【百合ゾン変身ヒロイン路線】百合ゾンオメガ爆誕！編

はんちょ〜 @Hantipede

◆こんかいから変身ヒロイン路線になり、担当者のリアルタイム執筆による即興形式にもどります。 実況用タグはこちら→ #百合ゾン ◆

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THООООООM！！はんちょ～の地下研究室に激烈な熱波が一閃、走る。それが収まると、部屋の中心に立つ、如何にもお人好しそうな青年……の何故かフリルの目立つメイド服姿が映し出される。女装青年の腰には、有機的なデザインのベルト。「う～ん、やっぱり駄目ですねえ」後頭部を掻く人外美女。

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「貴女の技術力を以てしても、やはり駄目ですか」残念そうな表情を浮かべて、魔女然とした帽子と外套に身を包む緑髪の女性…リンドウが青年の隣へ歩み寄る。人外美女は座椅子に凭れてうなだれる。「う～む……思うに、『男性である』こと自体が彼の主要属性に直結してるのだと考えるのが自然ですねェ」

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「それは、あるでしょうね。現に、百合ゾンドライバー……を用いるとこのような……ふふ、その……女装スタイルになっていることから、属性の付与は完了しているようですし」「ちょ……リンドウさんっ」リンドウは隠しきれずに笑みを零しつつ、彼のフリルスカートの裾を摘む。「そういうことですねェ」

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「百合ゾンドライバーの機能の真髄は対象となる人物に親しい周囲が抱く『属性』を発現させて、実際にそれを付与してからの仕上げとして『女性の肉体』に肉の殻の器を移させることにあります。ですが、『女装男子』という主要属性を先んじて付与された場合、それから女体化したのでは属性との齟齬が…」

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長々と説明を続けるはんちょ～を、リンドウが手を翳して制す。「何にせよ、彼が女体化しない……というのであれば、ぶっちゃけてしまえば、私はある意味安心しました」リンドウは困ったように微笑み、彼の顔を覗き込む。青年はどきりとしたように目を見開くと、ふいっと彼女から顔を逸らしてしまった。

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「わざわざ御足労いただきありがとうございましたァ。こちらも貴重な実験結果を得られました。ご協力ありがとうございます」はんちょ～は彼の顔を真っ直ぐ見据えた。「貴金属さん」貴金属は顔を赤くして俯いたままだ。「や、いえ……あの、僕は……」「そんなに緊張なさらなくとも大丈夫ですよォ」

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「ツッコむタイミングを探ってたんですよっ！！」「うわぁびっくりしたァー」貴金属は突然声を張り上げた。「何でなんですか！この際２人が女体化してるのは良しとして……いや良くないけども！なんなんですかこの島は！一体何のための施設なんですか！？」彼は怒涛の勢いで彼女らを同時に指差す！

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「何、と聞かれましてもー」間延びした声で椅子に凭れるはんちょ～。「実は私も気になってました。はんちょ～さん、なんでわざわざこんな島まで用意なさってるんです？」便乗気味に控えめに挙手するリンドウ。「えぇーとぉ…うーん、最初はねー、リンドウさんのお考えに賛同した形だったんですよォー」

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リンドウは小さく首を傾げる。「私の……と言いますと、可愛い属性持ってるフォロワーさんキャラ化してわいわいしよーってやつですか？」「それですそれです。それでみんな女体化して同じ場所で面白おかしく暮らせたら楽しいだろうなーって思って……てゆーか、そもそもリンドウさんですよ」「私…？」

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「そうですよォ。大体、ご自身が突然女体化した挙句、宙に浮く本を広げてそこに対象の名前やらを書き連ねると対象が即座に女体化する能力ー、とか。どこでそんなもの拾ったんですか。なんか妙なものでも食べちゃったんですかー？」「ええーっとそれは……私もはっきりとは憶えてないけど、確か……」

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「あの夜……っていうかもう３週間以上前の話ですけど、シアさん達と一緒に貴金属さんをいじる談義をしてたらスマホが突然ビカーッて光って気を失っちゃって……で起きたら既に……」「まるでフィクションですねー」あははははは、と笑い合う美女２人。「いやそこ笑うとこなんですか……？」と貴金属。

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「なっちゃったものは仕方ない！実際願望がない訳でもなかったですし！」リンドウはキリッとした顔で清々しいサムズアップを向ける。「然り！リンドウさんのおかげで私も世界が変わりましたし！」はんちょ～も追随！時既に遅し！「だめだこいつらはやくなんとかしないと……」貴金属、白目を剥き唖然。

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◆お待たせしております。スシがきれかけています◆

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ビーッ！！ビーッ！！室内サイレン！「えっ、えっ！？何！？」「むむっ！？」物々しい機械の画面に『通報』『暴走百合ゾン出現な』の通知文言！「これはいけませんねえ！」はんちょ～はどたどたと慌てた様子で、机の引き出しに仕舞ってあった２つの真新しい百合ゾンドライバーを取り出した！

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「ど、どうしたんですかはんちょ～さん！？」貴金属が困惑しきった顔で彼女に問うた。「百合ゾンの暴走です！属性に囚われて暴走した方が、他の住民の皆さんに危害を加える可能性が！」「百合ゾン……属性……？」「私も直ちに向かいたいのですが……今回ばかりはどうしても外せぬ用事がありまして！」

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(ﾋﾟﾛﾛﾛﾛﾛ…ｱｲｶﾞｯﾀﾋﾞﾘｨｰ) 宝生永夢ゥ！ 何故君が適合手術を受けずにエグゼイドに変身できたのか 何故ガシャットを生み出せたのか(ｱﾛﾜﾅﾉｰ) 何故変身後に頭が痛むのくわァ！ (それ以上言うな！) ﾜｲﾜｲﾜｰｲ その答えはただ一つ… (やめろー！) ｱﾊｧｰ…♡

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◆混線がおきました。大変失礼いたしました◆

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「どうせ女でしょう？貴女、最近妙に浮ついてますからね」リンドウは胸の下で腕を組んで彼女をじとっと睨んだ。豊満な乳房強調！「違うんですって！彼女とはそんな関係では…じゃなく！そういった要因で私が駆けつけられない場合の際、現場の皆さんのみで対応できるような手段を既に講じてあります！」

はんちょ〜 @Hantipede

「貴金属さん！はいこれ！」はんちょ～は貴金属に２機の百合ゾンドライバーのうち、片方を手渡す！有機的なデザインに、赤い目の意匠である！「えっ、え、なんですかこれ」「それこそ私の至高の最高傑作２機の片割れ、百合ゾン“オメガ”ドライバーです！これで変身して、現場へ急行してください！」

はんちょ〜 @Hantipede

「えっちょっと、それならリンドウさんが向かった方が」「ごめんなさい貴金属さん、この島では私はちょっと管轄外なのでぇー……」「面倒事したくないだけでしょう！？まったくもう！」貴金属はヤケクソ気味に叫び、威風堂々とドライバーを腰にセットした！「そのグリップを捻れば作動しますのでー！」

はんちょ〜 @Hantipede

そう言ってはんちょ～とリンドウは彼を置いて出て行ってしまう。貴金属はけたたましくサイレンが鳴り続ける部屋の中で取り残され、ドライバーのグリップを、捻った。確か起動のための肉声キーワードは、先ほど彼女がやっていたのと同じ筈……「百合ゾン」口に出してみると一層、馬鹿げたワードである。

はんちょ〜 @Hantipede

『Omega』無機質な合成音声が応えた。それと共に、貴金属は自分の身体の中で何か熱いものが急激に膨張する感覚を覚え、一瞬恐怖したが―――THOООООООООM！！彼の身体を、先ほどとは比較にならぬエネルギー量の熱波が包み込んだ！「ぐ……ゥ、ァ……」貴金属は、じっとそれに耐える。

はんちょ〜 @Hantipede

『Transse-T-Transsexual』合成音声が鳴り響き、熱波が収まる。彼の恰好は依然として女装メイド衣装のままだったが、黒いベルトで絞られた袖と裾、腕部に輝く黒いブレーサーなどの、動きやすく、徒手格闘を想定されたフォルムに仕上げられていた。「これで……よかったのかな…」

はんちょ〜 @Hantipede

貴金属改め、百合ゾンオメガは依然警報の鳴り続ける中、辺りを見回した。「で、これって……出口はどこなんだ？」めぼしい場所はない。はんちょ～達は隠し扉を開けて出て行ったが、今はもう既に閉じられている。貴金属は扉の開け方までは教えてもらってはおらぬ！調べているうちにモタモタしていれば！