かやこさんの奥出雲と米子の刀剣旅

講演会レポート参考に鑑賞私がしたいのでまとめさせて頂いた。 (あと、ごはん)
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かやこ@備前国 @kayako_sub

駅前探検で見つけたしまね和牛バーガーが、リーズナブルで夕方にもランチセット頼めて、コーヒーも大変美味しかったでございます。バーガー、バンズもバーグも柔らか甘くて、トマトソースも美味しくて最高じゃった…! pic.twitter.com/keWNcR0Yne

2018-07-29 01:52:14
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かやこ@備前国 @kayako_sub

その他駅前探検でゲットした、しまねっこ付き牛乳、首ひとつだけど八岐大蛇なマンホール、小学校にあったたたら炉っぽいトンネル遊具、出雲大社のような出雲横田駅!お疲れ様でした! pic.twitter.com/k9BrneL0UF

2018-07-29 01:55:40
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かやこ@備前国 @kayako_sub

出雲横田駅は稲田姫推し。 pic.twitter.com/zfQRSgNlUF

2018-07-29 01:57:26
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かやこ@備前国 @kayako_sub

ところでさっき銭湯帰りにふらふらしてたら、龍馬と弁慶が並んでた(店)(見えづらいけど右が弁慶) pic.twitter.com/HshxjRw980

2018-07-29 02:01:33
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かやこ@備前国 @kayako_sub

改めて、おはようございます。朝から美味しいコーヒーを。お店の方とお喋りしてたら随分ゆっくりになったけど、ゆるゆる行きますかー。 pic.twitter.com/lV6yaE0Hjv

2018-07-29 10:08:44
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かやこ@備前国 @kayako_sub

米子市美術館「大山山麓の至宝」に来ています。刀剣は安綱3振、古伯耆2振のほか、古伯耆と一緒に奉納された兼光の短刀が一振、地元刀工の刀剣(赤羽刀?)が3振展示されています。安綱贔屓としては、安綱と古伯耆を5振も並べて見比べられるのが最高です…!こんな機会なかなかない…! pic.twitter.com/OhcdO6Vjpx

2018-07-29 12:22:02
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かやこ@備前国 @kayako_sub

安綱の肌の野趣溢れる感じ、大板目に沿って沸がギラギラ立ちつつしつつ乱れ映りも見え、刃文は割と静かな感じがとても好きなんですが、5振並ぶと地鉄も立っているものからおとなしめのものまで色々で、見比べがとても楽しい…。

2018-07-29 12:25:49
かやこ@備前国 @kayako_sub

製鉄技術の解説部屋にあった、安綱一門の代表作リストも嬉しかったです。今回展示されているものは少ないですが、今後チェックするときの参考にしたいです。童子切とか北野天満宮の鬼切とかも入ってましたよー。

2018-07-29 12:34:03
かやこ@備前国 @kayako_sub

伯耆・因幡主な刀工の紹介も。展示されていた年譜によると、安綱一門の活動期(鎌倉初期まで)の後、因幡では粟田口の刀工吉正が移住して景長と改名した一門、伯耆では室町に伯州廣賀一門(赤羽刀展示有)が興るまでそれぞれ少しブランクがあるようで、この辺りの時代背景なども気になるところ。

2018-07-29 12:40:01
かやこ@備前国 @kayako_sub

薄いですが図録もあり(200円)。刀剣写真は安綱古伯耆を見開き2ページにコンパクトに纏めた感じですが、茎のアップを載せてくださってるので安綱銘の見比べが出来るのが嬉しいところです。姿の比較もしやすいかな。

2018-07-29 12:43:46
かやこ@備前国 @kayako_sub

お昼は米子市美術館併設カフェで、フツーツサンドのセットにしました。わーい果物尽くし!アフタヌーンティー的なスタンドで出てきてテンション上がる。美味しゅうございました! pic.twitter.com/chTDBoP6YJ

2018-07-29 13:43:18
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かやこ@備前国 @kayako_sub

さて米子市美術館「大山山麓の至宝〜大山ゆかりの刀を中心に〜」記念講演会「伯耆国、大山ゆかりの刀剣について」。トーハクの酒井主任研究員の講演と言うことで、これを目当てにすっ飛んできたと言っても過言ではありません。レジュメはA3が一枚だったんですけど内容が濃くてメモ取りが大変だった。 pic.twitter.com/S5uAgXcCtj

2018-07-30 00:37:18
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かやこ@備前国 @kayako_sub

講演の話題は1.古代の伯耆国刀工/2.古伯耆の刀剣の特徴/3.大神山神社の刀剣、の大きく3つでした。

2018-07-30 00:44:34
かやこ@備前国 @kayako_sub

1.古代の伯耆国刀工 →主な古伯耆刀工(安綱真守有綱など)を各種刀剣伝書に探し、伝書毎の記述の矛盾も含めて、中世における古伯耆刀工の捉えられ方を見る。刀剣伝書が書かれた600年前頃の古くから、歴史ある人物として知られており、武人や高位の方々と縁があることが記され高評価を得ていた。

2018-07-30 00:46:38
かやこ@備前国 @kayako_sub

なお、鍛冶名字考の真守の項に「日本一のタカラ物也」とあるんですが、他刀工にもこの記述はよく見られるため、真守が刀工No.1である、という表現ではないとのこと。とはいえ高評価には変わりないと。またこの本では「安綱」の「綱」が「縄」になっているが明らかに安綱だと見ていいそうです。

2018-07-30 00:52:42
かやこ@備前国 @kayako_sub

2.古伯耆の刀剣の特徴:姿→腰反(左右が均一な中反が洗練されて見えるのに対し、腰反りは鋭利な迫力を感じる)。地鉄→杢目がやや目立った板目(板目の解釈はまちまちだが杢目柾目も混在しているもの)。刃文→直線的でない乱れたものが多いのが特徴、小乱れに小互の目混じる。→

2018-07-30 01:00:07
かやこ@備前国 @kayako_sub

小乱は平安末期の各地刀工に時代的な特徴として見られるもので、古調とされる。但し作風に割と幅があるため安綱の作風断言は難しい。例えば重文の安綱(文化庁のもの?)は互の目が目立って垢抜けた印象を受ける。茎→銘のある側が表になるが、例外として春日大社の古伯耆のように最初から無銘もある。

2018-07-30 01:03:47
かやこ@備前国 @kayako_sub

因みに春日大社の古伯耆は当初の刃区から3センチほど送って刀長を短くしているが、茎自体の長さは変わっていないとの事。

2018-07-30 01:05:23
かやこ@備前国 @kayako_sub

3.大神山神社の刀剣。ここからがとても面白かった、刀同士を並べての姿の比較など。 まずはトーハクの安綱(32)と大神山神社の安綱(33)。33の方が5センチ磨上られているが、目釘穴と銘の位置がほぼ同じであることがわかる。(汚いメモつき) pic.twitter.com/Zt5UOe3nyI

2018-07-30 01:12:04
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かやこ@備前国 @kayako_sub

なお33の大神山神社の安綱は茎の錆や刃文の状態から、焼身になり焼き直されていると見られるとの事。美術品としての価値は下がるとされているが、焼き直しは江戸を遡るもので、先人たちが遥かな昔から刀剣を補修しながらそれでも残してきた事が貴重で、今後刀剣研究家が探るべき事だと仰っていました。

2018-07-30 01:16:04
かやこ@備前国 @kayako_sub

次は古伯耆の比較で春日大社の(34)と大神山神社の(37)。37は15センチ程磨上のため無銘になっていますが、鋒で揃えて並べると反りのカーブがよく似ているとの事。無銘ながら、腰反、大模様、小乱という古伯耆の特徴が顕著。鋒は平安末にしては少し長く、全体的に豪快。

2018-07-30 01:19:35
かやこ@備前国 @kayako_sub

ここからが面白かった。37の古伯耆、無銘なのに裏銘の置き方で展示されていたのが不思議だったんですが。茎の端に一部だけ残った古い錆や、茎断面の形状から、無銘になる前は裏銘だったのではと。磨上の際のルールとして元来の茎の特徴を残すため、銘の側は出来るだけそのままに、逆側の表面を削って→

2018-07-30 01:26:13
かやこ@備前国 @kayako_sub

厚みを取るようなやり方をするらしいんですが。37の古伯耆では左図の茎の端に古い錆があり、その錆を残すような削り方をしたと思われる断面になっている。そして、古伯耆で裏銘を切った刀としては大山祇神社の重文有綱があることから、37は有綱作なのでは?との提案をされているとの事でした。 pic.twitter.com/syFJ6xHCnC

2018-07-30 01:31:52
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かやこ@備前国 @kayako_sub

そこで34、37、大山祇神社の有綱、を並べると、茎と刀身の境目の錆の位置や目釘穴の位置も揃うそうで、37は当初の形は大山祇神社の有綱や春日大社の古伯耆に近いものだったのでは?ということでした。また、古い刀は鎺の跡が凹みとして付いているので、その位置も参考になるそうです(この辺ウロ)

2018-07-30 01:38:39
かやこ@備前国 @kayako_sub

次、刀装…は、また明日以降時間が空いたら…。とりあえずは下山神社に奉納された二振の金銀ペアっぷりを見ておけば良いと思います…。

2018-07-30 01:43:30