「広げた風呂敷が畳めない」漫画の話~例えば浦沢直樹を中心に/夢枕獏は「そもそも畳みは不要」論!
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ご好評いただいてる「風呂敷を畳めない漫画」まとめtogetter.com/li/1227256 ですが、ここで強力な弁護人登場!夢枕獏さんです。最初からこれ入れたかったんだけど、時間の都合で挿入できなかった。 大帝の剣「妖魔復活編」あとがきからです。トンデモナイこと言ってる… d.hatena.ne.jp/gryphon/200602…
2018-05-14 20:57:27大帝の剣「妖魔復活編」あとがき
おれは怖くなった。
いくらでも広がっていきそうになる風呂敷を、なんと、このおれは、押さえながら書いているのであった。(略)ようするに、思いつきの垂れ流しになってしまうのではないか。
【註:そうしたら、ある編集者が】
「かまうことはありません。大風呂敷、結構ではありませんか。いくらでもがんがん広げてしまえばいいではありませんか」
どん。
「しかし、そうなるとプロとして結末の責任をどうとってゆけばいいのか、非常にむずかしくなってしまうのではありませんか」
(略)
「これこれという作品をごらんなさい。だれそれさんのあれはどうですか。それに、あの作品があるではありませんか。それらはみな、どれも、伝奇小説としては傑作と呼ばれているものです。しかし、どの作品も例外なく結末が書かれていないのです」
いや、おれの拙い要約では、弁護人陳述の迫力が伝わらない! もういちどtogetter.com/li/1227256に関連して、「大帝の剣」妖魔復活編あとがきのアレを、それする!!どやっ!! pic.twitter.com/TQJcblMFk7
2018-05-14 21:20:38弁護人・夢枕獏の陳述 その2 なぜ夢枕獏は、大長編を書くのか。~本人が語る(本の窓2016年2月号) -d.hatena.ne.jp/gryphon/201602…
2018-05-14 21:03:31小学館のPR雑誌「本の話」2016年2月号要約抜粋
・物語は長いほうがいいに決まっている。そういう信念がある。
・どうして、そういう(自分が好きな)物語にはラストがあるのか。本を読んでいて、残りページが少なくなっていくのが悲しくて悲しくてしかたなかった。物語に終わってほしくない。
・永遠に書き続けられて、永遠に終わらない物語・・・これが物語の王道であると思う。
・ぼくが原稿用紙のマス目を下手な文字で埋めていくのは、なにか言いたいことがあってそれを小説で表現しているわけではない。
・ぼくが書きたいのは、物語そのものなのだ。
・まず一番に物語があって、いいたいことやテーマはその後にくっついてくる
半村良氏が、国枝史郎『神州纐纈城』の解説で、完結できないほど面白い物語を書いたのだと断言してましたね。 twitter.com/gryphonjapan/s…
2018-05-20 22:26:12【重要】「弁護人(兼被告)夢枕獏の、風呂敷畳み不要論」を追加しました。実は最初から紹介したかったが、時間の都合で入れられなかったのです togetter.com/li/1227256#c49… 「漫画と「広げた風呂敷が畳めない」という話~たとえば浦沢直樹を中心に。」togetter.com/li/1227256 にコメントしました。
2018-05-14 21:06:25夢枕獏!この野郎!完結まで読みたい派としては(普通全員そうだと思うけど…)聞き捨てならない!夢枕獏読んだこと無いけど! でもココまではっきり言われるとしょうが無いというか…認めざるを得ないという気になる。 あ、そうだアルスラーン戦記のつづきまだ読んでないや。 twitter.com/gryphonjapan/s…
2018-05-20 18:43:12解決編で物語をたたむ瞬間のため、臥薪嘗胆し耐え抜くミステリ作家からすると、不思議というほかない論議がくりひろげられていますな→「広げた風呂敷が畳めない」漫画の話~例えば浦沢直樹を中心に/夢枕獏は「そもそも畳みは不要」論! - Togetter togetter.com/li/1227256 @togetter_jpさんから
2018-05-21 05:26:56@ashibetaku @togetter_jp そうか、「風呂敷畳み不要論」「物語は永遠に続けよ論」は少なくとも推理小説では通用しないのか(笑) twitter.com/ashibetaku/sta…
2018-05-21 07:12:57