大澤真幸とSpencer Brown の関係はトンデモすぎる

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黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

大澤真幸さんのゲーデルの不完全性定理に関する理解が典型的なトンデモであることが話題になっているようです。この事態を「ゲーデルの不完全性定理は難しいので仕方がない」というようなニュアンスで眺めるのは誤りであると私は断言できます。最初からトンデモさんだったと判定することが妥当。続く

2018-05-20 00:36:01
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。なぜならば大澤真幸さんは『行為の代数学―スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』の著者であり、その本の元ネタであるスペンサー=ブラウンさんは有名なトンデモさんだからです。大澤真幸さんは、トンデモさんに騙されて、トンデモ本を書いた人物でもあるわけです。続く

2018-05-20 00:36:01
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。スペンサー=ブラウンさんについては、『サイエンス Scientific American』 1980年4月号 (米国版の同年2月号の翻訳、日経新聞社) の111-116頁に掲載されているマーチン・ガードナーの「数学ゲーム」 (竹内郁雄訳) に愉快なトンデモさんとして登場しています。続く

2018-05-20 00:36:02
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。日経サイエンスに連載されていた「数学ゲーム」のような連載を読んで育ったような人であれば、スペンサー=ブラウンさんはちょっと有名なトンデモさんに過ぎないことを知っていたわけです。大澤真幸さんは不幸なことにその人に騙されてしまっていたわけです。続く

2018-05-20 00:36:02
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。スペンサー=ブラウンさんは『形式の法則』というトンデモ界では有名な本を書いています。『形式の法則』の中身は実質的にブール代数の理論そのものです。実際には少し拡張されていて、フィードバックを許す簡易的なデジタル回路を含んでいるとみなしておいた方がよいでしょう。続く

2018-05-20 00:36:02
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。例えば、入力 x から得られる出力 not x が入力 x としてフィードバックされるという形式の回路を考えれば、発振回路が得られます。入力が0なら出力は1になり、そのとき1が入力になるので出力は0になり、以下1,0,1,0,…が繰り返されるわけです。続く

2018-05-20 00:36:03
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。子供のときにデジタル回路の工作で遊んでみたようなタイプの人であれば、非標準的な記号法によってわかりにくく書かれているスペンサー=ブラウンさんの本の実質的内容はあのなつかしいデジタル回路(もどき)に関する話だと解釈できることをすぐに見抜けるでしょう。続く

2018-05-20 00:36:03
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。以上ような事情があるので、大澤真幸さんは自己言及のパラドックスを「入力の否定を入力にフィードバックすることによって0,1,0,1,…と発振が起こること」だと思っている可能性が結構あります。続く

2018-05-20 00:36:03
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。内容を理解できればつまらないことしか書かれていないスペンサー=ブラウンさんの本は騙され易い人達によって広く読まれ、思想的に深いことが書かれた本として大事に扱われてしまいました。大澤真幸さんはその流れの一部になっているわけです。続く

2018-05-20 00:36:03
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。有名どころでは社会システム理論のルーマンさんはもろに騙されてしまっています。他にもアイソレーション・タンク (感覚遮断)、ドラッグ (LSD, "Vitamin K" (Ketamine))、イルカ、…のカルトの教祖様として有名な John C. Lillyさんもスペンサー=ブラウンさんに騙された人の一人です。続く

2018-05-20 00:36:04
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。以上の話は非常に残念なことに朝日新聞さんなどには全く知られていないようです。 トンデモ系の山師に騙されて『行為の代数学』なんて本まで書いてしまう人物にゲーデル本の書評を任せることはとても恥ずかしいことであることは言うまでもありません。続く

2018-05-20 00:36:04
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

続き。スペンサー=ブラウンさんについては以前まとまったものを書いたことがあります。以下のリンク先を見て下さい。 math.tohoku.ac.jp/~kuroki/SB/

2018-05-20 00:36:04
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

大澤真幸さんによるゲーデル本のトンデモ書評 twitter.com/ookubotact/sta…

2018-05-20 08:41:53
OokuboTact おおくぼ中二病中年 @OokuboTact

佐藤優と松岡正剛の対談本から どちらのも知識だけ物凄い人。 本をたくさん読んでもダメという見本 #ポストモダン

2018-05-19 17:27:29
OokuboTact おおくぼ中二病中年 @OokuboTact

どうしてトンデモ解釈で意気投合できるのか不思議。 知の巨人同士で通じ合える常識があるのか? #松岡正剛 #佐藤優  #ポストモダン

2018-05-19 17:29:57
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

スペンサー=ブラウン氏については dialectrix.com/ideas/spencer-… G. Spencer-Brown, The Laws of Form (LoF) も見ておくといいかも。マーチン・ガードナーさんは「数学ゲーム」での連載でSB氏について面白おかしく取り上げたのですが、クヌースさんは「山師の宣伝はやめた方がよい」と~続く

2018-05-20 09:23:39
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

~言ったらしいです。そしてコンウェイさんはSB氏の著作『形式の法則』を「中身がない」(content free)と評した。『形式の法則』は奇妙な記号法で命題論理を構成しているだけの本です。 このように、マーチン・ガードナー、クヌース、コンウェイのような有名人の名前が出て来ている。

2018-05-20 09:23:45
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

スペンサー=ブラウン氏は「四色問題をコンピューターを使わずに証明できた!」と言ったが、何もできてなかった件を、マーチン・ガードナーさんは連載で面白おかしく取り上げました。 それに対してある種の人達は深遠な思想家のごとくSB氏を祭り上げ続けていたのです!www

2018-05-20 09:23:46
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

誰か、サイエンティフィック・アメリカン誌の「数学ゲーム」の連載で、スペンサー=ブラウン氏がお笑いネタとしてどのように取り上げられていたかを教えてくれなかったのでしょうか?

2018-05-20 09:23:47
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

こんな感じで、スペンサー=ブラウン氏を崇めた人達は、人を見る目に欠けていたせいで、まんまと騙されてしまった人達だということになります。 単に間違っているだけではなく、ダサくて格好悪いのです。 日本では特に大澤真幸氏が見ていて痛い(笑)。

2018-05-20 09:23:48
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

スペンサー=ブラウン『行為の代数学』←奇妙な記号法で命題論理+αのよく知られていることについて書き直しただけの中身のない本 ↓ 大澤真幸『行為の代数学 : スペンサー=ブラウンから社会システム論へ』←タイトルに有名なトンデモさんの名前が登場する本www という流れを知っているだけで~続く

2018-05-20 09:53:53
黒木玄 Gen Kuroki @genkuroki

~かなり楽しめます。 多くの名のある人達が、SB氏が単なるトンデモさんであることを見抜けなかったせいで、トンチンカンなコメントを残してしまっている。 次のリンク先も面白いです。 skinerrian.hatenablog.com/entry/20110819 2011-08-19 大澤真幸について

2018-05-20 09:53:55