- Gocome1968
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ようこそ、にょろわーの未来を語る島へ ここは胡乱女体化観測所、百合ゾン島です 指紋認証、声帯認証、遺伝子認証、クリア 女体化適性の測定…完了しました 登録名と一致します 貴方をにょろわーの一員である事を認めます こんばんは。貴方は本日○人目の来島者です どうぞ善き時間をお過ごしください
2018-01-28 22:32:26Yurizon/Gocome Order ここに綴られるはとある(見た目)少女の成長期でございます。リアルタイムな放送は初経験でございます。至らない部分もあるかとは思いますがどうぞよろしくお願いいたします。 もし実況などしてくださる神様は #YurizonGO こちらのタグでツイートをいただけると狂喜乱舞します
2018-01-28 22:33:1301 ごーかむが初の怪生物排除を成し遂げた2日後。日が昇り温かい陽気に包まれた昼下がり。少女は珍しく街へと繰り出していた。普段なら「寒いから」という理由で滅多に研究所の外へ出る事は無いのだが、今日は外出する為の理由があった。
2018-01-28 22:35:57先日の怪生物騒動の際に店のドアを(自分ではないといえど)破壊してしまった『東風屋』へのお詫びの品の買い出しだ。急いでいたこともあるが詫びもせずに飛び出してしまった責任は重い。いきなり嫌われてしまっただろうか、どう詫びの言葉を並べようか、菓子折りのお菓子とか売ってる店なんてあるのか…
2018-01-28 22:37:0702 「…ん?…あんこの匂いかしら…」 少女が陰鬱な気持ちでフラフラとメインストリートを歩いていると、ふと甘い香りが鼻腔をくすぐった。すぐ横にある店の中を覗き込む。中では店員らしき格好をした水色の髪の少女と、恐らく客であろう長い茶髪の癖っ毛が特徴的な少女が楽しそうに話し込んでいる。
2018-01-28 22:37:5404 ふと、水色の髪の少女がこちらに気付き微笑んだ。微笑みに導かれるように店内に入ると菓子特有の香りが少女を包み込む。 「魔ッ茶んちょっと待っててね。いらっしゃいませ!当店のご利用は初めてでしょうか?」 「えぇあまりこちらまで来なかったので…。和菓子屋さんの認識で大丈夫でしょうか?」
2018-01-28 22:40:2505 店内を見回すと様々な和菓子が所狭しと並べられている。菓子折りと言えば羊羹。最初から取り扱っている店舗は無い物だと決めつけないで外に出て良かったと少女は心から安堵した。 「あまとうちゃんの作る和菓子はみんな美味しくて迷っちゃいます。是非色んなお菓子を買って食べてみてくださいね」
2018-01-28 22:41:3406 「は、はい。」 魔ッ茶んと呼ばれていた少女が頬を染めて熱弁する。そう言われると羊羹以外も気になってしまうのが困ってしまう。特に百合ゾン化してから体型を気にしてあまり甘い物を食べていなかった少女に菓子という響きは非常に魅力的に聞こえるのだ。
2018-01-28 22:42:2707 結局菓子折りのための羊羹だけを買って店を出た少女。また今度はんちょ〜達の分も買いにこようと心に決めて『東風屋』へと歩を進めた。
2018-01-28 22:43:5908 『東風屋』へ着いた少女は自らの目を疑った。つい先日木っ端微塵になった筈の店のドアが綺麗に直っているのだ。不思議に思いながらも「昼休業中」と書かれた札のかかったドアをノックする。 「は〜い」 と応えながらドアを開けたのは褐色肌に紫色の髪と瞳の少女、どくどくうーるだ。
2018-01-28 22:45:5609 「あ、ごーかむさんいらっしゃいませ!ちょっと今お昼休憩中でして…何か御用ですか?」 「すみません。先日ドアを壊してしまったお詫びをと思って来たのですが…」 「あぁ、このドアですか?実は今朝のうちにはんちょ〜さんが直してくれたんです。今はその、店長と部屋でお話してるみたいd」
2018-01-28 22:46:4910 「あぁン♡とーふやさンそんな締め付けられたらァまたァ…!」 店の奥から聞こえて来た聞き覚えのある声に固まる少女。それもいかにもしっぽりやっていると言ったような艶やかな声が聞こえて来たのだから思考は完全に停止した。
2018-01-28 22:48:1911 「えっと…その、はんちょ〜が現在進行形でご迷惑をおかけしてるみたいで…」 「あぁ気にしないでください。私も店長も気にしていませんし、いつもの事なので。…今から始めるとなると夜に休憩を挟んで朝までコースですかね…。」 「朝まで!?」
2018-01-28 22:49:0512 様々な真実が重なり少女は目眩をおぼえた。つまり、はんちょ〜は日常的にとーふやの元へ訪れ酷い時には今日のように昼から翌朝まで、オブラートに包むと親睦を深める行為をしているというのか。これは明日帰って来たらしっかりと絞ってやらねば。
2018-01-28 22:50:2213 正直はんちょ〜にそういう関係の特定の人がいるとは思っていなかったため少し寂しく残念な気持ちだ。しかし、それ以上にはんちょ〜が幸せならそれも良いかと充足感のようなものも少女は感じていた。 「とりあえず、こちらあまとうさんの所の羊羹です。先日はご迷惑をおかけしました。」
2018-01-28 22:51:1314 「いえいえ。わざわざご丁寧にありがとうございます。」 「では、失礼します。」 少女はうーるに背を向けて歩き出そうとし、思い出したかのように振り向いた。 「…はんちょ〜には帰って来たら話があると伝えておいてください。」 「はい確かに。」
2018-01-28 22:52:01(超スピードですが、前半終了でございます。ご視聴いただきありがとうございました。小休憩を挟み、水ようかんのSS投下をお待ちください。)
2018-01-28 22:54:05(後半はちょい戦闘有りです。先日のような痛々しいことにはならないのでご安心だ。あとヒロインの登場です。さくしゃ本人もワクワクが止まりません。)
2018-01-28 22:57:3115 せっかく外に出たのだからここ数ヶ月でどれだけ街が変わったのかを見ておこうと考えた少女は街の外れ、舗装された道とされてない道の境目まで来ていた。目の前には森が広がっている。先日との怪生物との戦闘の痕跡はほとんど残っていなかった。
2018-01-29 01:42:16