「経済学的な家族ツイート」まとめ その４９

本の虫（本体） @honnomusi

法学的なコンプラ地獄18:生徒会室に戻る息子たち。誰も何も話さず。お通夜のような雰囲気が満ちている。 息子「・・・典型的なホールドアップ問題だ」 生徒会役員たち「・・・」 息子「最初は友好的な条件で契約を結んでも、関係が固定化されて逃れられなくなってから足元を見て条件を厳しくする」

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法学的なコンプラ地獄19:息子「こちらが寄付金に頼りきりで建物の改修に着手し、逃れられないようにロックインが完了してから規則を厳しくしてゆく。・・・どこかでゲームのルールを変えないと、際限なく締め付けが強くなる。」 ため息をつく息子。 息子「・・・ひとまず、家で対策を考えてみるよ」

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経済学的な場外乱闘1:自宅にて、ノートに自分の考えを書きなぐる息子。 息子(会議の後に言ったように、ゲームのルールを根本的に変えなければ、際限なくルールの見直しを迫られ、体力を奪われて生徒会を完全に支配されてしまう。まずは今の状況を落ち着いて整理してみよう。)

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経済学的な場外乱闘2:息子(彼らの要求を突っぱねることができないのは、改修を何としても成功させたい校長・教頭の意向が強く働いているからだ。しかし、現在の寄付金額を考えると、改修は諦め、耐震工事だけに特化すれば十分賄える。要求水準を下げれば済む話なのだ。)

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経済学的な場外乱闘3:息子(交渉力というのは、いつも金がある側が持つとは限らない。交渉が決裂したときにより強力な代替案を作れたほうがパワーを持つ。その意味でいえば、敵は相手校の生徒会ではなく、うちの学校の経営陣だと言える。まさに"敵は陣中にあり"だ。)

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経済学的な場外乱闘4:息子(しかし、ただストレートに「改修は諦めましょう」といっても校長たちが首を縦に振るとは思えない。彼らは自身のキャリアが懸かっているのだから、「俺たちが金の都合をつけるから、それまで我慢しろ」と言う可能性が高い。とはいっても、そこで寄付を頼む先は・・・)

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経済学的な場外乱闘5:図を描いて文字を書き込む。 相手の学校 息子「ここが最有力だろうな・・・」 息子(土下座でもなんでもして、追加の寄付を頼み込む。そうすれば相手は嵩にかかって、こちらへの要求をエスカレートさせるに違いない。辛い目を見るのは自分ではないから校長・教頭は黙認する。)

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経済学的な場外乱闘6:息子(現在登場している利害関係者だけだと、どこまでも泥沼だ。となれば・・・) 息子「新しいプレイヤーを引っ張り込むしかない」 生徒会室で役員たちに説明する息子。 息子「耐震性の問題を保護者や町内会に広め、一刻も早い耐震工事を要求する声を上げてもらう」

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経済学的な場外乱闘7:息子「耐震性の問題を放置しておく選択肢をより高コストなものにしてしまえば、校長たちも優先順位を変えざるを得なくなる。この方針さえ変えることができれば、向こうの要求は完全拒否でも問題ない。協力関係が破綻しても何も問題はないからだ。」

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経済学的な場外乱闘8:息子「・・・というわけで、早速みんなの両親に話して、PTAへの情報連携から始めよう。明日の放課後に各自の成果と今後の役割分担について相談だ。」 翌日の朝 息子「会議が早まった？！」 教師「先方の生徒会は今日しか空いてないそうで、放課後に来るらしい。」

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経済学的な場外乱闘9:息子「そんな、いきなり来られてもこちらも準備ができませんよ。」 教師「準備は難しいだろうから、先方の説明を聞くだけでいいとのことだ。というわけで、放課後に役員たちと参加するように」 息子(・・・おかしい、偶然というには余りにもドンピシャのタイミングだ)

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経済学的な場外乱闘10:その後も話し合いの日程が決まるたびに先方の生徒会の会議日程が変わり、完全に被った日時を指定されることが続いた。 息子(生徒会役員にしか伝えていない会議の日程にピッタリ合わせて来る。いくらなんでも対応が的確過ぎる。) 生徒会室、役員たちを見回す息子。

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経済学的な場外乱闘11:息子(・・・となれば、可能性はただ一つ。この生徒会役員たちの中に、彼らの内通者がいる！) 一人で帰り道を行く息子。 息子(・・・面白い) 暗くなった空を仰ぐ。 息子(そっちがその気なら、こちらも徹底的に戦ってやる！この学校を、お前たちの好きにはさせない！)