サイバーパンク短編　『シェイドウォーカーズ(個人の感想です)』　書く時の備忘メモ

アロハ天狗 @Aloha_Tengu

ラスボス戦の最後、カーチェイス爆発横転の末にラスボスがスローモーションでこっちに歩いてくるのは由緒正しいCall of Dutyメソッド。

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最後には「偶然」ラスボスが事故るのは最初からアイデアであったが ・主人公がたまたま手をかざしたらラスボスが事故って『やつは・・・"科学"と"魔術"両方の使い手・・・・"ダブルバインダー"・・・・！』と"覚醒"する ・パートナーの女の呪力 で悩んだが後者を採用

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これは、『あまりにも都合がいいタイミングで事故る』のでここまでニヤニヤ読んでた読者も「ひょっとして能力では・・？ガチでは・・・？」と疑心暗鬼にさせる効果もあって気に入っている。偶然のことを的中するまでやる。これが疑似科学のノウハウです。

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本作は要するに４０分OVAなので、最後には主人公が"覚醒"する必要があるが、そこは逆に走馬灯代わりに「世界の真実に一瞬アクセスする」として、答え合わせも含めて処理。

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ラスボスへのトドメは二挺拳銃で撃ちまくることにしたので、逆算で銃撃戦シーンに「こんな場で二挺拳銃するほど馬鹿じゃない」と伏線代わりのセリフを挿入。

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最後、残った雑魚を相棒黒人が撃ち殺すのは清く正しいダイ・ハード

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ここまで書いて、ラストの締め方を全く考えていないことに絶望しながら、とりあえず勢いでエピローグを書き始める。話として、「悪党をぶち殺して小銭を稼ごうとした主人公」が「悪党をぶち殺して小銭を稼いだ」だと話として締りがないので、主人公には何か別のものを獲得させる必要がある。

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というところで、「アッせっかくアカシアをカワイイ造形にしたんだし、ラブコメでいいじゃん」と気づき、アカシア関連のシーンを全部書き直し

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具体的には ・オープニングシーンでの相棒は全然別人だったのをアカシアに変更 ・もとから付き合いが長く、主人公も満更でもないシーン追加 ・黒人相棒と仲良いアカシアに嫉妬するシーンを挿入 ・ラスト、アカシアのハグとかを追加

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これで、ラストへの根回しだけでなく、主人公が『銃撃戦は出来るのに、恋愛絡みは「ヒュー、お前ら付き合っちゃえよ」で満足してるだけのクソ雑魚童貞』としても色が付いた気がするし、その主人公が最後一歩踏み出すので、成長要素もあり。

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最後のラブコメ、取って付けた割には後味良くて気に入ってるんですけどどうですかね・・・？（ビクビク

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名前は最後まで仮置き。 主人公は最後の最後まで「ユンファ」だったけどあんまりにもあんまりだろうということで、挽歌１での役名のマークに変更。 アカシアは神秘的とカワイイを両立させる感じで適当に。（模範的工作員同士の「The video game with no name」から

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トラヴィスはドライバーなので当然「タクシードライバー」から。 ラスボスは元々クトゥルフなのでアブー・アル＝アジーフとかにしてたけど、キャラと噛み合ってないので日本人に。名前は奥崎謙三と森恒夫から。

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で、ここまで書いた後に一通り読み返しながら描写の加除とかを適当にって感じですね。投稿してから１０箇所くらい誤字直した。

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というところです。上手くいっていたところも、失敗しているところもあると思いますが、自分で何を意識して書いたかはメモっておいた方が良い気がしたので。 「アクションシーンがちゃんと脳内で再生できる」とか「世界観や単語もスーッと入ってくる」って言ってもらえたのはとても嬉しかったです。

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（おわりです）　長い