今の目線で昔を分析する怖さ ー しつこくキャラクター論

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日本語が通じないとき - キャラクター論再論 - Togetter https://togetter.com/li/1205853

uroak_miku @Uroak_Miku

1)夏目房之介氏と教え子の方との私のやり取り、なお気になるのでさらに論じてみますね。

2018-03-11 06:05:09
uroak_miku @Uroak_Miku

2)「必要もないのにどうしてセイカノートは東映アニメと契約を交わすことにこだわったのか?」という彼女の問いかけが、論理としておかしいという話は先にしたとおりです。

2018-03-11 06:07:50
uroak_miku @Uroak_Miku

3)「必要がない」のではなく「キャラクターの商品化が法律と関わってくるだなんて当時の日本で思いつくひとはいなかったのだし、セイカノートが東映になにもいわないで東映キャラクターのノート化をしても、おそらくとがめられなかった。なのに、どうしてセイカノートはわざわざ東映に出向いたの?」

2018-03-11 06:10:09
uroak_miku @Uroak_Miku

4)こういう質問の仕方だったら、まだ理解できたと思う。こう答えれば済む。「すでにディズニーがキャラクターの商品化を日本でいくつも手掛けていたのだし、セイカにすれば『よくわからんが法律でそうなっているそうだから東映アニメとの取引も同じようにしないといかんな』と考えた[続く]」

2018-03-11 06:16:24
uroak_miku @Uroak_Miku

5)「[続き]それで東映に声をかけたら『はあ?そんなんで印税を稼ぐわけですかディズニーさんは』と東映アニメ側は驚いた。つまりセイカの予想に反して、東映はそういう商売法を知らなかった。結果的にセイカが東映にこの商売法を教えることになった。東映にすれば断る理由もないので応じた」

2018-03-11 06:18:52
uroak_miku @Uroak_Miku

6)セイカも東映アニメも、よくわからないままこの商売法に乗り出したことになります。「よくわからんがディズニーが世界中でそうやってるっていうんだから世界共通なんだろ、著作権法が絡んでいるって話だし」 要するに理解半分、誤解半分で始まって、もっと後世になって理論化がされていった。

2018-03-11 06:21:31
uroak_miku @Uroak_Miku

7)もし東映側が「勝手に売りな、印税?いらんいらん」と鷹揚に応じた場合でもセイカは契約書を交わすことに執着したはずです。なぜかというと、そうしないといけないと考えたから。どうして考えたのかというと、そう理解していたから。ディズニーはそうやってやってるみたいだし、と。

2018-03-11 06:25:15
uroak_miku @Uroak_Miku

8)理解と誤解が入り混じるなか、契約書が交わされたのです。ちなみにディズニー契約書(の和訳)をそのまま流用したのではなく「なんなのこの条項?いらないよな」「いらないね、とっちゃおうよ」と双方でどんどん簡略化したものが使われた。

2018-03-11 06:27:36
uroak_miku @Uroak_Miku

9)これで双方納得してしまった。ここから法理論を研究しようとは考えなかった。ディズニーがやってるんだからこういう風でええんやろで終わった。

2018-03-11 06:29:58
uroak_miku @Uroak_Miku

10)ところがこういう説明で夏目教授は納得しなかったのかな、「独占権を狙ったんだよきっと」と話に割り込んできた。「セイカ以外のところから孫悟空のノートを出されたくなかったから、独占的発売ができるよう契約書を交わしたんだよ」と生徒さんに説明しだした。

2018-03-11 06:31:33
uroak_miku @Uroak_Miku

11)これにはさすがに呆れて「夏目さん、それ違う。独占権かんけいない。独占する理由がないでしょ」と話に割り込んだ。どうやら彼は出版業界でいわれる「独占的出版権」の理解でセイカ&東映の取引を理解してしまったようでした。

2018-03-11 06:33:34
uroak_miku @Uroak_Miku

12)村上春樹の新作を新潮社が近日刊行というところに、角川が同じものを先に刊行したら、新潮社は怒るわけです。「独占的出版権はうちにある。あんたらが同じものを刊行したらうちの売上ががた減りで大損じゃないか」と。こういうことは大昔からあって、それでどの国の著作権法でも[続く]

2018-03-11 06:37:58
uroak_miku @Uroak_Miku

13)[続く]「独占的出版権」を認めています。法で定めているわけです。

2018-03-11 06:38:45
uroak_miku @Uroak_Miku

14)しかし、これは出版物の話です。アニメやまんがのキャラクターを商品にするのは「出版」ではありません。ゆえに「独占的出版権」なんてものは東映アニメとセイカノートとの当時の取引には関係しないのです。

2018-03-11 06:40:27
uroak_miku @Uroak_Miku

15)夏目さんは洞察力のある方だと思った。けれども頭のいいひとほど、自分でどんどん考えてアサッテな理解をしてしまうことがあります。そういう方が教授になって生徒を育てるわけだから、生徒さんも大なり小なりそういう思考回路に育ってしまう。

2018-03-11 06:42:55
uroak_miku @Uroak_Miku

16)これが質疑応答で話がおかしな方向に進んでしまったバックグランドだったのだと、改めて思います。

2018-03-11 06:43:47
uroak_miku @Uroak_Miku

17)21世紀人の目線で1960年当時のニホンジンの平均的な思考を眺めると、不可解なことがたくさんあるわけです。不合理にしか思えないことが。それを何とか合理的に理解しようとすると、頭のいいひとほど間違った理解に陥ってしまう。

2018-03-11 06:45:41
uroak_miku @Uroak_Miku

18)「日本兵が中国で慰安婦を虐殺した証拠が見つかった」と先日南朝鮮の学者が言い立てたわけですが、あれは八方をふさがれた日本兵たちが、女たちをもう守ってあげられないと判断し、また銃をもって突撃させるのも忍びないという慈悲から射殺したものと考えられます。虐殺ではなくて。

2018-03-11 06:47:48
uroak_miku @Uroak_Miku

19)そもそも別の記録によると射殺ではなく女たちは自決だったとか。つまり兵たちと心中したのですよ。兵たちは最後の突撃(玉砕ともいう)に出るから、私たちもいっしょにあの世に参ります、と。

2018-03-11 06:49:18
uroak_miku @Uroak_Miku

20)それから自決したのは日本人の慰安婦で、朝鮮人慰安婦は投降した(おそらく兵たちが投降させた)という記録もあるとか。そのあたりのデータ的なものはなお不明確だけれど、少なくとも「虐殺」と今の価値観で理解するのは危険なのです。

2018-03-11 06:51:28
uroak_miku @Uroak_Miku

21)夏目さんの「独占権を狙ったんだよ」解釈も同じですね。

2018-03-11 06:52:27
uroak_miku @Uroak_Miku

22)そもそも消耗品であるノートにアニメキャラクターの独占使用がどうして必要なのか?今の私たちは「著作権があるからでしょ」と自然に考える。しかし1960年当時の日本にそういう考え方はなかった。

2018-03-11 06:53:37
uroak_miku @Uroak_Miku

23)ガンダムのノートと、ガンダムの超合金合体おもちゃを今の私たちは「ガンダムグッズ」として同列に考える。しかしこの考え方は20世紀の後半に根付いたものです。

2018-03-11 06:54:45
uroak_miku @Uroak_Miku

24)ガンダムをノートの表紙に印刷するのに元手はほとんどかからない。ノートの製造費が増えるなんてことは考えられない。ただの印刷なのだから。

2018-03-11 06:55:47