アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-2話脚本:自分で作った道を行け

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、F-エフ-2話脚本。 前回はF-エフ-1話脚本。 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2x そして、「前へ進む」と決めたキャラが「男の顔」に豹変するのも、高屋敷氏の得意とするところ。 家なき子演出、カイジ・DAYS脚本と比較。 「前だ、もっと前に行くんだ」(アニオリ)と、「勝負の大海へ漕ぎ出す」決意を決めるカイジは、ここの軍馬の魂を継いでいると言える。 pic.twitter.com/C7i2pcfSsw

2018-05-27 15:06:02
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高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ1 「自分という存在を知らしめる」軍馬の荒ぶる魂を描くことで、高屋敷氏のテーマであるところの、「自分とは何か」「どういう自分になるかは、自分で決めろ」が如実に表れている。これを直球で投げるために、あらゆる要素を積み上げている手腕は、見事という他ない。

2018-05-27 15:07:59
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高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ2 めぞん一刻(最終シリーズ構成・脚本)でも大変だったと思うが、本作も、放送できない、原作の性的描写を削らねばならない。 その代替案が、ことごとく素晴らしくはまっている。特にラストの、上京シーンの追加は脱帽。 ユキに加え、タモツも見送る展開も良い。 pic.twitter.com/HY3Ct7P4zO

2018-05-27 15:09:18
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高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ3 原作では倫理を破壊(隣室で性交)し、アニメでは家を破壊(トラクターで突入)することで、軍馬は、自分を孤独に追い込むものを破壊する。 自分の存在が抹消されるということは、ある意味、死よりも恐ろしい事である。軍馬は、本能的にそれを察知し、抗ったと言える。

2018-05-27 15:10:38
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ4 そして、前述の通り、家なき子から来ている、「前へ進め」というテーマ。 1話に続き、2話でも強烈に出している。 ユキへの想いを断ち切り、前を向く軍馬は、まさに家なき子で出てきた格言「男はいつか1人で生きていくもの」を地で行っている(まだまだ、色々やらかすが)。 pic.twitter.com/GyC94OT9VJ

2018-05-27 15:12:45
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まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ5 あと、ちょっとした追加や削除なのに、原作と大きく異なってきたり、高屋敷氏の出したいテーマが強烈に出たりしている点も驚異的。 これは、何回か書いているが、原作通りなのにアニメスタッフの個性やテーマが滲み出る、じゃりン子チエの脚本経験が生きていると思う。

2018-05-27 15:13:38
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ6 原作の、性的な人間関係を、わずかな台詞の削除・追加だけで、あっという間に純愛関係に変えてしまった手腕も、恐ろしいものがある。賛否はどうあれ、あまりの手腕の見事さに敬服する。 めぞん一刻の最終シリーズ構成・脚本の経験が、多いに生きていると考えられる。

2018-05-27 15:15:39
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ7 また、アニメのオリジナル展開として、今回、一瞬だけ聖(後に軍馬のライバルとなるレーサー)を登場させたことが、軍馬の「レーサーになる」という夢を後押しする結果となっている。これも、少しの改変で絶大な効果をもたらしている。

2018-05-27 15:17:30
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-2まとめ8 とにかく本作は、高屋敷氏の「脚本家」としての手腕が爆発していることに、驚かされっぱなし。 それでいて、豊富な演出経験も存分に生かされている。 本作は、高屋敷氏の色々な作品を追って来てよかったと、つくづく思える作品で、益々目が放せない。

2018-05-27 15:18:48