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2018年5月31日

電気が止まった世界の思い出

1999-2000年にユーゴスラビアにいた頃のことをつらつらと。 とりとめがないセルフまとめです
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さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

登山の遭難でのGPS万能説やら、震災以降何度か出てきた「電気程度なくてもどうにかなる」について、もやもやっと思うところがあり、 電気がなくなった世界で生活した時のことを書いてみます。 ユーゴスラビアで戦争をやっていた頃の話です。

2018-05-31 17:50:59
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

これから書いていくのは「電気がなくなった世界」の話です。 つまり、本来電気が通っているはずの町で電気がなくなった場合です。 最初から「電気がない世界」とは全く違います。 電気がなくなった原因は戦争です。 発電所が無事でも、送電ラインが被災することで、電気の供給が不安定になります。

2018-05-31 17:54:38
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

似たような状況を震災で経験された方も多いと思います。 違うポイントは、電気だけが通っていない状態になることです。 つまり、街の建物や上下水道が大体機能した状態のまま、停電がずっと続くような感じです。 実際には電気は「突然」止まり、「突然」再供給されていました。

2018-05-31 17:56:49
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

2000年当時のユーゴスラビア(ていうかコソボ)で電気がもたらすものは、熱と光でした。 ガスはユーゴスラビア本土(現在のセルビア)都市部では供給されていましたが、当時のコソボではお湯の供給も電気の供給と連動していました。 つまり、シャワーを浴びている最中にいきなりお湯が水になります。

2018-05-31 18:00:19
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

電気は供給されている時間の方がされていない時間よりずっと短くて、たまにつく電気は貴重品でした。 「家の中が明るい」という、今の日本では当たり前の光景は贅沢な状況。 ってか、そもそも灯火の質が悪くて日本でのマシな裸電球レベルでした。 でも、明かりがついている時間はとても贅沢。

2018-05-31 18:02:43
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

明かりがついている=熱がある、でもあるので、ここぞとばかりに給電したり、電化製品を動かしたり、お湯を使ったりします。冬が近づいている田舎町だと、お湯が出る時間はとても貴重です。 あれ?これ祖父が言ってた昭和40年頃の東北山中のスキーリゾートの話に近いかも。

2018-05-31 18:04:24
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

お湯が使えること以上に重要なのが、「足元が明るい」こと。 電気がある=明かりがつく=家の明かりが灯る=街灯も灯る、なので、街中を歩くときに光源が不要になります。 そーいや懐中電灯どうしたんだろう、って思ったんですがそもそも貴重品でした。

2018-05-31 18:06:02
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

懐中電灯、というか正確には貴重品は電池です。 電力の供給が不安定で使えるタイミングがごくごく限られており、そもそもど田舎地区なので充電池なんてものはドラえもんの道具のようなものになります。 ってか当時そもそも単三の充電池って日本でも満足になかったような。 とりあえず、電池が貴重品。

2018-05-31 18:08:12
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

そういう世界だとまともに強力なライトも貴重品で(なんせ石畳の上を馬車が現役で走って農民の物資運んでる世界です)、パソコンは文字通りの魔法の箱でした。 とりあえず灯りが取れるライト、ってだけでも、一家にせいぜい二つとかだったと思います。じゃあ光源どうするかっていうと、

2018-05-31 18:10:59
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

灯りが消えた瞬間にロウソクをボスボス灯していきます。8畳だったら3箇所も灯せば結構明るくなる。レストランもバーもそういう明かりでしのぐ。電気なんていつ来るかわからないから、基本スタイルがロウソク。

2018-05-31 18:12:14
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

鉄路は当時はまだ機能してなくて(あったんだけど行く先が全部戦争相手国だから動かす意味がない)、街の間を移動する手段は車かバス。ああうん、馬車あるし頑張れば走ってもいけるけどね。とりあえず、基本的に日中しか動けない。

2018-05-31 18:13:37
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

夜になると、まず街が真っ暗になります。たまに明るくなるけど、基本真っ暗。 先に書いたように灯りは貴重品。今思い返すと車も基本は動いてなかった。なんでかなって思うと、「危ないから」に尽きる。 そう、真っ暗だろうと人の営みは変わらないのである!! 見えないのに。

2018-05-31 18:14:54
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

どのくらい見えないのか? 俺、街を歩いていていきなりマンホール落ちました。 一瞬で地面が目の前なんだもん、びっくりだよ。すとん、って感じ。 うまく落ちたみたいで、変なところだったらヤバかったのかも。 現地人の若者二人が大慌てで駆けつけてきて引き上げてくれた。

2018-05-31 18:16:11
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

つーことで、ほぼ真っ暗な中で人がモショモショ動いてるわけです。 飲みに出るし友達の家にも行く。車ないしチャリも危ないから基本徒歩。 20分とか30分とか、真っ暗な中を行く。場合によっては少ない灯りを持って。 それでも2-3人でひとつとかだけど。

2018-05-31 18:17:46
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

で、出歩いた先のバーとか友達の家とかはフツーに人が集まってて、やっぱりロウソク灯してる。ちょっと金があって目端が効いた人のところだと外にジェネレーター(発電機。ホームセンターとかで売ってるごついやつの更に無骨なやつ)があって、ブンブンいってる。

2018-05-31 18:26:02
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

ジェネレーターあるところだと電気切れる心配がないから一安心なんだけど、そういう家は限られた金持ちとか人出の多いところに限られてて、一般の民家だとまず無理。ってか外に場所食うし、下手すると盗まれるんじゃないかなアレ。

2018-05-31 18:27:13
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

っと、ガスに関しては記憶違いかも。 俺いた場所がレストランなんだけど、店の人らが使ってたコンロ、いっちいちボンベなんか使ってたっけかな。ガス供給はあったかもしれない。ただ、俺いた場所は結構裕福なところなので、一般家庭だとガスコンロあったっけか?って話になる。

2018-05-31 18:32:44
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

晩冬なのに毎朝たらい使って水で洗濯をしていたから、お湯は貴重品ではあったはずなんだよな。。。 あと、家でパンを焼く、はどこの家でも割とやれてたはず。 ばかでかいまな板みたいなのがあって、そこで切り分けて食べさせてもらった覚えがある。

2018-05-31 18:35:58
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

とりあえず 火なら割と簡単に手に入る でも、火を安全に運ぶ手段は非常に限定される 電気の光はもっと少ない という状況。

2018-05-31 18:37:30
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

で、電気はまず光の確保に使われます。 熱の確保については火を集中的に使って対応、という形になります。 その結果何が起きるか? 書いて来てナンですが、実はあまり変化していない。

2018-05-31 18:39:39
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

まず、温かいものは食べられます。火を使えばいいから。 ロウソクやら光源のところに集まってみんなで食べればいい。 行水も可能。電気がきてるときにシャワーを浴びるか、日中に体を洗うか。 外出も普通に行います。真っ暗闇でも突撃すればいい!!! 出歩いて飲み歩く。

2018-05-31 18:41:35
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

一方、俺は直撃を受けました。 当時はスマホなんてなかったけど、黎明期のVAIO(ソニーのノートパソコン)があり、スマホみたいな使い方をして持ち歩いてました。 つまり、カメラとアルバムを兼ねているのがVAIO。 ライブカメラのはしりがついてたから、起動すれば鬼神の如き力を発揮するのだけれど。

2018-05-31 18:44:09
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

(馬車とロウソクの世界の住人が画面にリアルタイムで映る自分の顔を見ると、仰天して顔芸をやってくれます。)

2018-05-31 18:45:12
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

無電の世界、パソコンは直撃を受けます。 (デジカメは当時まだまともにちっこいのがありませんでした) 電気が来る時間があまりにも短くて、フルで充電しても30%回復するかどうか、という世界。満足に完充電したことはほとんどなかったです。

2018-05-31 18:46:59
さわK@神浜探検隊 @chiqfudoki

今の私たちの世界の感覚で行くと、スマホの充電が常時40%を切っている状態で生活しなければいけないようなものです。 そういう中で俺が願っていたことは、スマホを使って写真を撮ることだったり、スマホにある情報を他人と共有することだったり。

2018-05-31 18:49:45
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コメント

しょうちゃん @show__chan 2018年5月31日
GPS万能論って、よくわかってない人が安全神話という単語を使うと同じ類の話だな。 そもそも登山でGPSを使用するのが少ないというのが問題な話で、使うためにはそれなりの知識と準備が必要でその啓蒙が必要というのが昨今の話題なんだけど。 もしかして、登山で迷ったら、Google mapsを使えば大丈夫レベルの話だと思っているのかな?
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ゃゃʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ @fukuchi0606 2018年6月1日
震災時の計画停電で、電気のみ止まるってのを経験したけど、あれは2時間程度だからなー。 その間は何もできなくて(短時間だから電気がつくまで待つと言うのもあるけども)、やっぱり電気がついた時はちょっとうれしかった。 子供の時は、台風で停電とかあったんだけど。
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ししのとう @saga_1199 2018年6月1日
床上浸水で3日トイレなし風呂なし電気なしは辛かった。そっから泥をかき出し1ヶ月畳なし布団なし。一番イヤなのは隣の県や東京は何も変わらない生活してるんだよね。誰も興味ない。あの孤独感は嫌い
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キャンプ中毒のドライさん(Drydog(乾)) @drydog_jp 2018年6月3日
キャンプ場に行くと大体こうなるな。 それよりも気になるのは、流通のほうだったりする。 キャンプ場での長期生活でも、物資(燃料、食材)ないと積むし
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ハドロン @hadoron1203 2018年6月3日
現代はどこも水道は加圧式の動力水道だし、ガス湯沸かし器やガスコンロも電子制御だから電源が落ちると使えない。電源失ったらインフラは全滅と言っていい。使えるとしたらカセットコンロとかキャンプ用品くらい。けど、それで生活続けていけるかというと、ムリだよね。せいぜい数日程度。
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君津区 @Dr_KIMMiK 2018年6月3日
そも高温多湿で土地も少ない日本で美味しいものが食べられるのは、物流だけでなく冷蔵庫冷凍庫という保存する装置があるからで、電気がないということはそれも使えない。つまり食い物がダメになってしまうのです。特に今はそういうので保存する前提で作られてるものが多いから、1日停電なんてしたら致命傷になる
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やし○ @kkr8612 2018年6月4日
まず山の中が基本的に圏外ってことが分かってない(「通じるところもあるかも」レベル)のと、登山中にスマホの電源入れてGPSロガー使うことがどんだけバッテリー食うかも分かってないんじゃない?って話よね
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nekosencho @Neko_Sencho 2018年6月4日
山でのGPS万能説なんか誰も唱えてないだろう。 地図やコンパス(方位磁石)と同じく、山に行くなら持っていくべき基本装備だってだけの話だ。 電池が切れたら? 予備バッテリーを多めに持っていけばいい。 地図やコンパスだって、落としたり水没させたりで機能を喪失することは普通にある。 だからといって地図万能説だとかってケチつける人はいないよね
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nekosencho @Neko_Sencho 2018年6月4日
ちなみにスマートホンを山でGPS用に使う場合、機内モード(電波飛ばさない)にしておくと消費電力少なくてすむぞ。 もちろんその状態ではネットから地図データを持ってこられないので、オフラインで使える地図ソフトを使うこと(機内モードで使用できることを確認しておこう)
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nekosencho @Neko_Sencho 2018年6月4日
もちろんおすすめは、GPS専用機をスマートホンとは別に持ち歩くことだけどな。 どちらかを落としたりした場合の予備機にもなるし、スマートホンの電源を、「通信」のためにとっておくことができるのは強い。
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Flying Zebra @f_zebra 2018年6月4日
アフリカ某国の片田舎に住んでた時、停電は多かったけど電気が供給されている時間の方がずっと長かったし、ほとんどの停電はせいぜい数時間で復旧した。で、何が困るかというと停電すると1時間後くらいに水道が出なくなること。ポンプが動かないからね。なので停電して最初にすることは水の確保だった。
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Flying Zebra @f_zebra 2018年6月4日
火を使う調理は炭火だったし、オーブンが使えないくらいで電気の用途はほぼ照明だけだった(温水はそもそもなかった。まあ熱帯だし)から、明かりがないだけなら本文にもある通り日常生活はそれなりに送れる。でも水が止まると本当に困る。飲料水が優先なので、水洗トイレが使えなくなるのが辛かった。
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