- Uroak_Miku
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「風邪を引いています」を英語でいってみようとクイズを出すと「I have a cold.」でないとダメだ派と「I have cold.」ってネイティヴは普通に使っているよ派の二つに分かれる。検索しても論争や解説がいっぱい出てくるから、正誤が国語審議会とかで定められているわけではなさそうです。
2018-06-14 08:34:54これね、私なりに謎解きするに、「目下風邪なんだよね、しばらくはダウンだわ」のニュアンスがあるのが「I have a cold.」で、「風邪でダウンしている、先行き不明」のニュアンスが濃いのが「I have cold.」だったりします。
2018-06-14 08:36:44「a」には「ころんと転がる」のニュアンスがあるからです。災いがころんと転がり込んできた(しかしいずれはまた、ころんと転がり去っていくだろう)という感覚。
2018-06-14 08:38:10「I have cold.」には「a」がないから、「ころん」ではなく、風邪でダウンしてますという「状態」のニュアンス。ここでは時が移るイメージは薄い。
2018-06-14 08:39:16「a」には「移ろいゆく時」のニュアンスが、「the」には「時の流れに棹さして一か所に留まる」のニュアンスが、そして「I have cold.」のように無冠詞で、複数形というわけもない場合は「定常的状態」のニュアンスに。
2018-06-14 08:42:00「私は花粉症です」が「I have hay fever.」でないといけない理由がここにある。もし「I have a hay fever.」なんて口走ると「花粉症だけどじき治ってしまうだろう」と楽観的にすぎるセリフになってしまうから。ほら花粉症は治るものではなく、季節が過ぎてスギ花粉が減ることでとりあえず治まるの。
2018-06-14 08:45:09ああそれから「I have a hay fever.」だと「ころんとまた転がっていく」イメージだから「花粉症ってひとにうつるねん」と相手の耳には聞こえてしまって退かれる可能性がある。(実際そういうリアクションをされたという実話があったりする)
2018-06-14 08:46:53冠詞の使い分けを論じた本や論文はいろいろあるのですが、どれもピンとこなくて、それで自分なりに使い分けのメカニズムを自己分析していくにつれて、このイメージにたどり着きました。 twitter.com/sheep1830/stat…
2018-06-14 08:50:24「時のうつろい」という視点から冠詞の用法を分析したものは、過去にどのくらいあるのだろう? もし存在するようなら、目を通してみたい。しかし少なくとも私は教わったことも読んだこともない。
2018-06-14 08:53:59「風邪かなあ」「花粉症じゃない?あたしはそうなんだけど」 ここで右の女の子は「Maybe I have a cold.」(ひょっとして風邪をひいているのかな私)と「a」を使っていますね。いずれは治るにせよ今は風邪の状態のようだ、と述べているのです。 pic.twitter.com/Cy4Jj0TL9T
2018-06-14 09:06:43「そうや、私は花粉症なんや!」 「That's it! I have hay fever.」(それだ、私は花粉症にかかっているんだ)では「a」が使われていないのがわかりますか。花粉症は治るものではなく、せいぜい治まるものでしかない、つまり「恒常的状態」だから「a」ではなじまないのです。 pic.twitter.com/5DQYjEbOcp
2018-06-14 09:09:20