魔術による死亡事例が多い環境って所謂未開地域なのだが、マウスの場合は飼いならされたヤツより野生種の方が絶望死しやすいらしく、不安定な状況下で生活している人々の方が、絶望死が発生しやすいみたいだ。知識がどうというより、環境が影響しているというのは、なかなか興味深いよな。
2018-06-20 15:12:41なので、未開地域だとか戦場だとか病院じゃなくても、都市でも不安定な状況下で生活していると、そういう事は起こり得るという。都市でもそういう死人は割といるらしく(所謂ショック死)、致死量以下の毒とか怪我で死んじゃう人も珍しくないらしい。
2018-06-20 15:17:14この本、魔女事件は実はこのタイミングではまだ引き返せた可能性があるが、結局はそうならなかったというターニングポイントを幾つも指摘していて興味深いんだけど、最終的に何故セイレムでこういう事が起こったか、何か特殊だったのかという点に関して、
2018-06-20 17:10:03その当時、マサチューセッツ植民地の独立が危機に瀕していた事を指摘している。イギリスのごたごたが波及してマサチューセッツでも革命が発生していたり、独立を認める特許状が撤廃されて、新条件で揉めていたり。更に辺境地方ではフランス人やインディアンとも紛争が頻発していた。
2018-06-20 17:10:038年間の無免許状態を経て、独立存続の為の交渉の末に新しい特許状が到着したのが1692年。まさにセイレム魔女事件の最初にきっかけが起こった年だったという。魔女狩りパニックで、司法はパンク状態になり、財政にも大ダメージという。古い法律も一新というタイミングで最悪の事件が起きたという訳だ。
2018-06-20 17:10:04平時であればそうはならなかった筈の事が、全体的に余裕が無かった事で、収まりがつかなくなり、最悪の方向に転がって行った。こういう事って、まぁ割とある話な訳だが、後から部分的に切り取ると何でその程度の事が、そこまで酷い事に?と、不思議な事件に見えるんだよな。
2018-06-20 17:16:08司法も、疑心暗鬼に陥った市民による通報&通報で、監獄が完全にパンクしてたらしいから、次第に判断が怪しくなっていったし、ただでさえ劣悪な環境の監獄に放り込まれた無実の人達も、当たり前の様に判断能力が怪しくなっていったという悪循環。こうなるとパニックしかない。
2018-06-20 17:22:11