてくれるぞ・・・」息子は財布一杯に入ったお札で遊びながら夢想した。しかし、一か月分の食堂の食事券を使い終わったとき、裏づけの不足が露呈された。不良債権問題勃発!

2010-10-07 22:27:51
本の虫(本体) @honnomusi

経済学的な息子の野望6:トイレに閉じこもる息子。その周りを取り立てのために男子生徒たちが囲む。生徒たち「金返せ~!」息子「ひ~、ごめんなさい。悪気はなかったんです!!!」生徒たち「嘘つけ!!!」息子「もう手元に準備金はないんです。取り付けには応じられません。誰か助けて~。」

2010-10-07 22:33:27
本の虫(本体) @honnomusi

経済学的な息子の野望7:校長室に座る息子と母親。校長先生が二人を見比べながら口を開く。校長「今回失われた額は25万円です。被害を受けた生徒はご両親ともども大変お怒りのようです。補償はどうされますか?」母親「その件ですが先生。実は私から提案があります。」

2010-10-07 22:37:08
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経済学的な息子の野望8:学校からの帰り道をゆく息子と母親。母親は息子に対して諭すように語りかける。母親「・・・あなたがしたことは、許されることじゃありません。だから、債権者集会を開いて損失額を公表しなさい。そして、アルバイトをして自分の手で返してゆくことを約束しなさい。」

2010-10-07 22:39:44
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経済学的な息子の野望9:母親「アルバイトの許可は校長先生から取りました。だから、自分の犯した過ちの重みを噛み締めなさい。」母親「不良債権問題を本当に終わらせるのはね、血と汗と涙しかないの」息子「母さん・・・」息子は立ち止まり、後ろから声をかける。息子「・・・ありがとう」

2010-10-07 22:47:14