東京オリンピックは子どもの英語嫌いをさらに煽ってしまうだろうと予言するエレン先生のつぶやき

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uroak_miku @Uroak_Miku

第4部では、来る東京オリンピックがどんなに中学英語教育を(さらに)ねじれさせているのかを分析したい。

2018-02-28 23:09:00
uroak_miku @Uroak_Miku

GDP成長率が年0.5%という現在の日本。クールジャパンを謳ってさらに外国から観光客を呼び寄せてガンガンお金を使ってもらわないとやっていけない。英語で道を聞かれたらさっと英語で教えてあげられる国民を育てねばならぬ、というわけで学校英語ではさらに会話英語が重視される。これがねじれを産む。

2018-02-28 23:12:57
uroak_miku @Uroak_Miku

「この道をまっすぐ行ってください」なら「Walk down the street.」で通じる。通じるのだけど、こんな簡単な英文でも(いえ簡単だからこそ)階段上り方式の教授法では子どもらに教えるのが大変だったりする。

2018-02-28 23:15:07
uroak_miku @Uroak_Miku

「その交差点を左に曲がってまっすぐ」なら「Turn left at the crossroads and walk down.」で通じる。けれどもこれを学校のカリキュラムのなかで筋道立てて教えるのは困難を極める。

2018-02-28 23:17:05
uroak_miku @Uroak_Miku

「お願いできる?」なら「Would you?」で通じる。しかしこれを子どもたちに教えるとなると「will」の婉曲用法である「would」を教えないといけない。「will」の用法を教えるのでも中学では手に余るのに「would」はもうお手上げ。

2018-02-28 23:19:30
uroak_miku @Uroak_Miku

学校英語はこれまでいろいろと批判されてきました。しかし日本語と英語では基本骨格からして別物であること、また対人距離の取り方や対人マナーの違いの大きさから、どうしても階段積み上げ方式で教えていくしかないのもまた事実なのです。

2018-02-28 23:21:39
uroak_miku @Uroak_Miku

かくして受験英語の勝者がエリートコースにのって英語圏に留学して、高度な論文や書物は読み解けるけれど「魚のさばきかたわかんないんです」(How do you clean fish?)ひとつ話せなくて下宿のおかみから教わるという体たらくを味わってしまう。

2018-02-28 23:25:15
uroak_miku @Uroak_Miku

今、高校の英語教科書を順に分析していて、あるレベルから上のものについてはよくできていて感心しているのですが、知的好奇心を刺激するトピックが選ばれているのはいいとして、「魚のさばきってどうやるの?」な日常会話からは遠ざかっていく。

2018-02-28 23:27:37
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私自身そうだったからよくわかるけど、難解な受験英語参考書を読み切って、模擬試験でも高得点で高偏差値をマークして自尊心を膨らませた後に「あんたねー道のはじっこ歩きなさいよ」ひとつ英語でいえない貧弱な自分を思い知らされて自尊心パーとなるわけですよ学校英語勝者は。

2018-02-28 23:31:02
uroak_miku @Uroak_Miku

クールジャパンの掛け声のもと、外国人に道を聞かれて英語でスマートに教えてあげられる子どもをいっぱい育てましょうと国は煽るわけで、しかし実際にそれを教え込むとなると丸暗記しかとりあえず手がなくて、といって丸暗記は(建前は)✖だから英語教育現場は今まで以上に混乱。

2018-02-28 23:37:48
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その反動でなんちゃってインターナショナルスクールが教科書内に幅を利かしていく。 pic.twitter.com/srvcTwe3RA

2018-02-28 23:40:42
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以上が第四部で取り上げるトピックのひとつとなる予定。

2018-02-28 23:44:50
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国はこういう子をいっぱい用意したいわけですよ。しかし現実にはまずお手上げです。小学3年生から教えこめば文の丸暗記は容易だとして、それはいずれ能力として消えてしまうのは目に見えています。私がそうだったから。英会話教室に姉と通わされたけれど、今の自分の英語力にはほぼ無影響。 pic.twitter.com/gt9JUzfEiA

2018-03-03 01:52:39
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