『種子法』廃止について浅川芳裕さんが解説

『日本は世界5位の農業大国』の著者
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農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

農水省は今頃になって「国は国家戦略・知財戦略として民間活力を最大限に活用した開発・供給体制を構築する。そうした体制整備に資するため地方公共団体中心のシステムで民間の品種開発意欲を阻害している主要農作物種子法を廃止」ともっともらしいことを言っているが、1970年代に廃止すべきだった。

2018-05-06 03:34:34
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

種子法は戦後の食糧増産が目的だから、減反にシフトした時点で役割終了。コメの収量は2倍以上で値段は半分以外になっていたはず。国内市場向けの水田面積も今の半分ですみ、増産分は輸出に回せた。農家の仕事は種子能力を引き出す生産。能力以上は引き出せないから、種子政策の失敗は農業では致命的!

2018-05-06 03:35:32
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

ハイブリッド米種子といえば大企業が研究室で大量増殖しているかのような偏見があるが、ぜんぶ農家が水田で採種している。F1種子は付加価値が高いから、日本でもっと作れば稲作農家にとって新たな収益源になる。管理手間がいる労働集約型の品目で、農村の雇用創出にも最適。技術習得すれば世界で通用

2018-05-06 03:59:06
農業と食料の専門家/浅川芳裕 @yoshiasakawa

ハイブリッド米の種子は中国だけでなく、フィリピンでもタイでもカンボジア・・・でも作っている。1993年にアジア途上国向け農家用に同採種マニュアルが公開されたが、日本語では標準的な教科書さえまだない。日本で学べるとしたら水稲生産技術研究所の契約採種ぐらいか(できた米の販売は豊田通商)。

2018-05-06 04:06:21