流薔園の人々

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油絵の具の話：蝋人形制作にも使うので、普段屋敷から出ないトウマル氏に変わって買い出しはほとんどサロメさん。たまに画材を借りたまま忘れる先生からの回収も担当。そのたびにキャイキャイ云い合いがあったりなかったりするのを氏は少し不安そうに見守っているが、本人たちは通常運行である。

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先生呼びの話：「芸術家が"先生"なら私も先生ってお呼びなさいな」という言に対して「俺が先生と呼ぶのは教師と画家と医者だけだ」と医者の部分に重点を置いて話したのでかつてないほどの冷戦的な喧嘩になったことがある。割とナイーブな問題なので、おじさまが仲裁に入るまで続いたという。

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先生、友達いたんだ発言に昨日笑ったのだけれど、本人は学校の同級生なぞほとんど覚えられていないが、同級生からはやたら覚えられていそう。なんか濃いから。

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流薔園の人々の日常(だったもの)：一応全室に風呂トイレ台所があるが、それが使えるものかは別である。ある部屋のコンロは蝋を溶かすことに用いられ、ある部屋のキッチンには鳥の餌(詳しく見るならSANC)がある。ようこそ隣人、台所ならいつでも貸そう。その点、おばあちゃんの部屋が人気だった。

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台所の使用方法が良識的な人々の部屋は割と他人が来る。

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敷金とか礼金とか現状復帰とかそういうアレソレの概念がないので好き勝手作業部屋にしている方多数。画家さんは、モデルに倣うなら、台所で描いているが、スーツで描いても服汚さないし絵の具を床に落とさない。

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今更な話であるが、おおよそ全室1DK＋ユニットバス。一室ずつもなかなか広い。あまりいらない情報なので端折っております。私の頭の中で想定しているのは、ポーランドに泊まったときに使ったアパートメント。怖いほど広かった。

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お婆ちゃんたちの部屋、一番食の安全が保証されているので、みんな結構出入りしている。食材持っていくとなんか作ってくれるし、クッキーが美味しい。キッズたちの奇跡的なクッキーと並ぶ味。

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ちなみに最上階の二人は自炊できるが、台所なぞほとんど埋もれているのでアレ。おじさまは料理センスが欠片もないので、留学中は先生が作ったりサロメさんが差し入れしてくれたり。だから柚香はいつもお婆ちゃんのところでお世話になっておりましたとさ。と今考えた。

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先生の基準：花≧(血の滲むような葛藤)≧木≧(夥しい罪悪感)≧雑草＞(超えられない壁)＞人間 でも花より上位にくるものが実はある。あとどれが一番って質問するたびに死にそうになる。

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先生の名前の話：中学生の頃に自分の名前の音の字が根だったらいいのにと真剣に考えたことがある。そして作者もそうしようか数時間血迷った。

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おじさまの話：約一名を除いて同級生に下の名前を呼ばれたことがないし、表立って呼び捨てにされたこともない。大体の同級生に約一名とセットで覚えられている。 姉よりも義兄と血が繋がっていると思われがちだが、約一名だけ似てないと言いはる。理由は「義兄は植物に興味がないから」。

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ちなみに姉と義兄もかなり年の差があり、おじさまは小学生時代はすでに義兄と面識があった。と云うか、父母のいない状況での後見人とかそういうやつ(だと私が楽)。

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先生12才、軽率な好奇心で家の庭にミントテロを起こして父親に生まれて初めて殴られる。以降、反抗期突入。

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留学理由アレソレ おじさま→義兄の恩師が向こうにいるのでと勧められて 先生→それについて行った&同時期にルドゥーテを知った サロメちゃん→あんまり退屈だったので16の時に祖父母のいる仏に渡ってそのまま。小学生の頃から人体解剖図を見るとそわそわしていたのでそのまま医学方面に。

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先生の部屋にたくさんあるやつ。 usaginonedoko.net/products/solac… むしろ私がほしいが一個三千円はするのよねぇ。

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人魚姫のこと：人魚姫は王子様が大好き。彼のためなら足なんていらないし、海から出るのだって躊躇わない。一番じゃあなくてもいいの、だって私はずっと貴方と一緒。ずっと貴方の庭にいる。私だけが貴方の育てた花を見ている。誰よりも貴方を肯定しているのは、私。たとえそれが盲の愛でも。

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人魚は花の名前を知らない。だって海には珊瑚と海藻しかなかったから。でも王子様が花をとても好きなことは知っているから、いたから、だから笑って、彼のすべてを肯定していた。善悪も真実も知ったことじゃあない、ただ愛しているのだという事実だけあれば、彼女は笑ってセイレーンの歌を歌えたのだ。

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アダムくんの推定年齢、二十代後半だけれど、見た目十代後半で止まっているイメージ。せいぜい二十歳。

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先生が学生時代に同級生に最も云われた言葉 男子「おまえ木原くんと友達なの？すげえ……」 女子「木原くんの好きなもの知ってる？」

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シルヴィさんとアダムくんは花鳥園が本拠地仲間だからそこそこ仲がいいというか気安い関係。鳥より魚よ！っていう人魚姫と魚より鳥だね！っていう鳥類愛者。どっちの方が綺麗かでよく喧嘩する。そして二人共おじさまに泣きつく。

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シルヴィさん、サロメちゃんは割と好きだが、魚の捌き方が完全に断頭台のそれなので怖い。

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るそーえんで精神年齢ワースト３に入る二人。もう一人が誰かって、先生か柚香ですよ。ええ。

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おじさま、流薔園園丁(中井英夫の別名)だから忙しい。だいたい調整役で。

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多分時間さえあれば長々と植物に関するアレソレ教えてくれたり、市内にあるもりっころの家を探しに一緒に探検してくれるくらいには先生の精神年齢は低いと思います。