アームヘッド外伝『ブロークン・ラブレター』
- yosidagumi2025
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さながらピットギアスのアサルトバーゲンを彷彿させる能力である。緑色の泥は鋭い槍となってもたつくヴァルハラを刺し、その名が示す天上の国へと誘わんとした。「・・・なんだ、この装甲はえらく硬いじゃないか?」泥の槍が砕けた!「ブヒヒ!貧乏人はこの特殊装甲の値段は創造すらできまい!」
2017-06-12 01:00:11砕けたエンキドウは再び泥へと戻り人型の姿へと変わっていく。「なかなかおもしろいじゃないか」エンキドウは屋根の穴を見上げた。「さて、どこまで楽しめるかな!」ティガーのマーニはあまり楽しませてくれなかった。あのアームヘッドはどこまでできる?エンキドウは跳躍した。「ブヒヒ!死ね!」
2017-06-12 01:04:21フィジカルライフルだ。ヴァルハラの指はすべてが銃口であり敵を穿つ。無論相手が泥でなければ・・・。「そんな豆鉄砲では止まらないよ」通常のアームヘッドであれば覚醒壁すら問題としないフィジカルライフルが通用しない。「・・・どうしよ?」真理は悩んだ。「お嬢様!脚です!」
2017-06-12 01:07:43ヴァルハラの脚がダンスめいてあがった。その足の裏から伸びる光の刃がエンキドウの泥の手を裂いた。ヴァルハラを泥で包み込もうとしたエンキドウはいきなり攻勢に入ったヴァルハラに怯んだ。「今です!」ヴァルハラは何度も蹴りつけエンキドウを後退させる。「どうやらうるさい小虫がいるね」
2017-06-12 01:11:42シャルロットだ。アドバイスをする猫科のオッサンを始末すれば素人のアームヘッドなんて敵ではないのだ。誘拐先輩はシャルロットを見定めた。「これで終わりだよ」小肥りのシャルロットではエンキドウをかわすことはできない。「ブヒヒ!ああ終わりだな。世界がな」「お嬢様!いけません!」
2017-06-12 01:15:00「スーパー・クレイジー・ズー」それが調和の名前だった。ヴァルハラは泥の津波となってひろがるエンキドウへと触れた。「なんだって言うんだい?・・・!」誘拐先輩は自分のアームヘッドを見て絶句した。エンキドウはもはや泥のアームヘッドではない。ダイアモンドだ。動きが取れない!
2017-06-12 01:18:21「私の調和能力スーパー・クレイジー・ズーは触れたものをすべてダイアモンドへと変える!ゆえに市場が混乱し世界が崩壊する」「あまりにもダイアモンド過ぎる!」巨大過ぎるダイアモンドとなったエンキドウは砕けた。「お嬢様!早く調和を止めてください!市場がヤバいです」「ブヒヒ!そうだった」
2017-06-12 01:21:44誘拐先輩を倒しティガーの右足を手にいれた!「やるね・・・でも次の先輩が君を倒す!」「足・・・足!ティガーくんの足!」「お嬢様!まだ先は長いですよ!」「そうぜよまだ敵は六人もいるぜよ!」夜明けの助け・・・。
2017-06-12 01:24:13「拙者にハンドスピナーを教えて欲しいとな?」宮本武蔵は困惑した。「あなたこそ真のスピナーよ!」「照れるで御座る」「教えて」「だが拙者の刀は殺人剣、ひとに教えれるものでは御座らぬ」「でもそれハンドスピナーでしょ?」「然り・・・」修行の日々・・・。「奴が復活した!」奴・・・。
2017-06-20 00:37:55ーーー少なくとも二柱、やつらの介入がある。なぜこの世界に介入をしているのか理由はわからない。あるいはこの世界そのものが・・・。
2017-06-20 00:43:23夜明け先輩だ。侍のような格好の先輩で髪型はポニーテールで妥協している。ピストルを携帯している冷静に考えると危ないやつだぞ!「ブヒヒ・・・」「真理どの、ティガーくんを救うために力添えするぜよ」「・・・強盗先輩とやりたいのだろう。ブヒヒ」「・・・そうぜよ」強盗先輩!
2017-06-20 00:47:27強盗先輩は七人の先輩のなかでも凶悪な存在だ。「国を盗もうとした男・・・」かつて将軍先輩が支配したかぐや中幕府生徒会が新政府生徒会にやぶれペンタゴンに立て籠った。そのリーダーこそが強盗先輩、否!「幕末先輩!」「二重先輩ネーム。やはりか」先輩に先輩を重ねて隠して強い!
2017-06-20 00:51:16「ブヒヒ・・・」暗黒先輩たちを紹介してくれたのは忍者先輩だ。「でもおかしいのでござる」忍者先輩は言った。旧幕府時代、殿様先輩相手に彼らと共闘したのだがそれを覚えていないふうなのだ。「まるで別人みたいでござる」一方の暗黒先輩たちも空の色を見て怪訝な様子だ。至って普通の空なのに。
2017-06-26 00:04:11ティガーの左手を持つ強盗先輩はこの先の廃工場にいるという・・・。「まるで先輩のハヤニエぜ・・・」マンダリン先輩、幸せの青い先輩、戦犯先輩、ふわもち食感先輩などの強敵が柱からぶら下がっている。「いったいだれがこんなことを・・・」「拙者じゃい」刀を持った男が現れた!二刀流だ!
2017-06-26 00:14:52「ブヒヒ・・・おまえは誰だ」「拙者は宮本武蔵、故あってここにいる。しかしけったいな空じゃの。おまえはなにも思わんか?」「・・・あなたも先輩なのですか?」「先輩?そういえばこいつらもそんなようなことを言っていたな。拙者は言うなれば剣豪先輩と言ったところか」「剣豪先輩・・・」
2017-06-26 00:18:07「さて貴様らも斬るとするか・・・」「ブヒヒ・・・」「待って!」少女が割り込んできた!「スピ子・・・。どういうことだ?」「このひとたち悪い人じゃないと思うの!助けてもらいましょう!」巨大な敵に一緒に踏み潰されたと思ったらここにいたらしい。「手助けできるかわからんぞ」
2017-06-26 00:22:23