【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」】
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【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」01】 第160話です。荊州の荊の字は、本当は、草かんむりが一と廾の上に付きますが(わかりにくり説明だな)、WEBで表示できないので、荊とさせていただきます。「主」は「あるじ」と読みます。下手な字で申し訳ないですが、画像で今回のタイトル。 pic.twitter.com/eRaV4pOvFt
2018-03-27 12:35:07【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」02】 魯粛は玄徳がいる城に到着しています。玄徳が移動していなければ油江口(ゆこうこう)にいるものと思われます。魯粛は孔明も交え玄徳に直談判。玄徳軍が荊州の城、南城を抑えたのは道理が通らないではないかという抗議です。
2018-03-27 12:41:23【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」03】 孔明に話しつつ、目は玄徳に向いている魯粛。曹軍百万が荊州に押し寄せて第一にしたことは、あなたのご主君(=玄徳)を捕らえることだった。それを呉は莫大な戦費と多大な犠牲を払って、曹操を撃破。お互いに難なきを得た、と赤壁大戦の経緯を確認。
2018-03-27 12:43:26【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」04】 その戦果として、荊州九郡は当然、呉に属してもいいのではないか、というのが魯粛の主張です。これに対し、孔明は、荊州は荊州のものであり、曹操のものでも呉に属さねばならぬものではない、と言います。なんと!と顔色を変える魯粛。
2018-03-27 12:44:48【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」05】 たしかに、荊州王・劉表は死んだが、長男の劉琦は玄徳のもとに養われている、と孔明。玄徳と劉琦は同宗の家系であり、叔父と甥の間柄。それを助けて荊州を建て直すになんの不道理があるか、と言われ、魯粛はおもわず、あ……、と。
2018-03-27 12:46:56【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」06】 孔明め、そこまで考えておったか、と魯粛。確かに劉琦は劉表の長男であり、荊州を継ぐ資格があるわけです。先に蔡瑁らの画策により、劉表の後を継いだのは幼かった劉琮ですが、劉琮は曹操によって暗殺されています。以降、赤壁大戦までは曹操が支配。
2018-03-27 12:49:52【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」07】 劉表の長男がいる限りは、劉表の後を継ぐことについては、正当性を主張できます。しかし、魯粛は、劉琦はたしか江夏の城にいると聞いていたが、この荊州の王としてはおられまいと、劉琦が荊州を実効支配してはいないではないかと主張します。
2018-03-27 12:57:49【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」08】 孔明は、魯粛殿はお疑いのようで、と言いつつ、劉琦を呼びに行かせます。すると、側近に肩を借りながらではありますが、劉琦が魯粛の目の前に現れたではないですか。荊州の正当な王である劉琦の前では、呉が荊州を取る取らないの話は出来ません。
2018-03-27 13:00:16【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」09】 魯粛は手ぬぐいで汗をふきふき、予定外の事態に困惑。劉琦は病中につき、これくらいで、と孔明が言うと、そのまま退室。孔明は、琦君一日あれば一日荊州の主、二日あれば、二日荊州の主、と荊州の主はあくまで劉琦だと言います。
2018-03-27 13:02:18【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」10】 あのようなご病状ゆえ、いつご不幸に見舞われるかも知れないが、その時はまた話は別だと孔明は言います。魯粛は、ではもし劉琦が世を辞したら、つまり死んだらこの荊州は呉に返していただけるか、と言います。
2018-03-27 13:06:57【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」11】 孔明は、そういうことであれば、誰も異論ははさみますまい、というと、魯粛はわかりました、その言葉を周瑜に伝えると行って、早々に陣に引き帰ります。玄徳は特にセリフ無し。
2018-03-27 13:10:32【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」12】 魯粛からの報告を聞いた周瑜。荊州の主である劉琦が重病人であることを確認します。目の前で見た魯粛は、立ってもいられぬ様子で、長くはないだろうから、その時(死んだら)は、この荊州を呉に属させましょうと言い。
2018-03-27 17:09:47【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」13】 ともかく、今は玄徳と戦うことだけは思いとどまってくれ、という魯粛に対し、周瑜はふむう、と思案顔。そんなところに、孫権からの急使がやってきます。なにか、と尋ねる周瑜。急使は、柴桑(さいそう)に引き返せとの軍命を伝えます。
2018-03-27 17:11:13【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」14】 この荊州を捨ててか、と驚く周瑜。使者は、孫権が合肥の城を取り囲んだものの、度々の合戦で勝てないので、周瑜に急ぎ軍を引き払いお立ち戻り願いたいとのことですと言います。つまり、苦戦する孫権の軍を立て直してほしいと。
2018-03-27 17:15:31【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」15】 そういう事情であるならやむを得ぬ、と周瑜は全軍陣を引き払うことを決定。こうして、呉軍は多大の犠牲を払いながら、荊州を手に入れることなく引き揚げることになります。
2018-03-27 17:16:49【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」16】 一方、玄徳陣営です。これまで、確たる拠点を持たなかった玄徳ですが、荊州の三つの城を労せず取ることができました。しかし、孔明の計略でやすやすと手に入ったので、先が心配だと言う玄徳。
2018-03-27 17:18:21【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」17】 孔明は、やすやすと手に入ったわけではありませぬ、と言います。裏でいろいろ苦労してたんだぞ、ということではなく、これまでの玄徳の苦労が実ったものだと言うのです。玄徳の過去の努力がなければ、孔明一人とて味方にいなかったでしょうと。
2018-03-27 17:20:11【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」18】 玄徳は、ではこれから先どうすればいいのか、と尋ねます。孔明は、人です、すべて人です、と答えます。領地が大きくなればなるほど、すぐれた人材が必要となります、と人材の発掘を促すのです。
2018-03-27 17:21:22【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」19】 玄徳は、この荊・襄のちにまだ優れた人材はいるのか、と尋ねます。荊州の地、襄陽の地に隠された人材はいるのでしょうか?孔明は、ございます、と即答します。
2018-03-27 17:22:55【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」20】 襄陽宜城(ぎじょう)の人で馬良!この者の兄弟5人は、皆才名高く、すぐれた人物だと孔明は言います。特に、末弟の馬謖はすぐれた武人だとか。興味を示した玄徳は、その者達を召し抱えられるかと尋ねます。
2018-03-27 17:24:44【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」21】 孔明は、馬良は伊籍が親しい間柄と聞いていると言い、伊籍から迎えさせてはいかがかと言います。玄徳は、早速伊籍を呼びに行かせます。伊籍は、馬良を口説いてみましょうと言い、玄徳はよろしくお願いいたすと伊籍に頼みます。
2018-03-27 17:27:11【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」22】 ちなみに、この「よろしくお願いいたす」のコマと魯粛が汗をぬぐうコマが横山光輝「三国志」ラインスタンプで使われています。使い勝手が良いです。
2018-03-27 17:30:08【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」23】 伊籍の口説きが功を奏したと見え、馬良が玄徳がいる城を訪ねてきます。馬良の眉は雪のように白く、人々は「馬氏の五常、白眉最も良し」と表していました。見た目からも優秀な人材と見えます。西涼の馬超らとは血縁関係はなさそうです。
2018-03-27 17:33:24【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」24】 馬氏の五常というのは、5人の兄弟の字にすべて「常」がつくため、こう呼ばれたとのこと。馬良の字は季常。馬謖は幼常。あと3人いるはずですが、詳細は不明です。
2018-03-27 17:36:54【横山光輝「三国志」講座160「荊州の主」25】 玄徳は、荊州に長く住み、国情に詳しい馬良に、自分はこれからどうすればいいのか知恵を借りたいと、教えを乞う姿勢を見せます。馬良は、襄陽は四方から敵を受け、守り難い地。まずは、劉琦を養生がてら、この荊州に置くようにと言います。
2018-03-27 17:38:59