ずっと好きだった

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

【2/3～】 ずっと好きだった 安田章大 #ずっと好きだった #エイトで妄想 pic.twitter.com/d3XfSWDQdM

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1 冷たい雪が舞う中 私は1人公園のベンチで佇んでた 約束の時間なんてとっくに過ぎてる 凍えそうな寒さ 冷えきった身体 堪えてた涙がそっと頬を伝ったとき… 《ごめんな、遅くなって》 ずっと待ってた彼に抱きしめられた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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2 《ごめんな》 「ううん」 《寒かったよな、本当にごめん》 「大丈夫…来てくてありがとう」 《冷えちゃったな…行こか？》 何度も謝る彼の温かい胸の中で 私は彼の鼓動と 違う香りに包まれた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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3 『で…部屋行ったの？』 「うん」 『その…そいつと…あの…』 「したよ？」 『アホちゃうか？』 そう言いながら呆れてため息をついた 『他の女の匂いがしたんやろ？』 「うん」 『って言うか、あの雪の中で何時間も待たすなんてなんなん…』 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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4 「気づいたら3時間？」 『待ってるお前もアホやけど…ホンマそいつは…』 「そんな男と寝た私は最低？」 『いや…そこまで言っとらんけど…』 彼といると正直になれる と言うか 彼にならなんでも言える、昔から ずっと甘えてきた ずっと… #ずっと好きだった #エイトで妄想

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5 「ねぇ、章ちゃん？」 『ん？』 「章ちゃん、彼女と別れたんだって？なんで？」 『関係ないやろ』 「なにそれ、ねぇ、教えてよぉ～」 最低な男に振り回されて その男と寝た翌朝 俺は呼び出され 一緒に珈琲を飲んでいる 「ねぇ美人？それとも可愛い系？」 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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6 「ねぇ見せてよぉ～写真あるでしょ？」 『見てどうすんねん…』 「いいじゃん、スマホ見せて？」 彼女の無邪気な笑顔を見るたびに 俺の中で複雑な何かが爆発しそうになる 『続けんの？』 「ん？」 『そいつと…続けんの？』 「別れ話は出てないけどね」 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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7 『昨日なんの日か知っとったんやろ？』 「忘れてたみたいよ？」 ニコッと笑って 目の前のパンケーキをつつく 『喰えよ…さっきからそうやってるだけで全然喰うとらんやん』 「食べたくない」 『お前がコレ喰いたい言うから来たんやで？』 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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8 俺は隣に座って頬に手を当てると 彼女の頬は熱く 瞳は潤んでいた 『やっぱ熱あるやん』 「かもね…」 『病院行こ？連れてくから』 「大丈夫だよ」 『なんで家で寝てなかったん？』 「だって…章ちゃんに会いたかったんだもん…」 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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9 『アホか…』 いつも思わせぶりなこの言葉に 俺は惑わされてきた 友達と喧嘩した時も 男と別れた時も 男に浮気された時も 何かあるたびに 俺にこう言う “だって章ちゃんに会いたかったんだもん” #ずっと好きだった #エイトで妄想

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10 幼馴染だった… 「章ちゃん、入るね」 『わっ！ちょっ』 「なに？何？エッチな本でも見てた？」 『アホ、ちゃうわ！』 家が隣同士で親も仲が良かったから 勝手に部屋にまで入ってきてた 子供の頃はその毎日が楽しくて仕方なかった だけど俺たちは成長する #ずっと好きだった #エイトで妄想

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11 『お前、いい加減にせぇよ！いくつや思っとるん？』 「なんで？私と章ちゃんの仲じゃん？」 『俺かて男やからな…』 「そうだったの？」 大笑いしながら俺のベッドに転がり 雑誌を開いた 俺の初恋 この頃すでに俺の頭の中は コイツのことでいっぱいだった #ずっと好きだった #エイトで妄想

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12 「ねぇ章ちゃん、好きな子いる？」 『な、なんや…急に…』 雑誌を閉じ ベッドに座り直した彼女が真顔になった 「章ちゃん…好きな子…いるの？」 『い…いるわけないやん…』 「そうなんだ」 『お前は…おるんか…』 凄くドキドキしてたのを覚えてる #ずっと好きだった #エイトで妄想

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13 これから聞くであろう答えと 俯いてる彼女の表情が 凄く大人っぽく見えた 「あのね…告白…されたの」 『だ、誰に…』 あの時 俺はなんて言えば良かったんだろう もしあの時 “俺はお前が好きや…” そう気持ちを伝えたら 俺たちは変わってた？ #ずっと好きだった #エイトで妄想

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14 「どうしたらいいと思う？」 『なんで俺に聞くんよ…』 「付き合った方がいいかな？」 『俺が決めることか？』 「だって…」 『お前のことやし…』 「そうだよね？関係ないもんね」 噂はすぐに広まる 彼女が学年で1番人気のあるやつと付き合い始めたと #ずっと好きだった #エイトで妄想

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15 もう手の届かない 遠い存在になったと思った 『ん？』 「居ていい？」 『ええけど…』 ある朝 目が覚めると彼女がベッドの脇に座り込んでいた 『大丈夫か？』 「うん…」 彼女の1度目の恋 遊ばれて傷ついた彼女 眠り込んだ彼女に俺はそっと毛布をかけた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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16 『大丈夫か？』 「章…ちゃん…」 『お前どこまでアホなん…』 パンケーキをつつきながら気を失った彼女が目を覚ます 「ごめんね」 『別にええけど…』 「章ちゃんはいつも優しいね」 彼女の温かい手が俺の頬に触れ 俺の胸の奥が熱くなる #ずっと好きだった #エイトで妄想

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17 大学に入った頃 俺はサークルの仲間に紹介された女がいた 「彼女出来たんだって？」 『はぁ？』 「聞いたよ～めっちゃ可愛いんだってね！」 『…』 「ねぇ、今度Wデートしようか？それとも…」 『帰れや…』 「なんでよぉ！」 俺はいつもイライラしてた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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18 男の影が見えるたびに 俺の心は壊れそうだった 『お前、男おるんやろ？他の男の部屋ちょろちょろ来んなや』 「なにそれ…馬鹿じゃないの？」 『はよ、出てけや…』 腕を掴んで部屋から出そうと引っ張った瞬間 俺たちはベッドに崩れ落ちた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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19 ベッドの上で重なり合った俺たち 俺の腕は咄嗟に彼女を押さえつけた 「ちょっと…」 『襲うで』 「ふ…ふざけないでよ…」 『本気言うたら？』 「章ちゃん…」 『怖いか？』 涙を浮かべた彼女の腕を離し 俺はベッドから降りた #ずっと好きだった #エイトで妄想

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20 『簡単に男の部屋に入るな…ええか？』 「どうしたの急に…」 『俺ら子供やないんやで？』 「章ちゃん…」 ベッドの上に座る彼女は 溢れ出した涙を隠すように拭った 『お前…最低や…』 最低なのは俺の方で 飛び出していく彼女を追うこともなかった #ずっと好きだった #エイトで妄想

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21 〈章大くん、映画観に行かない？〉 『ええよ』 〈何が観たい？〉 『好きなんでええよ』 〈じゃあ…〉 付き合ってた女は凄くいい子で 仲間にも羨ましがられるくらいだった だけどやっぱり俺は 〈なんで？〉 『これ以上…無理や』 〈章大くん…嘘よね？〉 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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22 〈私のどこが悪かった？悪いとこあったらちゃんと直すから…〉 『悪いのは俺やから…』 〈章大くんは何も悪くないよ？いつも優しいし〉 『…』 〈章大くん？〉 『ごめんな…』 代わりにしてた アイツを捨てた男と 同じことをしてた最低な俺 #ずっと好きだった #エイトで妄想

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23 「もう帰るね…」 『まだ熱あるやん…無理やろ？』 「でも…」 『朝まで居ったらええよ』 「ごめん…ありがと…」 安心したように目を閉じ眠った 何度この寝顔を見たんだろう… 大好きな寝顔を見ながら 俺の頭の中は今までの事が次々に蘇る #ずっと好きだった #エイトで妄想

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24 「章ちゃん？」 『ん？』 「遊園地行きたい！」 『なんで俺やねん…』 「だって就職したらなかなか会えないじゃん」 『お前いつ越すん？』 「来週」 お互い就職を控えた春 子供の頃、お互いの家族でよく行ってた遊園地へ 初めて2人で行った #ずっと好きだった #エイトで妄想