デイ・オブ・カタストロフ0

村井幸太郎 @muraikoutarou

「モンスター・イン・マイ・ベッド」

村井幸太郎 @muraikoutarou

「あなた、本当に行くつもりね」「ああ」俺は即答した。「こわいでしょ」次はすぐに答えれなかった。頭はすでに答えを出していた。恐ろしい。あり得たかもしれない自分の姿。「どうして行くの？」彼女は続けた。それは・・・。「自分との決着をつけるのね」「・・・」そうかもしれない。

村井幸太郎 @muraikoutarou

俺は救いに行くのだ。自分自身を救いに。あの恐ろしいタイムスリップ・サダヒコに対しそのような感情が芽生えてしまったのはいつからなのか？「礼三郎」秋那の目が俺を見た。「ねえ私を見て吐きそうになる？」「え？なるわけないぜ」「なら大丈夫よ。サダヒコとか言うヤツ私を見て吐いたんでしょ？」

村井幸太郎 @muraikoutarou

「ぷっ」俺は思わず吹き出した。サダヒコの恐れた怪物、それが目の前に居るのだ。それが平気なんだからサダヒコを恐れる必要はない。論理的かどうかはさておき俺の迷いを吹き飛ばすのには十分すぎた。「秋那、俺は待たせないぜ」「どうかしら？・・・二人ぶんのドーナツ作って待ってるわよ」

村井幸太郎 @muraikoutarou

「モンスター・イン・マイ・ベッド」終わり 「デイ・オブ・カタストロフ」に続く

村井幸太郎 @muraikoutarou

ーーー大破局の日、タイムスリップ・サダヒコはあり得たかも知れぬ自分を待つ。