公文式では英語が話せない本当の理由

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uroak_miku @Uroak_Miku

なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?(祥伝社新書) おおたとしまさ amazon.co.jp/dp/4396114958/ すべてを計算問題に還元してしまう潔さというかマッチョ主義。同じ手は外国語学習には効かない。事実英文の読解に特化されてますね公文式英語。

2018-12-03 05:30:01
uroak_miku @Uroak_Miku

This is a pen.」の次に「This is your pen.」をデビューさせるのは、公文メソッド的発想においてはごく合理的なのだけど、この二つ実はとんでもない段差で仕切られている。「ここにペンがあります」と「このペンは受け取れない」なんですね両者のニュアンスは。だから公文式で語学は片肺飛行になる pic.twitter.com/ooYPs2aPLd

2018-12-03 05:36:13
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uroak_miku @Uroak_Miku

日本語に比べて英語は「私の」⇔「あなたの」の対比ニュアンスがきついんですよ。だから「This is your pen.」(これはあなたのペンです)と発声すると、裏に「This is not my pen.」(これは私のペンではないです)のニュアンスが生じ、つまり「これは受け取れません」と述べていることになるのです。

2018-12-03 05:43:23
uroak_miku @Uroak_Miku

「This is a pen.」➾「This is your pen.」のあいだには「your」しか段差がないので見た目はラクに上がれそうなのだけど、このようにとんだ落とし穴があるわけです。

2018-12-03 05:46:56
uroak_miku @Uroak_Miku

といって「your ⇔ my」のペアについて踏み込んでニュアンス解説を試みると、生徒さんが「えーっ?そんなに難しいの!」と驚き、引いてしまう恐れがあるし。 無重力空間にいきなり放り出されてパニックになるようなものかな。 pic.twitter.com/Ueu2zFEcsn

2018-12-03 05:52:14
uroak_miku @Uroak_Miku

「私は花粉症やねん」は「I have hay fever.」でないといけない、もし「I have a hay fever.」と発声すると「花粉症うつされたねん」と聞こえてしまって、まわりが引いてしまう。「うつさないでくれよーマスクぐらいしてよね」とね。 「a」のあるなしで、こんなに変わってしまう。 pic.twitter.com/y4TcLeGKa8

2018-12-03 05:58:28
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uroak_miku @Uroak_Miku

日本の学校英語教育が、どうしても長文読解に舵を切りたがる理由はこのあたりにありそう。地球温暖化とか人権運動家の生涯とかの、どこかで目にしたり耳にしたりしたことがあるトピック、それもいかにも高尚なトピックのほうが、「a」だの「your」だのの細かな事柄に足を取られないから。 pic.twitter.com/vSnj4gMiEf

2018-12-03 06:05:20
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uroak_miku @Uroak_Miku

そして高校では読解に特化された英語教育が続いていって、大学入試を経験し、さらに上を目指すものはTOEICに挑んで何点とったとった俺はエーゴできるぞあたしの未来は明るいぞと胸を張る…のだけど「先生あなたのペンですよ」を英語でいうてみいといわれると顔色が変わる

2018-12-03 06:08:56
uroak_miku @Uroak_Miku

正解は(もう何度も紹介したように)「Ms. Baker, this is yours?」(ベーカー先生、これはあなたのでは?)。 こんなに簡単なのに、こんなに難しい。

2018-12-03 06:11:26