2017年下半期に読んだバンドデシネ(等)まとめ
読んだ #バンドデシネ の紹介 Chabbert, Maurel "Écumes" 子を授かる事を待ち望んでいたカップルの、母親になるはず、だった女性が主人公。喪失感から世界が色を失った様を文字通りに描き、ひとと言葉を交わし、自身でも文を紡いでいく事で徐々に彩りを取り戻していく pic.twitter.com/6yZjCUI0c0
2017-11-10 08:24:37“Ecumes” 状況を表すセリフ・ナレーションを排除してあり、絵ですら何が起こったのかは具体的には語らない。初見はわかりづらい印象でした が、彩りの変化で物語を描いている事に気付いてみると、徹底して主観に寄り添った描写がむしろ心地いい
2017-11-10 08:28:04読んだ #バンドデシネ の紹介 Recule, Desberg “Jack Wolfgang” ウォルフガングで狼てお前。 ケモ度の高い獣人&スパイもの。 “CIAには他より「特別」なエージェントがいる…” と裏にある通りです。獣人がいる世界観とキャラの魅力を推す感じの漫画 pic.twitter.com/SOKhSmcSrP
2017-11-10 12:36:25“Jack Wolfgang” ここまで露骨にケモ推されるとなんか目覚めそう(素直な感想) 表紙左下のハイエナ、チンピラ感が強いのがセクシーでこう…うん… 草食系獣人もいるためか、肉食をある程度忌避し代替食材を使う文化が描かれてるのは面白い。
2017-11-10 12:39:09読んだ #バンドデシネ の紹介 Gauthiere, Lefèvre “L’épouvantable peur d'Epiphanie Frayeur” 8歳半の少女が、およそ精神世界めいた謎の場所をさまよい、つきまとう影を切り離す方法を求める…と、子供の恐怖心を暗喩表現いっぱいで描く、暗めのメルヘン。絵が可愛い pic.twitter.com/b0v76mnyGA
2017-11-17 12:21:10“L’épouvantable peur d'Epiphanie Frayeur” つきまとう影、体重のない男、「恐れ」を知らぬ騎士、無限に伸びる髪、なんでも手なづける調教師… とまあ登場人物が意味不明です。でも何となく「そうやって恐れや焦りと折り合いをつける」とかそういうメッセージはありそうでした
2017-11-17 12:26:59読んだ #バンドデシネ の 紹介 Fabrice Parme "Astrid Bromure" 超高層ビルの最上階、時代錯誤な大邸宅に住む女の子が主人。身の回りに起こっているちょっとした不思議を調べる、というシンプルな話と共に、視覚的な遊びと空間表現を楽しむ漫画 pic.twitter.com/ZcggumwOuX
2018-01-31 08:02:43"Astrid Bromure" こんなコマ遊びと空間表現です キャラの移動に沿って読んでいく感じ。バンドデシネでは結構よく見かける pic.twitter.com/Q6EZPGoUvP
2018-01-31 08:06:36読んだ #バンドデシネ の紹介 Savoia, Sowa “Marzi” 7巻 ポーランドの民主化を、作者(Sowa)自身の体験を通し、子供の目線から描いたシリーズ。5巻で民主化完了までやったので、この巻は主人公の成長と外国への憧れ、民主化に馴染めなかった大人の迷いも少し描く内容 pic.twitter.com/xLcWJhhXJu
2018-01-31 08:15:54“Marzi” 作画のSylvain Savoia さんから著者献辞もらいました。うれしい pic.twitter.com/nVDisJKd8M
2018-01-31 08:17:54読んだ #バンドデシネ の紹介 Chamblain, Pacotine “Nanny Mandy” 2巻 17歳の高校生(相当)が主人公の児童向け作品。子供の面倒を見るバイトをする女の子の話で、仕事先の家族が抱える些細な行き違いを、子供と大人の中間の立場から一緒に悩み、ほぐしていくお話 pic.twitter.com/wgagwR7pAX
2018-02-01 18:14:07読んだ #バンドデシネ の紹介 Chamblain, Thibaudier “Sorcières Sorcières” 魔法のある日常な、軽いミステリーものです。これも児童向け。絵がかわいい。ちょっとした事件や謎を、魔法を使いつつもわりと地道な捜査と推論で解いていく感じ。教育的ですね pic.twitter.com/zGrnKdYLWJ
2018-02-01 18:19:30“Sorcières Sorcières” 証言から導かれる犯人は…?とかちょっとした論理クイズのおまけつき。教育的ね pic.twitter.com/QQ64O9FznP
2018-02-01 18:24:18読んだ #バンドデシネ の紹介 Delrieu, Carbone “Le Pass’ Temps” 1巻 歴史&タイムトラベル系の児童向け小説、の漫画化だそうです。演劇の衣装を探しに入った祖母宅の屋根裏部屋で、謎の機構が組み込まれた鏡を見つける。弄っているうちに鏡に吸い込まれ16世紀のフランスに…!て話 pic.twitter.com/rGTZWxVraY
2018-02-05 18:05:36“Le Pass’ Temps” 多分歴史教育的な要素がある原作なのでしょうが、漫画化に際しては割とビジュアル面特化にしたのかなって感じ。わかりやすいっちゃわかりやすい ルネッサンス期あたりフランスの衣装や風俗描きたい人には、いい参考資料になりそうですよ
2018-02-05 18:07:40読んだ #バンドデシネ の紹介 Munuera “Zorglub” 1巻 フランス語圏で戦前より続く長寿シリーズ “Spirou et Fantasio” のスピンオフだそうです。作中に出てくる悪の結社の総帥Zorglubにスポットを当て、その娘である女の子が主人公。私のパパが悪の親玉だった件、みたいなの pic.twitter.com/rggiyM5df0
2018-02-20 08:19:53“Zorglub”副題 “La fille du Z”、「Z」の娘。 調べたら作者自身、Spirouシリーズを担当したことがあったそうな 普通でありたい娘と、普通がわからない悪玉のパパがすれ違うのが可笑しい。あと絵が可愛い 「お前は年頃の男が何をいつも考えているものか知らんのだ」 「何って、セックス?」て感じ pic.twitter.com/xcYL0hyUN6
2018-02-20 08:26:12読んだ #バンドデシネ の紹介 Marty, Zhao “Kushi” 80年代、内モンゴルの僻地にある村を舞台に始まる物語です。孤児であり、老巫女に育てられ村の厄介者とみられている少女Kushiと、Kushiを唯一慕う少年が主人公。モンゴルの草原に旅立つ中、村を内側から脅かす陰謀に直面していく話 pic.twitter.com/Gpq5runTDA
2018-03-03 14:18:21作画のGolo Zhaoは、同じÉditions Fei社、「中国語圏作品の仏語訳」メインな出版社から “La balade de Yaya”という作品を出しています。児童向けでかなりヒットしたらしい。これも平易な仏語なので原書入門のはオススメです。絵もかわいいし(そこ) editions-fei.com/la-balade-de-y…
2018-03-03 14:27:00読んだ #バンドデシネ 紹介 Zhao, Chang'an "Le monde de Zhou Zhou" 中国の小学校が舞台。片親・かつ家庭環境が複雑、必ずしも貧困ではないにせよ真っ当な教育環境にはなかった、6歳にして出遅れてしまった女の子がやっと入学するところから始まる物語です。絵は可愛いが話はちょっと辛いぞ。 pic.twitter.com/cbrnkyijMx
2018-03-06 19:06:38"Le monde de Zhou Zhou" 作画のGolo Zhaoという作家、少年少女が主人公な作品が多いんです。ただ近年なんか色気が前に出過ぎてきている感じが多少… 表紙見てピンと来た方には絵だけでもまず満足される事と思います。ただこれは言葉も読んでほしいな。
2018-03-06 19:13:48読んだ #バンドデシネ の紹介 Fabien Toulmé "Les deux vies de Baudouin" 社畜的な生活を送っている冴えない主人公。ある時見つけた腋のしこりを医者に診てもらうと、 余命いくばくもないことを宣告されます。 今までの人生で正面から向き合えなかった物事について、最後に取り戻してやろうと願う話 pic.twitter.com/qAmn4OFevm
2018-03-08 19:58:48"Les deux vies de Baudouin" 人生最後の◯日間ものか、なんか聞いたことあるなあ。というのは実際そうなんですが、そうじゃない物語でした。 ところで日本の社畜メンが最後の◯日間に生活をフルスイングで投げ出せるかと問うと、こう文化がちがーーーーう!(エウネメス)って…
2018-03-08 20:02:25