ショタ国王が救国の英雄の肉便器になってロイヤルアクメしちゃう話

Don't think, feel.
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帽子男 @alkali_acid

「人間ども!どうやら眠っているあいだにすっかり衰え、太平にゆるみきっているようだが、二度と封じ込められるのはごめんだ。不安の芽は摘んでおくとしよう」 魔神の命令でまず交易の島を襲う亡者。殺した住民はみずからの手勢に加え、次の島へ。

2018-03-06 23:02:27
帽子男 @alkali_acid

かろうじて逃げ延びたものは、死せる水手(かこ)を率いる冥王のうわさを伝えた。 王と兄弟は、さっそく兵と艦を集め、炎と椰子油、神官たちの祈りを武器にこの敵に立ち向かった。皆勇ましく賢かったが、魔神を封じる技は失われて久しかった。ひとりまたひとりと死んでゆく。

2018-03-06 23:04:01
帽子男 @alkali_acid

かくして末の王子は呼び戻され、大珊瑚の玉座に腰かけることになった。 寡婦となった九人の兄の妃をすべて娶る。それぞれが有力な島の出であり、連帯を示すためにも婚姻は保たねばならない。 「叔父上、…いや父上と呼ばねばならんな。はは、年下の親ができるとはな」 「む…姫…予は…」

2018-03-06 23:06:03
帽子男 @alkali_acid

「だいじょうぶだ。鯱使いの一族が冥王とやらをしとめてやる。任せておけ」 「予は姫に命を危うくするようなまねをしてほしくないのだ…その…親として…」 「ふん!こんな小さな"父上"に心配されるほど鯱使いの一族はやわではないぞ」

2018-03-06 23:08:04
帽子男 @alkali_acid

姫は島のものと一緒に鯱を連れて戦いに臨む。 冥王の術も人以外には通じない。鯱は亡者の乗る船を覆し、先日まで味方だった男達をずたずたに引き裂き、蟹の餌に変えてしまう。 それでも海獣の数はそう多くはなく、戦局は次第に不利となる。 「…いかにすればよい。このままでは姫が…皆が…」

2018-03-06 23:10:04
帽子男 @alkali_acid

妃たちがやってくる。 「国王様。即位されてからいちども私どもの閨(ねや)にいらっしゃいませぬが」 「予は今ほかのことで手いっぱいで」 「お世継ぎはどうなさいます」 「むむ…む…」 うつむく国王。妃たちも困り顔。 「心にかかる人がいるのですね」 「む…いや…しかし…もはや」

2018-03-06 23:12:22
帽子男 @alkali_acid

「お世継ぎがなくては困ります。国をまとめる標(しるべ)がなくては」 「では…では…姫を…世継ぎとする…予よりきっと…優れた王になる…戦の場から呼び戻そう」 「まああの娘なら、慕う男も多いことですし。よろしいいでしょう 「では王配を選ばねば」

2018-03-06 23:14:30
帽子男 @alkali_acid

国王は溜息をつく。 「兄上たちがいてくれれば…予は…兵をはげまし、厳しい戦いを勝ち抜かせる力がない…予にできることといったら…もしかしたら…古い巻物に答えが…今は調べているいとまもない…北の祭祀の島の神官たちに望みを託すしか」

2018-03-06 23:16:32
帽子男 @alkali_acid

神官たちも焦っていた。古い巻物を漁っても、冥王をはじめとする魔神の害の記録はあれ、どうやって退治したかは書いていない。 「どうすればいい」 「どうすれば」 「この巻物はどうだ…おいしい海藻茶の入れ方…だめだ…」 島々の王国危急存亡の秋というのに、叡智を司るものたちは無力。

2018-03-06 23:19:27
帽子男 @alkali_acid

「神官さまがだぁ、あのぉこの前みつかった甕ですけんどもぉ」 あほそうな若者がやってくる。掃除夫。祭祀の島をきれいに保つための仕事を任されている。島々の民の例に漏れず逞しい体つきで、艶やかに黒い肌、顔立ちも整っているはずだが、どこかゆるんでみっともない。

2018-03-06 23:22:15
帽子男 @alkali_acid

生まれつき頭が弱く、しかもただひとりの肉親である父を台風で失い、いわば慈悲でもって神官たちが養っているに近い。 「甕?ああ…何か分からないが、そっとしておきなさい」 「庫におさめておきなさい」 神官たちはおだやかに告げてまた巻物に取り組む。 若者は鼻水をたらじながらうなずき戻る。

2018-03-06 23:23:37
帽子男 @alkali_acid

だが庫に運ぶ途中で、鯨骨の柱に甕をぶつけてしまう。鉛の封印がへこむ。かなり盛大に。怪力なのだ。 "おい人間" 「おで?」 "そうだ。俺はこの甕に閉じ込められたかわいそうな囚人だ" 「かわいそぉ?」 "ああ。出してくれよ" 「んだんめぇ…おこられるぅ」

2018-03-06 23:28:22
帽子男 @alkali_acid

"そう言うな。出してくれたらお前を英雄にしてやるぞ" 「えいゆー?」 "そうだ。国を救う英雄。姫でもなんでも思いのままだ" 「ひんめぇ?」 "お前だいぶイラっとする返し方するな" 「いらぁ?」 "いいから出せ" 「んだんめぇ…おこられるぅ」 "ここで無駄な尺とんなよ!?"

2018-03-06 23:30:10
帽子男 @alkali_acid

"いいか。何か困ってることないか" 「こまってるぅ…?神官さまがだぁ…めいおうを…やっつけられなくて、こまってるぅ」 "冥王?ああ、あいつめ先に復活したのか。もたもたしてると全部あいつの手先にされちまうな。ぴちぴちした肉が残らんぞ…面白くない。よし。俺が冥王を倒してやる"

2018-03-06 23:31:59
帽子男 @alkali_acid

「そっがぁ」 "だから封印を破ってここから出せ" 「…?」 "無駄な尺をとるな!!!" 「わがっだあ」 若者は甕の封印を破る。たちまち魔神があらわれ、その体を乗っ取る。 「よーしよし!なかなかいい体だな。ビューティフル!…さてと」

2018-03-06 23:33:54
帽子男 @alkali_acid

すたすたと歩いていき、いきなり出会いがしらに神官を強姦する。 「きみ、なにをし…え、勃起…?」 「いい体してんなあ!おら!!雌にしてやるよ!!」 こちらは少年ではなくかといって熟男(じゅくなん)でもなく程よい食べごろ青年。聖職を選び不犯の誓いを立てているが関係ない。

2018-03-06 23:36:36
帽子男 @alkali_acid

「ふー姦った姦った…幾星霜ぶりの夫男(ふなん)暴行は気分がいい…調子が出てきたな」 後ろの穴からマジカルスペルマを噴水みたいにふきこぼしながら、白目を剥いて痙攣する神官をよそに、巻物をあさる若者、魔神、いや英雄。

2018-03-06 23:39:12
帽子男 @alkali_acid

「ぬけがけした冥王のやろうはぎたぎたにしてやるとして、俺を封じ込めた人間の子孫…どうやらこの国の王家におさまったらしいが…そいつらに思い切り屈辱を与えるかたちで復讐してやらないとな…皆殺しだと…甘い甘い…そんなんじゃ俺の気持ちが収まらん」

2018-03-06 23:40:01
帽子男 @alkali_acid

英雄は調べものを終えると、次々に島の神官を襲い、白髭の翁から、大兵肥満の磊落な壮漢まで、すべてを雌堕ちさせて力を養い、クロールで海を渡ると、そのまま王の宮殿があるい中ノ島に向かった。

2018-03-06 23:41:45
帽子男 @alkali_acid

「国王様。冥王を倒すと豪語する若者が謁見を願っております」 「なに?」 「北の祭祀の神殿…の方から来たと」 「の方?うむ…?まあ通すがよい。何かよい知らせを持ってきているかもしれん」

2018-03-06 23:43:54
帽子男 @alkali_acid

大珊瑚の玉座にこしかけた王のそばには姫。戦場となった海域から戻ってきたばかりだが疲れは見せていない。 「“父上”、このようなときに見ず知らずのものと会うのは不用心ではないか」 「むむ。だが姫がそばにいてくれれば大丈夫。それに、今は少しでも多くの知らせを集めておきたい」 「…そうか」

2018-03-06 23:46:00
帽子男 @alkali_acid

わずかのあいだ、まわりの人を遠ざけてから、大柄な“娘”は、小柄な“父”に歩み寄ってささやきかける。 「あまり眠っていないようだな」 「冥王の幽霊艦隊と戦ってきた姫にくらべれば…なんでもない」 「私と違って、“父上”は体ができていない。無茶をするな。母上の世話を」 「むむ…」

2018-03-06 23:49:07
帽子男 @alkali_acid

「母上はまだ子供が産める年だ。ほかの妃方も。どうして閨(ねや)にゆかないのだ。みんな優しくしてくれる。よく眠れて、疲れもとれるだろう…」 「むむ…その…予は…予は…よい。世継ぎなら姫がいるし…それより北の島から来たというものに逢う。控えていてほしい」

2018-03-06 23:52:00
帽子男 @alkali_acid

英雄がやってくる。巨躯に精気の横溢した縹緻。 鯱使いの女と視線をぶつけあわせ、面白そうに目を細めてから、玉座についた眼鏡の少年を眺めやる。 「北の島のものだ。俺が冥王を倒そう」 「まことに?いかにして」 「まあ見ていろ。それよりもし冥王を倒したあかつきには…」 「褒美をとらそう」

2018-03-06 23:54:42
帽子男 @alkali_acid

「話が早い」 「国王である予の庇護の下にあるあらゆる命を除けば…領土となる島であろうと、財産となる船や漁場であろうと、宮廷の官位であろうと、何でも与えよう」 「よかろうよかろう。国王の庇護の下にあるあらゆる命を除き…なんでもと…」

2018-03-06 23:57:09