収容所のプルースト ジョゼフ・チャプスキ

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GMBO2008 @GMBO2008

以下に読まれる文章が正確さを欠き、主観的であるとすれば、それは収容所に図書室がなく、自分のテーマに見合った本が手元に一冊もなく、最後にフランス語の本を読んだのが1939年9月だったということに、いくらかは起因する。 「収容所のプルースト」 ジョゼフ・チャプスキ

2018-05-12 22:57:40
GMBO2008 @GMBO2008

わたしが正確に描こうとしたのは、プルーストの作品に関する記憶でしかない。 「収容所のプルースト」 ジョゼフ・チャプスキ

2018-05-12 22:57:54
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だから、これは言葉の本当の意味では文学批評ではなく、わたしが多くを負っていた作品の思い出、わたしが二度と生きて読み直すことができるかもわからなかった作品についての思い出を提示したものである。 「収容所のプルースト」 ジョゼフ・チャプスキ

2018-05-12 22:57:56
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今日のGoogleトップにあるタマラ・ド・レンピッカの説明を見てると 「当時のポーランド人の社交界の女性の間では女性経験の豊富な美男子を獲らえて結婚することが優れた女の証、亭主は価値ある女である自分を美しい芸術作品として引き立たせるためのただの「額縁」、浮気は女のウサ晴らし、」(続く)

2018-05-16 16:13:04
GMBO2008 @GMBO2008

「などという女性主導の自由奔放な文化があったことから」 なんて説明が出てくる100年前のポーランド

2018-05-16 16:13:04
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レンピッカは1896年生まれ(異説あり) ということは、チャプスキとほぼ同年代のポーランド人 ポーランドという"国"も紐解いていくと色々ありそう

2018-05-17 12:32:42
GMBO2008 @GMBO2008

テクストはテクストとして読むべし、という方なんだけと、それでも「収容所のプルースト」は書かれた環境、語られた状況、語った人物がテクストになっていると言わざるをえない

2018-05-18 23:41:18
GMBO2008 @GMBO2008

祖母はスワンに、版画になった作品はないかとたずね、それもできれば古い版画で、ただの版画という以上に興味のあるもの、 「スワン家の方へ Ⅰ」 マルセル・プルースト

2018-05-21 22:55:31
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たとえば今日ではもう見られない状態の傑作を再現したような作品(損傷を受ける前のレオナルド作『最後の晩餐』をモルゲンが版画にしたようなもの)を好んだ。 「スワン家の方へ Ⅰ」 マルセル・プルースト

2018-05-21 22:55:33
GMBO2008 @GMBO2008

贈り物のやり方にかんするこういう理解の仕方が、かならずしも常にすばらしい結果ばかりを生むものではなかったことは、言っておかねばならない。 「スワン家の方へ Ⅰ」 マルセル・プルースト

2018-05-21 22:55:34
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潟を背景にしたらしいティツィアーノのデッサンにもとづいてわたしが思い描いたヴェネツィアは、明らかに、ただの写真が与えてくれる観念よりも不正確だった。 「スワン家の方へ Ⅰ」 マルセル・プルースト

2018-05-21 22:55:34
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(旅の夢想に関して) 美術書にもまさってその熱狂をかきたてたのはガイドブックであり、ガイドブック以上に汽車の時刻表だった。 「スワン家の方へ Ⅱ」 マルセル・プルースト

2018-05-21 22:55:35
GMBO2008 @GMBO2008

「収容所のプルースト」 後注39より

2018-05-21 22:55:36
GMBO2008 @GMBO2008

プルーストって日本でいうなら源氏物語だと思ったらいいんだろうか

2018-05-22 23:39:23
GMBO2008 @GMBO2008

明日は死ぬ身かもしれないのに、なぜ文学作品を思い出し、伝えることが、それほど重要なのか。それは文学が「私たちがここにいるわけを教えられる」からにほかならない。といっても、合理的な説明を与えるということではない。 「プルースト、わが救いー訳者解説にかえて」 岩津航

2018-05-24 00:22:59
GMBO2008 @GMBO2008

ただ、過去にも同じような状況があり、その状況を把握する精神があり、それが言葉として残されていることを確認するだけで、わたしたちは「いま・ここ」しかない人生から、少しはみ出すことができるのだ。 「プルースト、わが救いー訳者解説にかえて」 岩津航

2018-05-24 00:23:00
GMBO2008 @GMBO2008

人生が壁をめぐらせるところに、知性は出口を穿つ。なぜなら、受け入れられなかった恋を癒やす薬はなくても、苦しみを確認すればそこから脱出できるからだ-ーたとえそれが苦しみに含まれている結果を引き出すだけにすぎないとしてもーー 「見出された時Ⅰ」 マルセル・プルースト

2018-05-24 00:31:10