宇佐美圭司壁画処分問題
生協の一言カードの回答が変わってしまいましたが、当初の回答にあった「全体にわたって吸音の壁になること」「意匠」によって外されることになったという説明は事実ではないようです。少なくともある時点までは、作品は残す方向で話が進んでいたようです。
2018-04-28 00:28:48ところで、1992年の「宇佐美圭司回顧展」(セゾン美術館)の展覧会カタログに掲載された高階秀爾の文章によると、食堂には宇佐美圭司の2点の作品が設置されているとあるのですが、私は1点しか見たことがありません。どなたかご存じの方がいらっしゃったらご教示いただけると助かります。
2018-04-28 00:39:18調査の途中報告を見る限り、食堂の宇佐美圭司作品は「東大ではなく東大生協のものでした」という話なんだろう。「なるほど、では仕方がなかった」とは当然ならないと思うので、最終的な報告を待ちたいと思います。
2018-04-28 04:46:11今回破棄されたと思われている宇佐美圭司氏の作品ですが、「文化遺産オンライン」にこのように登録されることもなかったというのがそもそもの扱いの問題だったのかもしれません。(これは慶応大学図書館にある巨大作品についてのデータ) bunka.nii.ac.jp/heritages/deta…
2018-04-28 01:03:26奈良さんのA4封筒に描いたドローイング1.5枚と清里現代美術館の土地建物+デカい菅木志雄作品が等価か。 奈良さんが自作のオークションレコードにそんな価値は無いと言い、菅木志雄の国内で最大級な恒久設置作品は値が付かず、宇佐美圭司の大作は破棄。 作品の価格って何なんだろう。
2018-04-28 01:16:45Wikipediaの「ヴァンダリズム」の項目にこの件が追加されてる…😫そして脚注から東大生協の回答に飛べる。「後日改めて回答」ねえ。「実はまだあります」ってことならどんなに良いか。もう既に救いどころのない失態を晒して、上塗りしてもダメージは変わらないから正直に言って欲しい。 #宇佐美圭司
2018-04-28 06:37:20「発表される作品は、プランとしての性格をもっている。」 宇佐美圭司さんの“Ghost plan”を解く手掛かりとして、『宇佐美圭司画集』(南画廊/昭和47年5月刊)所収のテキスト“Find the Structure Find the Ghost”を紹介する。東大生協食堂の喪われたゴーストを追って。 pic.twitter.com/wjTSXR3U7F
2018-04-29 10:49:48東大食堂にあった宇佐美圭司さんの作品が喪われた件で、喧しくツイートが繰り返されている。それは「ただでさえ騒々しい食堂である。学生たちは(中略)食べるのに忙しい。壁の絵などには気がつかないのではないか」と、絵画設置時の高階秀爾氏の危惧が遅れてやってきたような様相ではないか。(続く)
2018-04-28 10:37:07高階氏は危惧を抱いて学生に訊ねた。すると「あゝ、宇佐美圭司ですね。なかなかいゝじゃないですか」と返事が返ってきたという。1992年、セゾン美術館での「宇佐美圭司回顧展」図録に寄せられたエッセイ(「感性と知性に訴える絵を…」)が書かれた頃の話だ。壁画設置から15年が経っている。(続く)
2018-04-28 10:42:38高階氏が、東大食堂の壁に宇佐美氏の作品を選んだのは、「芸術作品として優れたものであること」「現代的であること」「感性と知性とに等しく訴えるようなものということ」、この三つの条件を満たすものとしてだった。いま、宇佐美さんの作品が喪われてみて、三つ目の条件が尤も問われている。(続く)
2018-04-28 12:31:48作品処分の件は生協が連休明けに公式に見解を出すようですし、加治屋さん@kenji_kajiyaもお調べくださっているので、その結果を待ちたいと思います。ただ、東大が食堂改修にともなって廃棄処分したと受け取られる新聞報道がされた以上、大学も公式に対応すべきでしょうね。
2018-04-28 10:57:58宇佐美圭司の東大食堂にあった絵画作品は美術の文脈のみでは位置づけられない。音楽や建築などの設計論、記譜など、当時ジャンルをこえて存在した思考を代表していたもの。宇佐美の仕事がなければ理解不能になることが余りに多い。80年以降の芸術の流れを考えるにあたっても。
2018-04-28 22:39:21大阪万博の鉄鋼館で宇佐美はレーザー光を中心にして空間を構築(空間に次々と異なる三次元パターンを現出)、鉄鋼館に参加したクセナキスはその後そのアイデアを全面的に展開するようになる。→いま探すとpinterest.co.uk/pin/1541076184… がクセナキスの仕事は1972年以降
2018-04-28 22:51:18鉄鋼館の仕事は 宇佐美圭司1972年にしかのっていなくて、いま探せません。youtube.com/watch?v=rZK6CH… この後半にわずかに写っているけれど、レーザーは速すぎてか光量の問題か、ちかちかとしか写っていない
2018-04-28 23:04:23これは記憶が確かではないのですが、東大の絵画は当初、4つの絵画パネルで構想されていて(件の絵画はその一枚)、正方形上のパネルが馬蹄状のホールを取り囲む。絵画によって鉄鋼館的空間を構築だったのではなかったかな。確かではない。
2018-04-28 23:08:15ようするに絵画の問題に留まらない。当時の建築、音楽などの方法論と密接につながっている。たとえばバーナード・チュミのマンハッタン・マニスクリプトなどとの問題意識の通底は明らか。scribd.com/doc/92495982/T…あの絵画から読み取れるものはそれくらい大きかった。
2018-04-28 23:29:37@kenjirookazaki 件の絵画は4つのパネルで構成されています。それがさらに4つあったという記述は見たことがありませんが、当時の記録を探してみます。
2018-04-28 23:54:06宇佐美圭司 大阪万博鉄鋼館、1970 の 会場写真 ありました pic.twitter.com/PwVKfV4i1h
2018-04-29 12:39:19宇佐美の原型となったLIFE誌1965,8,27左頁goo.gl/CjPq8m 右goo.gl/HCe2Gd この左頁左端の二人が時間がスライドしたかのように同じ姿勢で踞る。無数の人たちの動きすべてが一つの運動として連動しているように見える。運動の連鎖~事件〜歴史の転換はいかに起こるのか。
2018-04-29 12:46:52あくまでも そう構想(アイデア)されていた、というような話を聞いた覚えがあったような。もちろん予算の問題があり、その構想は実現しなかった、のだけど、という。
2018-04-29 13:19:36@kenjirookazaki 宇佐美さんは“Laser Beam: Joint”(1968)、鉄鋼館の“Light Planning”(1970)などで用いたレーザービームを、以後封印されました。そのテクノロジーが兵器として、ベトナム戦争などで用いられていると知ったことによると聞きました。
2018-04-29 15:29:13@kenjirookazaki 確か90年代の終わりに“Laser Beam: Joint”は再現(再制作と言うのか)され、その時はレーザービームではない光線が用いられていました。
2018-04-29 15:32:11宇佐美さんの絵、僕は在学中に見ているのだが、ぼんやりとしか覚えていない(あの食堂にはほとんど行かなかったので)。記憶ではもう少し横長の印象だった。ずれたまま覚えていたんだなと今回画像を見て感じたが、今となってはそれを再検証することもできない。
2018-04-28 19:13:22この二つの画像を比較すると、元々のプランに対して、壁画にする際に宇佐美さんが四つの人型のモデルを左下に描き加え、左側の余白部分を切り詰めていることがわかる(まったく同じパネルではなく、新しく描き直された作品かもしれないが、原型は確実にこの作品だろうな)。 twitter.com/tobiranorabbit…
2018-04-29 10:18:24東大食堂の宇佐美圭司さんの作品は「Ghost plan No.2」ではないか。1972年5月南画廊発行の『宇佐美圭司画集』に画廊蔵として、その絵が掲載されている。1971年の作。サイズは240×370。Oil on canvas 。ということは壁と一体化した壁画ではなく壁にかけてあったはず。誰も保管に動かなかったのか。 pic.twitter.com/RzENIyVbS8
2018-04-27 13:20:09