日本図書館研究会第59回(2017年度)研究大会(第1日目)
村岡「図書館界は60-70年代と歩む中で、『宣言』が復活してきた。図書館だけ見てもそうだし社会の「民主化」、下からの大きな流れの中で、自由宣言の改訂が実際にはあったんだろうなと」 #nal59
2018-02-24 10:54:49村岡「JLAの人事構成からも見える。70年までにJLAの幹部に関西の人はいない、70年半ばには出てきた。図問研委員長の酒川さんが自由委員会に関わってきた。塩見さんの最近出た本、1月に講演会があった時に、「あの頃はとても楽しい時代」とおっしゃっていた」#nal59
2018-02-24 10:56:29村岡「大きな課題はICT関係。84年にガイドライン出ているが、コンピュータシステムが業務に関わる問題とは当時気づいていなかった。新たな視点で見つめる必要があるのではないかと考える」#nal59
2018-02-24 10:57:55質問者「今回の発表では日本社会の動きと図書館の自由に対する考え方の変化をまとめていただいたと思うが、米でも変わっていたと思うが、影響は何かあったのか」#nal59
2018-02-24 10:59:45村岡「課題としては認識しているが、そこまでは視野に入っていない。米とは体制が違う。日本の場合は委員会はあるが、ある意味事務局的な役割を果たさざるを得ない中で、うまく活動できていないのかなと思う。具体的な社会の動きへの対応は遅れがちと認識。」#nal59
2018-02-24 11:00:54質問者「図書館界にはあまり存在していないのが最近勉強するようになった。5つの視点は今後誰がどういうように考えていくのか。」#nal59
2018-02-24 11:02:12村岡「誰が宣言を守り育て発展させるかというと図書館界であるべきだし、参加はしているがJLAの委員会がその核や媒介になることが必要、そうでないと改訂も何もできない。昨年の図書館大会では解説の改訂をすると言ったところ、意見を聞く仕組みを作らないとと助言された。」#nal59
2018-02-24 11:03:38大城「図書館経営の視点からカナダの中小の公共図書館を文献によって事例研究したもの。公共図書館の任務と目標に、館長は専任の経験豊かな専門職でなければ、と。望ましい基準にも司書資格を有することが望ましいとかかれてある。」#nal59
2018-02-24 11:06:14大城「経営論は図書館長の役割や資格が中心となるが、多くの教科書では日本の現状とどう結びつくか不明。カナダではどうなっているのかに関心」#nal59
2018-02-24 11:07:36大城「図書館経営の概念を整理する。NPMや企業の経営理論の特徴の一つは、ガバナンスと管理経営を区別していること。ガバナンスとは、戦略的計画を立てること。その中に財源を基盤にした目標や目的の設定、その実施方法、実現度を図る評価方法を含むもの。」#nal59
2018-02-24 11:08:42大城「NPMについては教科書で採用されていて、議論されているが、戦略計画委員会の設置がないために、日本の公共図書館の現場との関係が不明瞭になっていると理解している」#nal59
2018-02-24 11:09:58大城「もう1つの研究動機。オンタリオ州の公共図書館の状況が非常に優れているということで共同研究をした。その結果、図書館経営の視点からも非常に優れていることがわかった。アジア太平洋図書館情報学会日本支部誌2号にも掲載」#nal59
2018-02-24 11:11:07大城「BC州にも公共図書館法があり、ガバナンスと運営で経営が成り立っていると理解されていることがわかった。経営方針や計画の策定、予算の決定などが図書館委員会の責務と規定されていることがわかった。」#nal59
2018-02-24 11:12:05大城「研究結果の詳細説明。BC州の公共図書館行政は州の教育省の所管で、1996年制定の公共図書館法がある。同法には、地方自治体は条例により地方自治体図書館を設置することができるとある。図書館委員会によって経営されなければならないともある」#nal59
2018-02-24 11:13:29