【龍田】関東大震災でその高速を活かし呉から災害援助物資を満載して東京に急行した巡洋艦【天龍】

清新明朗な加賀内閣 @hirataitaisho

またちょっと疑問記述を見つけてしまった。 Wikipediaの「由良」なんだけどさ、関東大震災で「由良は品川方面に配置され、霧島、比叡、北上、名取、木曾、夕張等と救援活動を行った」ってあるんだが…… pic.twitter.com/UVAoBafurk

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由良はこの年、名取・鬼怒・長良・由良で第二艦隊第五戦隊に所属してんのね。でもって関東大震災での第五戦隊は、第一水雷戦隊とともに最初は広島湾で通常訓練するように言われていた部隊なんだわ。 pic.twitter.com/Ui0BCRUL6X

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Wikipediaでは出典としてアジ歴の「震災救護日報（６）」（C08050980900）が出されてるんだけど、これよく見ると9月25日に書かれた日報なのよ。 「震災救護日報（６）」なので（１）～（５）があるんだけど、由良が登場するのは（５）の最後の方のページが最初。 pic.twitter.com/9D27tIcnLt

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震災救護日報（５）の44ページ（C08050980800）、由良・名取が品川、鬼怒・長良が横浜へ、それぞれ大阪方面からの物資を持ってくる、というのが「震災救護日報」では初出になるわね。 pic.twitter.com/DytzlYXCiP

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一方で、9月17日発令の連合艦隊命令特第十八号では、艦艇による救援活動は順次縮小、元の任務に戻っていくよう指示が出されてるんだわ。 pic.twitter.com/z16cahSIJ8

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震災救護日報（６）でも、9月22日以降、救援活動は海軍から救護委員会へ業務を移管していく、という記載がある。 pic.twitter.com/JquG7zkfT5

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Wikipediaで出典とともに挙げられている霧島、比叡、北上、木曾、夕張だけど、霧島・比叡は金剛とかといっしょに、長門の第二陣として物資を運んできた艦で初期の活動から品川に居る。北上は二水戦旗艦で、同様に初期から。木曾と夕張は横須賀鎮守府の所属艦でこれも初期から行動していた。 pic.twitter.com/1cImtiu6dJ

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なのでWikipedia「由良」の今の書き方だと、連合艦隊が被災地に急行して、由良は霧島・比叡・北上・名取・木曾・夕張とともに（初期から）品川で救援活動していたように読めるけど、震災救護日報（６）で品川にいる艦はそれぞれ別々の理由でそこにいた訳で、少し正確性に欠けると言わざるを得ない。 pic.twitter.com/3wxaNAzzBS

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関東大震災時の海軍って、長門のことが一番クローズアップされて、他の艦も長門みたいに頑張りました的に漠然と思われてる風があるけど、せっかくアジ歴に連合艦隊の報告書とか震災救護日報とかあるんやし、いっぺんちゃんと整理してみてもいいんじゃねぇの？