「PAM」という薬について

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アトロピン

アトロピン(英語: Atropine)は、ヒヨスチアミンのラセミ体であり、化学式 C17H23NO3、分子量 289.37 のアルカロイド。主にナス科の植物に含まれる。CAS登録番号は 51-55-8。トロパン骨格を有し、オルニチンより生合成される。
アトロピンは、抗コリン作用を有する薬物である。具体的には、ムスカリン性アセチルコリン受容体を競合的に阻害することにより、副交感神経の作用を抑制し、胃腸管の運動抑制、心拍数の増大などの作用がある。有機リン剤中毒等の治療にも用いられ、地下鉄サリン事件ではサリンに曝露した被害者の治療にも用いられた。米軍では神経ガスに曝露してしまった時にアトロピンを打つ事が規定されており、「各BC兵器のタイプ別の症状をイラスト化した」簡易マニュアルが配布されている。また湾岸戦争においてイラクによる化学兵器使用の危険に晒されたイスラエルは、ガスマスクと共にアトロピンの注射キットを国民に配布した。
医薬品としては硫酸アトロピンとして用いられる。
(wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/アトロピン )

有毒植物事典 @toxic_plants

チョウセンアサガオ(Datura spp.) ナス科。世界初の麻酔にも用いられた。全体にトロパンアルカロイドを含み有毒。 成分:アトロピン(atropine)他 致死量:1.6mg/kg(ヒト推定経口) 写真:Datura metel pic.twitter.com/4RTDgY0YEM

2018-07-08 11:38:11
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日本に関係するテロbot @Terror_in_Japan

硫酸アトロピン アセチルコリンの分泌を一時的に抑える効果があるため、有機リン系化合物の神経剤による症状を抑えることができる。

2018-07-07 01:31:05
SATO, Ryo @beerlove_ryo

全国からアトロピンをかき集めた製薬会社の人たちも忘れられてはならないと思う。

2018-07-07 00:12:34
あさひ @asahi935

薬理学の授業のとき、アトロピンという物質は「アトロポス」というギリシャ神話の女神に由来する名前だと習った。運命の糸をハサミで切る女神で、つまり人の寿命を決定する役割なのだ。命の火を消すからという理由で、昔の人はそういうネーミングをしたらしい。

2018-07-06 22:59:52
あさひ @asahi935

しかし、このアトロピンはサリンの拮抗薬であり、地下鉄サリン事件では中毒を起こした患者さんにアトロピン(やPAM)が投与されたそうだ。寿命を決める女神の名前のついた薬があのテロの犠牲者を減らす働きをしたなんて、すごい話だ。

2018-07-06 22:59:52
あさひ @asahi935

アトロピンはそもそも死の薬なのかというと、毒と薬は紙一重なので適切な量使えばサリン以外にも、いくつかの症状の治療薬にはなってたり。

2018-07-06 23:19:49
あさひ @asahi935

アトロピンと聞いてぴんとこない人も、ベラドンナと聞くとわかる場合があるか。アトロピンを含むこの植物は、瞳孔を開いて目を大きく見せる効果があるから、ベラドンナ(美しい女性)という名前。 瞳孔を縮小させるサリンとは逆の効果です。

2018-07-06 23:30:12
🍜mtmt🍣_🍖 @Mtmt_Rtr_0

カルバメート系はアトロピンで

2018-07-07 02:11:43
はたしん @ha_ta_shi_n

そして事件当日はサリンがなにか分からず対症療法しかできなく、死亡者も多く出ましたが、お昼頃にやっとサリンが何かわかり、アトロピンを点滴し嘔吐と下痢の症状を抑えなんとか凌いだそうです

2018-07-07 10:10:19
りーに@リス好き @okakky_on

そしてPAMじゃなくてもアトロピンで回復できることはあまり知られていない

2018-07-08 09:01:45
副垢 @sumiwo_suruhito

硫酸アトロピンの話でこのエピソードを知った10代の頃。 アトロピンは植物ベラドンナ含有成分のひとつの毒物でたびたび暗殺にも使われてきた。ギリシア神話の運命の女神…人の命の糸をはさみで切るアトロポスを名前の由来にする毒物だというのが恐ろしい。 そういった毒物も使い方次第で人の命を救う。

2018-07-08 15:14:35
医師国家試験ろ-2号機 @Medical_xb

【有機リン中毒】 発汗+ 縮瞳+(眼前暗黒感) 痙攣+ 血尿ー 口渇ー 検査→有機リン疑ったら、まずコリンエステラーゼをオーダーする →結果:ChE測定以下 ▷ まず、ABC(気道、呼吸、循環) 次に アトロピン(特に気道分泌物↑に) PAM(プラリドキシム)

2018-07-06 02:37:37
薬剤師3号🎗手を洗おう @yakkyokucho3

その当時は農薬自殺する人もいたものね…救急病院には解毒剤があったのよね。 硫酸アトロピンとか。 twitter.com/fukushimanohit…

2018-07-08 16:28:11
福島の人(4th vaccinated)ω @fukushimanohito

農薬を製造する会社が、解毒薬を持たないなんてあってはならない、と採算度外視で製造していてくれたからこその活躍だった。こういう採算度外視を「無駄」と切り捨てさせてはならない。 twitter.com/inugamigoten/s…

2018-07-07 08:46:41
hiroyuki_Pad🐇 @Libido7

そのあとですが 警察から公立の医療機関にアトロピンの在庫数を確認する電話がかかって来てですね その時はなんで??アトロピンと思ったのですが twitter.com/fluor_doublet/…

2018-07-06 18:54:46
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

松本のサリン事件があったとき、どうもサリンという有機リンが使われたらしい、という情報が流れてきて、その時の助手の先生があわてて図書館に行ってサリン合成の論文をコピーしてきてゼミ室掲示板に貼った。著者のうち3人ぐらい論文投稿までに死んでるんですよね。

2018-07-06 12:41:39
バイオガンイージ @amanogawa10

@nobunavy 物質が物質なもので、リン系の化合物なので治療は不可能ではないのが実情です。多分間に合うかどうか大いに疑問です。ストックもあるかどうか。なんせイレギュラーですからね。 PAM製剤や硫酸アトロピンなど、農薬中毒と同じ治療法だったりします。

2018-07-08 16:09:56
瘠烏 @y_karas

サリン、VXガスなどの神経ガスは副交感神経系を開きっぱにする毒物なので、アトロピンで副交感神経系を黙らせる。もちろん、平時では有害です(マスター・キートンのベラドンナの回参照)。

2018-07-06 12:14:47
もずく @mozuku1235678

サリンはアセチルコリンの分解を阻害することで神経節の伝達を麻痺させて作用します 空気より重いため一階より二階の方が死者は減る傾向にあり、テロ直前の冤罪事件は学者から疑われていました 有機リン系の中毒と同じで治療にはアトロピンを使いますが、サリン自体の同定の速度がテロでは非常にネック

2018-07-06 12:22:27
ゑめぜ @shakainohazi

サリンはChEをリン酸化して非可逆的に阻害するので、アトロピンでは解毒措置にならないです。PAM(プラリドキシム)にリン酸化されたChEを再賦活化する作用があるので解毒する際はPAMとアトロピンの併用をするそうです。解毒方法ありました(´・_・`) twitter.com/kalkan111/stat…

2018-07-07 15:38:00

有機リン化合物およびカーバメート化合物による中毒への対応

※専門知識・用語を含みます
 有機リン化合物およびカーバメート化合物は一般的な殺虫剤であり,コリンエステラーゼ活性を阻害して急性ムスカリン様症状(例,流涎,流涙,排尿,下痢,嘔吐,気管支漏,気管支攣縮,徐脈,縮瞳)および筋肉の線維束性収縮や筋力低下など一部のニコチン様症状を引き起こす。
 曝露から数日~数週間後に神経障害が発生する可能性がある。診断は臨床的に行い,ときに試験的なアトロピンの投与,赤血球アセチルコリンエステラーゼ濃度の測定,またはその両方を行う。気管支漏および気管支攣縮は,用量調節した高用量のアトロピンにより治療する。神経筋毒性はプラリドキシムの静注により治療する。

  • 治療
    支持療法
    呼吸器症状に対してアトロピン
    除染
    神経筋症状に対してプラリドキシム

  • 院内治療
     支持療法が重要である。呼吸筋の筋力低下による呼吸不全がないか注意深くモニタリングすべきである。
     アトロピンを,瞳孔径および心拍数の正常化のためではなく,気管支攣縮および気管支漏の軽減のために十分な量で投与する。初回用量は2~5mg(小児では0.05mg/kg)の静注とし,必要に応じて3~5分毎に倍増することができる。重度の中毒患者にはグラム単位のアトロピンが必要になることもある。
     除染を,安定化の後できるだけ早く行う。医療従事者は,ケアの提供中に自身が汚染されることを回避すべきである。局所曝露に対しては,衣類を脱がせて体表面を徹底的に洗い流す。経口摂取の場合,1時間以内に受診すれば活性炭を使用できる。胃内容物排出は通常避ける。行う場合,あらかじめ気管挿管して誤嚥を防ぐ。
     プラリドキシム(2-PAM)をアトロピンの後に投与し,神経筋症状を軽減する。治療時には毒が有機リン化合物かカーバメート化合物のいずれであるかしばしば不明なため,有機リン化合物またはカーバメート化合物への曝露後には2-PAM(成人では1~2g;小児では20~40mg/kg)を15~30分かけて静脈内投与する。ボーラス投与後に点滴静注してもよい(成人8mg/kg/時;小児10~20mg/kg/時)
     ベンゾジアゼピン系薬剤を痙攣発作に対して使用する。ジアゼパムの予防投与が,中等度から重度の有機リン中毒後の神経認知の後遺症の予防に役立つ可能性がある。

  • 院外曝露
     院外でこれらの毒性物質に曝露した人は,市販の自動注入装置を用いて低用量のアトロピンを自身で投与できる(成人および41kg超の小児は2mg;19~41kgの小児は1mg;19kg未満の小児は0.5mg)。化学攻撃に曝露した人では10mgジアゼパムの自動注入が推奨されている。

(MSDマニュアルより引用のため詳細は当該ページにて:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/22-外傷と中毒/中毒/有機リン化合物およびカーバメート化合物による中毒 )

当時を知る方々

びえんちゅ @vientM535i

@pharmacist753 この解毒剤で救われた身として、改めて感謝しています

2018-07-08 09:36:29
Asamarikoこと輝煌(とぅいんくる) @asamariko

@hetareyakiko 病院のDI業務をしていました。メルクインデックスでサリンを調べろと上司に言われたこと、薬品管理の現場ではPAMや硫酸アトロピン注の在庫確保に追われたこと。思い出します。

2018-07-06 22:00:40
Toritau/脱力画イラストレーター @TORITATU707

数ある事件の中で、ここまで鮮明に覚えているものないな。鼻炎辛くて朝にチャリで聖路加病院に行ったら「今日は帰りなさい」と言われロビーに降りたら、被害にあった人が運ばれてパニック状態だった。あの時景色がスローモーションに見えた。

2018-07-07 00:32:23
good&evil @shorthopelight

野戦病院ってこんな感じなんだろうなと思ったのが、あの時の聖路加病院。「ズボンもジャケットも靴も脱いで置いていけ」って言われたんだぜ!

2018-07-06 21:59:53