水道水の規制基準は300ベクレル?3000ベクレル?→10ベクレル!

「日本の水道水に関する放射性物質の規制基準は国際基準の10倍厳しいのか」という問合せパート2。 WHOが4月1日付で日本の水道水に関するFAQを出した。その中でのWHOの規制基準は10ベクレル。えええ?3000ベクレルでなかったの?通常時と緊急時で数値が違うって、どういうこと?
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牧野能治 @MAQIO

水道水の規制基準は300ベクレル?3000ベクレル?先日、「日本の水道水に関する放射性物質の規制基準は国際基準の10倍厳しいのか」という問合せを厚労省と原子力安全委員会、そして消費者庁に聞いてみたが担当すら分からず困惑。それなら政府に聞いてどこが窓口か尋ねてみようと準備してみた。

2011-04-06 17:00:09
牧野能治 @MAQIO

水道水②その前に、念のため厚生労働省に連絡し、状況に変化がないか確認が必要と思い問い合わせてみた。なんと、新しいアイテムが入ったという。WHO(世界保健機関)の日本の飲料水の安全性についてのFAQが出た(日本語は仮訳)というので早速もらってみた。英文の日付は4月1日とある。

2011-04-06 17:09:57
牧野能治 @MAQIO

水道水③同FAQによると、日本の規制基準である300ベクレルとIAEAの規制基準である3000ベクレルという規制基準の違いは、IAEAの数値は「運用上の介入レベル」ということらしい。「運用上の介入レベル」とは何なのか?というのが当然次の疑問になるが、具体的には分からないという。

2011-04-06 17:15:46
牧野能治 @MAQIO

水道水④IAEAの担当は原子力安全委員会だから、そちらに聞いて欲しい、というのが省庁的には模範解答なのだろう。「日本の飲食物摂取の規制における放射性物質の暫定基準値は、危険予防のための数値」とも同FAQには書かれている。この「危険予防」と「介入レベル」はどのような関係か。

2011-04-06 17:22:15
牧野能治 @MAQIO

水道水⑤このFAQには、「このレベルの水を1年間引用した場合の健康上の危険性」についても記載がある。それを見ると、IAEAで運用上の介入レベルとされる3000ベクレルは、「腹部CTスキャン1回分に相当」とある。腹部CTスキャンを受ける度に医師から誓約書でも書かされるということか?

2011-04-06 17:32:43
牧野能治 @MAQIO

水道水⑥「運用上の介入レベル」と言って3000ベクレルという日本の規制基準である300ベクレルの10倍の数値を示されると、浄水場で水を市街に出すのを中止することが義務付けられる、位の勢いかと想像したが、どうなのか。ちなみに300ベクレルは、胸部X線検査10~15回分にほぼ相当。

2011-04-06 17:36:47
牧野能治 @MAQIO

水道水⑦そうすると3000ベクレルは、胸部X線検査100回~150回分にほぼ相当、ということだろう。結構な線量だ。このFAQを見てみると、WHOの示す規制基準の数値は3000ベクレルではない。WHO飲料水水質ガイドラインによると規制基準は10ベクレル。繰り返すと、10ベクレル。

2011-04-06 17:44:51
牧野能治 @MAQIO

水道水⑧同ガイドラインは非常時でなく日常時のものであるとのこと。複数の桁の違う数値が存在するのは、「非常時」と「日常時」が混ざっていることが一つの理由。それに加え、IAEAの「運用上の介入レベル」の数値がある。これは「緊急時の初期段階における既定の国際的なガイダンスレベル」という

2011-04-06 17:50:36
牧野能治 @MAQIO

水道水⑨結論としては、水道水については300ベクレルで飲まない方が良く、3000ベクレルになると、「運用上の介入レベル」に到達し、おそらく運用上、何らか介入されるということが分かった。具体的にどのような介入か現在問い合わせているが、今回のツイート中に返信がなく、それはまた次回。

2011-04-06 17:55:14